1ヶ月前

1/7 夜中。

気がかりなことがあり、なかなか眠れない。
朝方に寝付く。

朝。未来杯の前に、Pさんとカフェで待ち合わせ。
お互いの近況、気になったことなどをぽつぽつ話す。夜中のもやもやの話を聞いてもらう。原因(私が言葉を真正面から受け止め過ぎている)、Pさんの存在がありがたい(「わかるわかる!」も「私たちって違うね!」も、両方喜んでくれる)の話で1000字を超えたので割愛。また別で。他にもいろいろなことを話したのち、未来杯へ。


会場の外で慌てて缶ビールを飲む。
失礼かと思いルーティーンから外したこともあったが、良い大喜利をするのに全力を尽くさない方が失礼かもしれないと考え直した。個人差はあるだろうが、私はある程度高揚している方が良い大喜利ができる。そのために的外れな理性を取り除いておきたい。アルコールに頼るのは褒められたことではないけれど、現状これがいちばん良いのでこの日もそうした。出順が分からないのでエナジードリンクも買う。会場内でお酒は飲まないが、出順が後半だった場合にアルコールを長引かせるために飲む。

開始。抽選。予選最終ブロック。MAさんと横並びで思わず「げぇ」と言ってしまう。本人が信じる言葉を使ったり、物の状態に風情を見い出したり、地味な場面にいじらしさを感じたり、全てではないにせよMAさんと私が目にとめるものには重なる部分があると思っている。重なる部分に関して上位互換みたいな回答を出されることがある。というもろもろが頭をよぎって「げぇ」と言ってしまった。世界杯のときも見ていてたくさん笑ったし。笑ったあとで「やられたなぁ」みたいな感覚になったし。横で並ぶより前で見ていたい。


1周目(自分の番まで)

・お題がど真ん中じゃなくてちょっと左に出るんだ!個性があるのはいいな。句点が必ずつくのもなんかいいな
・余馬さんの大喜利上手いと可笑しいと興味深い全部あって好きだなー
・ポジクレルさん他の人と同じ物を見ていても見えているものが少し違っていて面白いなあ
・この手汗さんの回答おさかなさんのピザだたぶん
・鴨川杯のときも思ったけどあるとさんあるあるめっちゃ強いなあ
・丈希さんどんどん凝縮?されていってる気がする
・ベンチウォーマーさん面白いなあ、机に「タン」とボード置く出し方しはるひと何人かいるけど私もあれやってみたいかも、でも前でたらそれどころじゃなくなってしまうか
・脳髄さんの大喜利めっちゃ好きだ、The Order Ⅲのとき対戦チームなのに良い回答見られてめっちゃ嬉しくなったの思い出す
・ヒガシノカさんやっぱ飄々と淡々と面白いこと言っていて毎回もっと見たいって思うなあ
・あれなんかDブロック全員めちゃくちゃ面白くないか、どうなるんだこれ誰に入れたらいいんだ
・手すりさんの「ラの音だけ」そういうのに気が向いたことあるから出てくるやつだ

このへんから準備!お酒とエナジードリンクの影響が少し強く出過ぎていて指先がじんわりぼやけていたので慌てて水で薄める。心臓が少し早くて体が少し暖かくてテンションが少し高いくらいを目指す。


1周目ー1題目

飼い主に「お前は賢いな」と思われたいバカ犬の行動。

「倫理観がないという意味でバカ」は王道のバカではないけど、まず浮かんだ回答をそのまま出す。物騒な回答だけど引かれるほどじゃない気がするし。

賢い犬を殺してまわってランキングを底上げする

一旦頭がクリアになる。ちゃんといわゆる「バカ」と向き合ってみよう、自分がバカ犬だったらどうしたくなる?

うんち。うんちを賢く見せたいかも。慎ましやかなうんち。控えめなうんち。「どうも」みたいなうんち。
あ!「敬具」みたいなうんち!!大きいうんちをした横に小さい「敬具」のうんち。これかも。ボードにまるをふたつ。挙手。

指名されるまでに少し言い方を考える。「基本のうんちのそばに」かな。ちがうか。「メインのうんちとは別に」がわかりやすい気がする。
(振り返ると過去の大会の回答でも「メイン」と「別」という言葉で状況を説明していた、その言い方がかなりわかりやすいと判断しているのかも)

メインのうんちとは別に「敬具」みたいなうんちを添える(絵回答)

絵回答?


