Jae'ポープラーにくびったけ(YYY)
動画配信のU-NEXTでタイのBLシットコム『YYY The Series』を見た。
自分でも信じられないけど、ハマって続けて2回見た。
女子禁制アパートのオーナーと住人たちが繰り広げるドタバタコメディで、もちろんロマンチックなシーンもあるのだけれど、その何倍もギャグや有名BLドラマのパロディや、硬軟織り交ぜた小ネタがてんこ盛りの作品だ。
見るほどに「あれ、この曲どこかで聞いた・・・」「なんで急にこんな展開に！？」「そんな無茶苦茶な」「なんでここで笑いの効果音が入るの！？」って場面がたたみかけるように押し寄せてくる。
このクセのあるノリ、最初は戸惑うかもしれないけれど(僕は戸惑った)一度その流れに乗ってしまえばこっちもの。他の作品では味わえない面白さを味わうことができる。
クセが強いキャラクターたち
アパートの住人“キュートボーイズ”はそれぞれ違った魅力を持っていて、本当にみんなキュート。そして曲者ぞろい！
ノットとパン
この物語のメインカップル(周りのキャラが濃すぎるためとてもフラットに見える2人)
何でも修理できていろんなものを発明するノット(写真右)と、家出して部屋を探しているパン(同左)。
ひょんなことから偽の恋人同士としてルームメイトになった2人。一緒に暮らしているうちに次第に本当のロマンスが芽生える。
(僕はノットパンでもパンノットでもどっちでもいいです)
オムとアーム
女の子大好きオムと、お金持ちのおぼっちゃまアーム。アームはノットに密かな恋心を抱いているが、めちゃくちゃ不器用。
(単独の写真がありませんでしたが、この記事はじめのポスタービジュアル左側の2人です。左がアームで右がオム。サブカプではない。)
ワンチャオとマーハン
タイ語がおぼつかない中国人。タイの芸能界で成功することを夢見ている。
トラブルメーカー。彼らが動くと何かが起きる。
これ中国人が見たらどう思うんだろう・・・とは思うけど、演じる俳優2人はとても面白くて可愛い。日本語字幕の一人称が"我"なのがツボ。
(すみません2回見たのにどっちがどっちか分かっていません・・・2人でひとつだから)
ユリ(ユキモト)
ノットが好きで、ノットと一緒にいるためにユキモトという名の男性のふりをしてアパートに潜り込んでいる。思い込みが激しい。というかこのドラマみんな思い込みが激しい。(上の写真最後列。公式の写真なのにブレているユリ・・・。)
シノ
アパートの下で"人力移動カフェ"を開いている穏やかな人。
いい人に見えて意外とガツガツしている面もある。
(上の写真ユリの前)
グラブ
バイクタクシーのお兄さん。シノさんとともに、かなり個性的なのに他が凄すぎて脇役に甘んじているキャラクター。(上の写真シノの隣り)
モカとラテ
アパートの大家Jae'ポープラーの右腕と左腕。
Jaeの命令にはなんでも従う。従順だけど抜けていて、Jaeの言う通りに動けたことはほとんどない。
(上の写真両端でヘルメット被った2人。左がモカ、右がラテ）
パオ
ベレー帽の人。
パンのSNS上のイマジナリーカップル(一緒にカップルっぽい写真を撮ってSNSに載せ、商品の宣伝をする)の相手。
主題歌のMVもご覧ください。作品の世界観が伝わるはず。
[OFFICIAL MV]
วาย ว้าย ว๊าย (Ost.ประกอบซีรีส์ YYY มันส์เว่อร์นะ) l BALLCHON Feat. Piggynoii
最強キャラクター、Jae′ポープラー
冒頭、こんな言葉から始まるこのドラマ。
「道理にかなってるかどうかなんて考えちゃダメよ。あるように見える？
ないわね！そうでしょ？
おもしろかったらおもしろがって、笑いたかったら笑って。
長いことストレス溜まってただろうからリラックスしましょうね〜!」
視聴当時まさにストレスが溜まっていた僕はこれだけでグッと掴まれてしまった。この言葉だけで何だか救われた気持ちになる。
現実世界で嫌なことやしんどいことがあっても、今は何も考えないで見ていいんだ！って気持ちになれる。
このメッセージを読み上げているのが、Jae'ポープラーだ。
(Jaeはタイ語で年上の女性への敬称)
Jae'ポープラーは物語の舞台となるアパートのオーナー。"大御所"トランスジェンダーで、普段は愛想がよくにこやかだが感情の起伏が激しく、怒ると手がつけられない。
彼女は主人公ではない。どちらかというと登場人物たちにとって障壁になるような人だ。
横暴で自分勝手で、気に入った男子以外は入居させないなんて大家としては問題だ。
でも入居している男子を見ていくうちに、考えが変わってきた。
アパートの住人は一癖も二癖もある人たちばかり。どの入居者も、ここ以外のアパートで共同生活を送るのは難しそうだ。
もしかしたら、Jae'ポープラーはそんな彼らに「居場所」を与えているのかもしれない。
住人が問題を起こすたびに大騒ぎをするし、決して優しくはない。誰からも恐れられているけれど、劇中で彼女が本当に誰かを見捨てることは一度もなかった。(しょっちゅう「追い出すわよ！」とは言っているけど。)
女子禁制と言いながら、ユキモトのことだってほんとは誰なのか分かったうえで受け入れているのかもしれない。
そんなJaeを、恐れながらも何だかんだで住人も慕っているように見える。
演じている俳優Ratchapong Anomakiti(愛称:poppy)の熱演もあり、ものすごく魅力的なキャラクターとなっている。
見ていると元気もらえるエネルギーに満ちた人物だ。
キュートボーイズを差し置いて、僕は見ているあいだJae'ポープラーに夢中になっていた。
突然の衣装替えで次々と変化するファッションも見どころ。
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一番笑ったのはEP4のエレベーター閉じ込めシーン。EP5炎の絶叫シーン。
それからEP6のノットパン(パンノットでもいい)の“笑えるセクシーシーン”も必見です。この2人のやり取りは、ずっと見ていられます・・・！
この2人が出ているときは穏やかな時間が流れる。
でもやっぱりJaeが好き！
2021年5月現在「U-NEXT」で独占配信中。
https://video.unext.jp/title/SID0053745?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nonad-sns
U-NEXTの字幕はセリフの翻訳だけでなく、タイのカルチャーや時事ネタの解説もちょこちょこ入れてくれて、置いていかれることがありませんでした。
画像は
U-NEXTホームページと公式Twitter( @watch_UNEXT_K )
Copy a Bangkokの公式Twitter( @copyabangkok )のものを使用しました。
(U-NEXTの作品紹介 https://www.unext.co.jp/ja/press-room/5-thai-drama-announce-2020-11-16)
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