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20230307ふかいメルマガ96回 やっぱりITのチカラは社会を変える!

おはようございます!
今日は4月3日。各社の入社式です。
残念ながらウェーブには新入社員が入ってきませんが、
YRK&でも9時から入社式です。

ところで先週3月28日(火)は、大きなイベントがありました。
私を含めてYRK&のメンバーが中心に事務局をしている
一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会(以下 APSP)主催の
ソーシャルプロダクツ・アワード2023授賞式です。


今年は節目となる第10回目。
ソーシャルプロダクツとは、
「人や地球にやさしい商品やサービス」のこと
で、
エコ3R、オーガニック、フェアトレード、伝統継承、
地域活性化、障がい者支援、復興支援、
こうしたことにつながる商品やサービスのこと
を指します。

最近エシカルという言葉がよく聞かれますが、
エシカルは「倫理的な」という意味で、
消費者の立場
で使われることが多く、
エシカル消費なんて言われます。

ソーシャルプロダクツは、企業側の立場で、
社会や環境に配慮した商品やサービスを提供していきましょうと
2012年に一般社団法人を立ち上げて啓発活動をしてきました。

ソーシャルプロダクツ・アワードは、
優れたソーシャルプロダクツを表彰するもの
です。
11月14日のふかいのメルマガでアワードの現物審査について触れました。
ウェーブ社員の方の中にも、
エントリーされたソーシャルプロダクツを実際に見たいということで、
審査会場に足を運んでくださった方がいました。
11月~12月にかけて、11人の専門家審査員と
一般公募の生活者審査員による現物審査を通過し、
その後識者審査員による延べ5時間以上に及ぶ審議会を経て、
今回は70の商品サービスがソーシャルプロダクツ賞に選ばれました
その中から大賞、優秀賞、生活者審査賞、
そして環境大臣特別賞の上位賞
が選ばれました。

ソーシャルプロダクツ・アワード2023 上位賞受賞者のみなさん



今回は、経産省、環境省、消費者庁、復興庁、
そして年度テーマが「DXソーシャルプロダクツ」だったことで
デジタル庁に後援をいただき、さらに

初めて環境大臣賞の冠をいただけました

昨年10月に西村環境大臣に大臣室で直接お会いしてご快諾いただき、
授賞式も前日まで出席するための調整をしてくださったのですが、
国会予算委員会の集中審議中とあって欠席はされましたが、
替わりに山田副大臣が出席くださり、祝辞をいただきました。

授賞式に出席くださった山田環境副大臣


授賞式は、本社から歩いて数分のところにある時事通信ホールで盛大に行いました。
授賞式の様子

https://youtu.be/Oa9rLcnxgoE?si=Fs-o04dSUHljyVbp

今回のアワードは、「DXソーシャルプロダクツ」という年度テーマを設けたのですが、興味深い商品やサービスがエントリーされました。
特に衝撃的だったのは、大賞を受賞したOUI Inc.の「Smart Eye Camera」です。


OUI Inc.は、慶応義塾大学医学部から生まれたベンチャー企業で、
代表が眼科医で慶応大学医学部の講師でもある清水映輔さん。
Smart Eye Cameraは、まさにデジタルのチカラで、
世界中で目の病気や視力に悩んでいる人たちを助けることができる
ものです。

眼鏡をつくる時に、眼鏡屋さんで機械にあごを乗せて、
視力を測ったり、光を当てて目の中を覗き込まれたり、
レンズを抜き差しして、適正な度数に合わせたりしますよね。
あの機械、500万円するそうです。
だから、日本の眼科医でも買えない機械なんだそうです。
そんな高価な機械は、当然途上国にはありません。

また日本でも、東京都でありながら行くのに船で25時間かかる小笠原父島。
眼科医が一人もいないそうです。

清水さんが開発したSmart Eye Cameraは、
スマホに入れるアプリです。
だから誰でもどこでも、スマホさえあればインストールし、
Smart Eye Cameraで「目」を撮って、その画像を眼科医に送れば、
遠隔で目の病気や治療方法を診断できるという仕組み
なんです。

すでに途上国の目の診断や治療、
日本の離島でも使われているそうです。
すごいです!

減らす・無くす・省く、見える化して、データを活用する、という
デジタルの良さがすべてそろった仕組みです。

それを日本の若い眼科医が開発、
いやいや発明したことが素晴らしいです。
しかも慶応義塾大学がバックアップしていることがさらに素敵です。
慶応大学は、大学が株主になってベンチャー企業をいくつも育てています。
私は、味覚博士と呼ばれている鈴木隆一さんと仕事をしたことがありますが、鈴木さんも在学中に、味覚の五味(甘味・塩味・酸味・苦味・うま味)を数値化するシステムを開発し、今では株式会社AISSYという慶応大学が大株主の代表です。

今回の「DXソーシャルプロダクツ」は、
デジタルのチカラで社会を変革する商品・サービスというテーマだったのですが、まさに大賞にふさわしいサービスだ
と思いました。

「ITのチカラで、今までよりもちょっと便利な社会をつくる」
おおいに刺激を受けますねー!

では今日から4月度です。
よろしくお願いします!

OUI Inc.



OUI Inc.のSmart Eye Cameraの受賞記事


11人の識者審査員

https://www.apsp.or.jp/wp/wp-content/uploads/2022/07/social_products_awards_2023_introducing_our_judges.pdf


受賞商品


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