これのちほど、しがむためにペドラザさんがわざわざうんちの絵を描いてくれていた。ありがたい。

ウケた!自分でも好きな回答。どうしよう、これより良いのが出てくる気がしない。でも大ウケはした気がするのでそこはよし。


1周目ー2題目

街頭アンケートの人の、怖すぎる接近の仕方。

「怖すぎる」だ!怖くていい!人間の体が本来しない動きをしたら怖い。

下半身はその場に残して上半身だけで来る(肩を揺すって近づく動作+胴体が伸びたひとの絵回答)

わりとちょうどよい形になった気がする。もっと怖くなりそうだけど、やり過ぎたら悲鳴になってしまうからこれくらいのほうがきっといい。他に何があるかな。知人を巻き込んでいたら怖い。

「久しぶり〜!(中略)あ、あのひとがアンケート答えてほしいんやって!」

これ描写や練り?が甘かったかも。思ったほどウケさせられなかった。練るスピード💢!あと単純に画的に変な登場をしたら面白いかも、ランダム頭、アップルパイ、急に頭の中に「巨大なアップルパイから出てくるひと」が出てきた、でもそれだけだとそこまで怖くない?もうひとつ奇妙なところ、異様なところ。

「アンケートでーす!」巨大なアップルパイから登場したのに、少しも汚れていない

汚れていないの意味がわからない。アップルパイは中ぐちゅぐちゅで外パリパリだから。もう1答したい!風向きが変わるのは怖い、自然現象を巻き込んでいたら怖い、左右にゆれるアンケート用紙の絵を描く。「よく見ると、一歩ごとに風向きが変わっている」うーん?これではなんか伝えたい怖さも面白さも半減してしまうかも?回答やめ!消す

休憩

ここだったか定かではないが、チビタさんから未来杯10周年のサプライズについて聞く。「チビタさんは太陽みたいなひと」と誰かが言っていたけれど、本当にその通りだと思う。かくれどりさんに「鴨川杯でelder clubのかくれどりさんの回答から着想を得た回答でウケてしまった、すみません」と申し出る。「あの回答見ていて全然気づかず笑ったんで大丈夫ですよ」と言われホッとする。そのあと少し本人が回答を考えるときの話もしてくれて、自分が厳密すぎるのかな、頭がカチコチなのかもなあと気づかされる。

2周目

・やまおとこさんのガヤというかツッコミ、本当にその回答の状況があったらとかそういう感じなのかな、なんか心地いいな
・保存さんやっぱ出し方とかまとめ方とか上手い、勉強になる
・このブロック2題目むずそう!と思ったら宇多川さんめっちゃ良い回答出してはる!すごいなあ
・丈希さんやっぱおもしろいなあ
・手汗さんPSP変な感じなったし絶対もう1答これでだしてくるやろうな→やっぱ出してきた→やまおとこさんのリアクションめちゃくちゃ面白い
・画像ウケてるひと多いブロックだ、チビタさんダンジョンのTさんジャージの顔さん3人ともドカドカうけてる、方向性も違う、すごいなあ
・2題目「なぐってあそぼ」これは自分だと引かれるくらい行き過ぎる可能性があるから当たらなくてよかった
(このあたりから準備をし始める)

2周目ー1題目

 契約書を持っているメガネの男性と、
 ハンコを押そうとしている女性のイラスト(画像お題)

おばあさんと若者、これこの若者が詐欺師って見るべきかもだけど、なんか私は孫と見てしまうな、だとすると「おばあちゃんが孫の営業or詐欺の練習に付き合っている、でも下手くそで心配している」のかも。出してみる。んー。あんまりウケない。他の人の回答を聞くに、やっぱこれは詐欺師とみたほうがいいみたい。「孫が出来る契約」「クーリングオフで再度騙される」を出すも、イマイチ乗り切れていない感じがする。次のお題に行く前に、切り替えたくて一回ランダムイメージに来てもらう。

2周目ー2題目

引きこもりのオタクが主人公のRPGの独特過ぎるデータのセーブ方法。

(冒険に行った先々で)母親に似た女の影を踏む

まず「母親」と、そこに複雑な感情を抱いている主人公がイメージとして浮かんできて、そこから多少頭で整えることができた。よかった。RPGとして冒険に出ているとしたら、主人公はきっと無理をして外に出ている。その先で、本来の自分を思い出したり乗り越えたり後ろ暗さに触れたり、結局執着が振り切れなかったり、そういう行為。

もう少し前向きな行為として「目を合わせて挨拶をする」をボードに書くが、横でMAさんが「夜勤のコンビニ店員と仲良くなる」を出していて、同じ発想で上回られていると感じたので消す。

過去を振り返らないで1時間過ごす

引きこもる原因って体調や病気でないなら何かしら過去に紐付くことも多いのではないか、そこから少しずつ進むことを行動じゃなくてメンタルのほうから。やまおとこさんが「むずいかもな〜」みたいな反応をされていて、たしかに!と思う。今こうして日記を書いているのだってだいぶ遅れて過去を思い出していて、私だって済んだことばかり考えている。

