ソナーライト

先週活躍してくれたソナーライトをメンテのためバラし。
あわせて自分のシグネーチャ(ブランドとしてはヤマハ...製造はサカエリズム)もメンテ。

まじまじと見比べるんですが、シェルの合板の重ね方が全く違っていて興味深いです。この当時のソナーは非常に薄い板をたくさん重ねるやり方で、しかも各層について複数枚をつぎたしつぎたしで一周にしています。中間層は見えませんが、一番内側をよく観察すると5枚の板を継ぎ足して一周にしています。専門の方におしえていただいたのですが、これは単に最内側の板が縦目だからということです。確かに直径14インチの丸い胴を作るには長さ42インチを超える板が要りますから、縦目はつながないとそれだけの寸法になりませんよね。

そして、ヘッドとの接点になるエッジの部分ですが、これはもう圧倒的にサカエのほうが滑らかで加工が美しいです。1980年代の技術と2002年の技術を比べちゃいけないかもしれませんが、いつでもどこでもどの個体でも同じように安定して狙いの音が出せるように楽器を作るにはこういった部分が重要なんでしょうね。ちなみにこのソナーはエッジ部にまで塗装がかかっていて、ヘッドがスティックスリップしてしまい(引っかかる)チューニングが大変難しいです。一方のサカエ製造スネアは非常にスムーズで助かっています。

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