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日産、フランス電力公社EDFとV2G開発で協力

日産自動車の欧州部門がEDFグループ(フランス電力公社)との提携を拡大し、欧州全体でEVの導入と電力グリッドの統合を加速させると発表した。

この戦略的なパートナーシップにより、両社が持つ技術やノウハウを統合して、主にスマート充電ソリューション(V2G・Vehicle to Grid)の分野で開発を進めていく。スマート充電ソリューションとは電気自動車の蓄電池に蓄積されている電気エネルギーを、「スマートグリッド」と呼ばれる次世代電力網に送ることを指す。スマートグリッドに電気自動車を接続することで、電気自動車に蓄積した電力をほかの場所でも使えるようになる。電気自動車を単なる「乗り物」としてだけではなく、電力の需要と供給のバランスを助ける「電力インフラ」として捉え直す考え方である。

EDFグループ

EDFグループは、欧州の最大の電力会社で、発電、送電、配電、供給、エネルギー取引など、広範囲に事業を行う総合エネルギー企業だ。EDFと日産の新しい取り決めは、英国、フランス、ベルギー、イタリアの市場でまず導入される予定だという。日産とEDFグループの関係は2018年にさかのぼる。電動モビリティ、スマート充電、再生バッテリーなどの電池分野での共同開発について、協力することですでに同意していた。今回の提携はスマート充電に関してパートナーシップをより深めるものだという。

またEDFは日産以外にトヨタとプラグインハイブリッド車のステーションで提携ルノーと電気自動車の充電ポイントを提供するなど、欧州で自動車会社と多くの業務提携を実施している実績をもつ。

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