大またで、歩いてみる

これは言い方が大事だと思った。「フィジカル」よりももっと小さな、日常の決心がほんの少し色として付けばいいのだと思った。自分にできる範囲での表現。凛とした宣言と、不安で仕方ないのの中間。丁寧に、でもおずおずと。

(動画を見て気付いたのだけど、結構「引きこもりが冒険に出た」とするひとと「引きこもっているまま」とするひとにわかれていて、どっちもウケていて興味深かった!あと、自分が「オタク」の要素ほぼ使っていないことにも見直して気付いた。「引きこもり」のほうが強烈な要素だと感じたのかもしれないし、全体の流れもそうだったから助かった。)

休憩

無くはない、無くはない、と思って2本目のエナジードリンクを買う。勝ち上がれていたらすぐ決勝だから、少しずつ飲み始めようか。去年いちばん良い大喜利をした日のことを思い出した。決勝に進みたかったけれど、ワイルドカードにあと少しのところで手が届かなかった。決勝に進むのって難しい。もし進めたら、この好調さを絶対途切れさせちゃいけない。自分の感覚を頼りにすること、と何度も言い聞かせる。私の理性がイメージする「おもしろいひとたち」になろうとしても、根本的に違うからなれない。王道じゃないけど自分の好きなものがあって、それが今まで私の良い回答を作ってきている。それをしっかり伝える。私はそうしたほうがいいって、ずっとたくさんのひとが教えてきてくれている。



決勝1題目

ツンデレオンラインショップサイトの 
「何よ!?分からない事でもあるっていうわけ!?」の
ページに書いてあるQ&A

客観視できていないアホ理性の判断だと、いわゆるキャラ的な、「〜なんだからねっ!」みたいなツンデレをやろうとする。似合うひとがやる分にはきっととても良いし、お笑いの王道ってそっちな気がするから。今日の私は不向きな王道はやらないぞ!と決めて振り切る。ツンデレって何だろうか。ツンとデレの要素を別で配置しなくても、怒っていて、それが次第に愛情由来だってわかったらツンデレだと思う。Q&Aのページって、きっと困ったことがあったときにしか見に来てもらえない。ちゃんと用意してあるのに。本当は予めくまなく見てほしいのに。でもたぶん、そこを見るのって何かトラブルがあったときで、たぶんトラブルの症状で検索してそのページに辿り着いて、その質問のとこだけ見るのでは。それって、好きな人にされたらすごく嫌かも。一緒にいたいときだけいようとしないで、もう少し普段から頭の中に置いておいてほしいなあ、ってなるかも。

Q.注文した商品が届かないのですが。
A.質問に答える前に、まずはここにちゃんと公式ページから辿り着いたかチェックするわよ。Googleから飛んできたんじゃないでしょうね!

結局ちょっとベタな言い方しとる。まあそれはいいや。方向性悪くなさそう。ツンデレ側は使用者のことが好き、で引き続き考える。久しぶりにサイトを利用するとしたら、使用者としてはうまくいかずQ&Aを見る場面がありそうだし、ツンデレ側もなかなか来てくれなかったことに怒っているかも。ポイント。ポイントの失効。それに対してツンデレはどうなる?失効するほど長い期間。1年?2年?ずっと待っていられるだろうか。それはそれで相手のためにならないと思うかもしれない。使用者は他のサイトに移ったのだろう。きっともうここには来ない。待っている分だけ重いかもしれない。そう思って気持ちを振り切る。今頃会いに来てなんなのだろう。あなたのことを思っていたひとは、あなたのことを思っていなくなりました。

Q.以前貯めたポイントが使えなくなっていたのですが。
A.今さら顔見せに来て何の用ですか。姉はもうお嫁に行きました。

思った以上にウケた。これはもしかしたらあるのかもしれない。あるのかもしれない。

2題目
囲碁ゲーム?の画面(画像お題)

予選の画像お題であまり上手くいかなかったイメージが覆い被さってくる。まず囲碁がわからない。てんでわからない。わからない要素があるときに、別の要素に目を向けなさいと何度も言われてきたし、1題目はそれが出来ていたのに、完全にテンパっている。まわりのコマンドやなんやを全然活用できていない。見えていない。それでもなんとなく、たぐり寄せるように回答を作る。マイナス評価になるような回答はしていないのではないか、と思う。そもそも1題ずつの評価だから入った票が減ることはないけれど、それでも3題目に向けての印象にはきっと関わる。息継ぎをするように回答。

