本との向き合い方
どんな時にその本を手に取るのか、読みたいと感じるのか。その基準は一体何なのか。人それぞれにあると思う。
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差し迫っていて課題解決にあたってヒントが欲しい時。サプリメント、処方箋としての活用。
知的好奇心に飢えていて領域を広げたり深めたい時。知識をアップデートして積み上げたい時。
ただエンタメ的に読書を楽しみたいという趣味的な活用。
選び方はすごく難しい。
動機が確立されていなかった時は、高確率でミスマッチを起こす。
経験を積むことでだいたい1章(全体の10%くらい)を読めば気づくことができるようになるらしい。著者が1番伝えたいことは序章と最終章に集約されている。
参考文献、リンクから飛んでいって出会うみたいな。登場人物が気になって、その人を検索して、、徐々に領域が広がっていくような感覚。。。
一期一会のマッチング
ECサイトで検索してレビューを見て購入
残念ながらお蔵入りになる可能性は高い。
街角書店で手に取ってみて購入
フィーリングが合うかどうか、いわゆるストリートナンパ。リアルで感じ取れる。
インプットは基本的には楽しいが、辛い苦業だと思う瞬間もあったり。現象において肉体的な辛さはどうしようもない。ただ精神的な捉え方はマインドシフトでコントロール、選択できる。
インプット界の2強である本と人。
完成度の高い情報源であり稀有な存在である本。スピード感や迫力をもって助言を与えてくれる人。本は知識を与えてくれ、人は知恵を与えてくれるとか。
本と出会う量×人と出会う量=人生のKPI
コンテンツが充実して良くも悪くも情報が溢れかえっている時代であり、注目されやすく興味を引く動画メディア(youtube、Instagram、TikTok)へ誘導されている気がする。アクセシビリティが高く、ながら見できるという点ですごく楽で簡単。iPhoneにかなりの時間を取られていて、なんなら至福の時間化している。定期的に送られてくるスクリーンタイムの通知はSNSのシェアが圧倒的に高い…
一方で読書は、心の状態を作って、環境も整えて、気合いを入れてと、それなりの準備が必要になる。間違いなく現代人の1人当たり本を読む時間は年々減少しており、本を読みづらい時代になっている気がする。
これには様々な要因が影響していて、時間とお金をかけたのに、自分にマッチする情報に巡り会えなくて、大量の在庫を滞留させてしまうと考える人が増えている。まさにこれが読書への前向きな気持ちを削いでいるのではないだろうか。
捨て本の行方
①本棚
→いつでも手に取りやすいアーカイブ状態。
②BOOKOFFやフリマ
→定価には程遠い叩き売りのような安価で不特定多数に向けて社会の循環へ。
③知り合い
→興味や関心を共有できるのか、人間関係にも影響してくるという危険性。
④ゴミ箱
→古紙として完全リサイクル、本に対して忍びない。
途中で読むのをやめてしまう本もあれば、読まずに積読状態の本もある。
いかにして墓場ではなくマーケットへ移動させられるか。
なにか本のマッチングサービス、コミュニティがあれば良いのに。ただこれも誰が読んでいたのか、オススメしているのか、そこにかなり影響を受ける。
どのタイミングで見切りをつけるかの見極め、判断力。微妙だなと思った時は躊躇なく切る。
何かを読むということは何かを読まないということ。
読書という行動ではほぼ100%"捨て本"は生まれてしまうという事実。でもできることなら1冊でも減らしたい。
もう少し読み進めば求めている内容が待っているのではないか、、
誰にしも、買った本だから勿体ないし全ページ読み切らないといけないという強迫観念?がある。それは投じた費用と時間を回収するためになかなか損切りできない状態。それで読書を嫌いなってしまうのはあまりにも勿体ない。
このフィーリングは経験で養うほかない。
本側の問題
読むに値しないクオリティー、タイトルと中身がズレている。
読者側の問題
その時の自分が興味を持てない、その時点の知識では難しすぎる。
乱読・・・読みたい箇所だけを集中して読むなら、エコでもあるしKindleのようなサブスク型もアリなのかもしれない…
自分にとって読書は単なる趣味ではなく、生きていくうえで葛藤の末にたどり着いた、藁をもすがる思いで掴んだ"救い"だった。今も本に助けられていて、これから歩む人生でも助けられる本はたくさんあるはず。
しかし生きている間に読める本の量は限られている。時間は有限であり、たとえ本であっても取捨選択しなければならない時が来る。
そして選ぶ本から得られる知識も限られる。最近はあまり本を読まない人も増えているようだが、知識の差、引き出しの差で身のまわりの世界が違って見える。
本を読む目的はよりよく生きるため、そして新しいものを生みだすため。読み捨てにしても構わないし、ノートにとる必要も基本的にはないだろう。わからない所があったら飛ばせばいいし、面白い所はじっくり付き合えばいい。
そして、これはと思った本は一度読むだけで満足せず、忘れた頃にもう一度読んでみる。三度、五度読んでも新しい発見と感銘のある本こそが、“我が人生の本"となる。こういう本が3冊もあれば立派な読書人。逆に、読んだ本の冊数を誇ってはいけない。
「本は希望でもあり、そして宝物である。」
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