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理不尽という言葉









意味は「道理を尽くさないこと、道理に合わないこと」。物事の筋道が通っていないこと、納得のいかないことを表す言葉だそうです。







おうち時間で最近見ているあるYouTube対談にすごく影響を受けている日々です、、、








怪我、人間関係、評価、、、etc








世の中にはこんなにもたくさんの外的要因(不確実な変数)たちが転がっています。そしてこれらは僕らの人生に余りにも無情に時を選ばず唐突に予想を超えて訪れるのです。



 






瞬間的に内面から一気に制御不能の色んな感情が湧き上がってきますよね。








「怒り」「憤り」「無力感」・・・








まさに思考の極限状態








そんな場面に直面した時の向き合い方って。








人はその度にポジティブな意味付けをして乗り越えようとする力を持っている。








周りに助けを求めようと思えば恋人や家族や友人やら同情してくれる人はたくさんいる。








でも選択し行動に起こしたのはあくまでも自分であり責任転嫁するなんて無責任なことはできない。目の前の事に一喜一憂せず感情をコントロールする術。








小中高時代は家族の全面的なサポートもあり、環境にも恵まれた道を歩んでくることができ、幸いにも理不尽だと思った経験は正直ほとんど記憶にありません。それくらい楽しく人生(主にサッカーが中心)を送ってこれました。








そんな中いきなりそいつはやってきました。








スポーツ推薦で進学する大学が決まり、入学前の2月から一足先に大学サッカー部の練習に参加していた矢先。プレー中に相手と交錯し右膝に今まで感じたことのないような激痛が。接触後に僕はその場から立ち上がることができなかった。







右膝前十時靭帯・両側半月板断裂







次の日病院で腫れて膝に溜まっていた血を注射器2本分くらい抜き、MRI検査を終え説明を受ける。その時は怪我についてイマイチ理解できていなかったが、アスリートとして競技復帰する為には手術しないといけないという恐怖感だけは感じとった。2日後から予定されていた合宿には当然参加することもできず。そして1週間後に緊急手術。全身麻酔もこの時が人生初めて。しかも手術中に内側と外側の半月板も損傷していることがわかり手術時間も予定より2時間伸びることに。執刀医の方も一発でここまでの怪我をする選手は少ない、この分野ではSランクだと。。

そして入院生活。ずっと固定圧迫してアイシングの繰り返し。たしか2週間くらいだった気がする。初日は痛みに耐えられなくてほとんど眠れなかった。

4月の大学入学式も松葉杖で参加。3ヶ月くらいは家から30分くらいかけて歩いて通学。(チャリなら10分)正直めっちゃ地獄のようにキツかった記憶しかない。親も心配してくれて何週間か家に来てくれて身の回りの事をしてくれた。

準備が足りていなかった、回避するための能力が無かった、もしかしたら運が悪かった、今ならそうこう考えることはできる。

当時は自暴自棄になってなんでこのタイミングで俺が?って思ったり、必死に自分を正当化できる理由のようなものを探しまわるという行動に走っていた。

そしてここから1年以上に及ぶ自分との闘いが始まった。大学の授業と調整しながら、定期的に週3ペースで1時間かけて電車を乗り継ぎ、病院に通い治療・検査・リハビリを繰り返した。膝に負荷を掛け過ぎると水が溜まってしまうのでそれを抜いてヒアルロン酸を注入してもらったり。もちろんサッカー部の練習にも行き、カテゴリー練習の手伝いやグランドの隅の方での地道なリバビリ。選手生命存続の危機に繋がる可能性もあったので、ポジティブに捉えてリハビリには励んでいた。

ただ結局、完全復帰できたのは1年3ヶ月後くらい先の話。







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まあこんな予期せぬ事がスポーツ界では日常茶飯事のように襲ってきます。入念にストレッチ・ケアを行い、トレーニングの強度を上げながらも怪我をしない自分にとっての限界点を見つける作業がプレーヤーには求められます。

長いサッカー人生の中でここまでの大怪我そして長期離脱は初めてだった。









ちょうど病室で見たプロフェッショナル仕事の流儀。本田圭佑の「ケガはチャンス」という言葉に出会い、恐らくこれを見ていなかったら先の見えないあの暗闇を乗り越えることはできていなかったかもしれない。






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理不尽っていう言葉は怖い。人それぞれに感じ方があって、その瞬間は単なる通過点だと考えることができる人もいる。自己で折り合いをつけられるものだと。でもだいたいの人が大きな衝撃を受けてそう思えるようになるのにかなりの時間を要する。これって周りと比較して自分の置かれている状況の悪さに気付いて発せられるものだけど、そんな簡単に口先で使っていい言葉なのか。

受け入れられないとすぐにサジを投げてしまうのは余りにももったいない。









p.s.タイトル写真は大学の先輩である現役Jリーガーの言葉で今でも僕の道標になっています。










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