3題目
目がついていて、しかも喋る邪悪な剣と1年間過ごしてみてどうでしたか。

世界観としてはファンタジーっぽいので、好きそうなお題だと思った。が、上手くいかない。捻り出した1答目で思ったほど反応がなくて焦る。少しして、私のイメージする「邪悪」と、横並びのウケているひとたちの扱っている「邪悪」が全然違うことがわかってくる。私がイメージしているのは人間に何の興味もない、ちょっと殺しておくか、ぐらいで多くの人間を惨殺するくらい邪悪な剣。たぶんちょっとこのお題で扱うには強大な邪悪。他のひとの回答では、邪悪な剣が生活のなかでちょっとした悪態をついている。「性格が悪い」くらいのイメージかも。それが聞こえても、自分のなかの「邪悪」は変わらない。一旦「邪悪」は置いておいて、「喋る剣」で考える。大喜利における物理的なヘンテコさも好きなので、そっちで回答を作ってみる。刃物に口。切りづらい。滑ってはないが票ほどウケてもいなさそうー!うーん。でももう、今から無理をするより、できる最善をやろう。自分のイメージする「邪悪な剣」は、人間を悪用したり惨殺したりきっとするはずで、それが起こらずに平和に1年を過ごせたとしたら一体どういうことだろう。はなから邪悪な剣はほとんどその邪悪さを発揮できない状態だったのではないか。「封じられた邪悪な剣」としてみる。じゃあほぼただの剣。ただの剣は生活では使わない。どこに置く?封印が超強固でめちゃくちゃ安心だとしたら、剣の置き場って傘立てかも。1年置きっぱなし。

3題が終わる。結果待ちの休憩。脳髄さんがみんなにめちゃくちゃいじられて、異様に盛り上がっている。いじられる側、いじる側ともに関係性の把握や度量が必要なのだろうな、と思う(私はこういう、発言を調整・演出するということがあまり上手くない。のちに、やったほうがいいのか?と思ってやってみて、下手くそで、やはり「やらなければよかった」となった)。
MAさんが「優勝したら、速報だしますよ」と声をかけてくれた。嬉しかった。

発表の場面。動画で確認したら、脳髄さんのところでやはり異様な盛り上がりを見せているが、自分のことでいっぱいいっぱいで記憶があまり無い。くねくねしていて恥ずかしい。ラスト2人、票は1票差とのこと。心臓が苦しかった。とうふさんのところに27票、自分の名前の横に28票と出た。

嬉しいよりさきに安堵、安心。やっと!やっとだ!
今日だったのか!

「強い姿はたくさん見ているけど取り切れていない、『今日いいぞ!』って日を逃さないことだね」「自分からしたら十分面白いからアドバイスしようがない」「いつも遠くまで行っちゃって面白さがよくわかんない、今日は戻ってきてくれたのでわかった」「ウケるウケないの前に自分が貫きたいものがあって、それを貫いているのが格好良い」自分の大喜利に向けていろんなひとからいろんな感想をもらっていて、でも貫くも遠いも近いもなかなか自覚できなくて難しい。ただ、年末くらいに明確にフォームを崩したのはわかった。それを振り切って、自分を取り戻すように大喜利をした。そういう年始の、帰省最後の日だった。優勝して一言、で「苦しかった」がまず口から出てしまった。今日が、じゃなくて、ここ数年くらいのこと。会が少なかったときに「足りないなら、私でも無いよりマシなら定期的な主催をやろう」と思ったのはもちろん本心で、でも「主催を始めたひとは強くなる」という言説だって頭の片隅にあった。

優勝賞品として、未来杯の参加無料券(3回分)をもらった。見ているときにもやりたいお題がたくさんあったし、また来ようと思った。

終わったあと少し余馬さんと話して「面白いしいずれどこかで優勝するひとだと思っていた」と言われて嬉しかった。かなり具体的に私の大喜利についての印象を言語化してくれて、自分ってそうなんだという発見もあった。
とうふさんが「写真撮りましょう」って言ってくれて嬉しかった。動画で見たらとうふさんは決勝全お題でウケていたし、会の直後に聞いた話だと主催のやまおとこさんは同票だったらとうふさんに票を入れるつもりだったらしかった。つくづく1題目の回答でもらえた票、そして3題目に誰かが入れてくれた1票で優勝したんだなと思った。

結果とか、優勝とか、別に焦らなくていい。これは心底そうだと思う。そう言いたい。と同時に、言われてもそう思えないひともきっといると思う。焦ってんなあ。苦しんでるなあ自分。そうなったときに、離れたほうが楽で、離れて気にならないならそれもきっといい。趣味は各々に合わせたペースでやればいい。苦しいなあと思いつつやめられないひとは、苦しいぜ苦しいぜって開き直って、苦しく楽しく参加していくのだ、きっと。


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