ソフトバンク、犬散歩代行アプリのWag!株売却へーWeWorkに次ぐ大きな失態

ソフトバンクは、犬散歩代行アプリのWag!の株式を売却するとファイナンシャルタイムズが報じた。ソフトバンクはWag!の50%近くを占める株式を保有していたがそれをWag!(ワグ)に売却する。要は発行体側に一旦買い戻させるわけだ。

Wagは月曜日に従業員に対する説明でソフトバンクとは「円満離婚」であ流ことを強調したという。同社によると今後ソフトバンクは取締役会のから離れるという。また、Wag!はリストラも実施するとも述べた。

ソフトバンクにとってはこのWag!株の「損切り」で大きな痛手となる。ソフトバンク、昨年1月に3億ドルを投資し、Wag!を6億5000万ドルのバリュエーションで投資した。

当時、Wagは、ソフトバンクの申し出を受け入れる前に、Kleiner Perkins*1やNew Enterprise Associatesなどのベンチャーキャピタル会社から少額の資金を調達する交渉をしていたという。

最近の投資家向けプレゼンテーションで、孫正義最高経営責任者は、同社のビジョンファンドの問題を抱えた投資先の1つとしてWagをあげていた。また同時に同社の身売り報道が続くなど、同社の経営の行き先が不安定な状態が続いていた。


*1. Kleiner Perkins(クライナー・パーキンス )は、カリフォルニア州メンローパークに本部を置くアメリカ合衆国のベンチャーキャピタル。以前の社名であるクライナー・パーキンス・コーフィールド・アンド・バイヤーズとしても知られる。1972年の創業以来、同社は Amazon.com、タンデムコンピューター、コンパック、エレクトロニックアーツ、 JD.com、Square、Genentech、Google、Netscape、Sun Microsystems、Nest、Synack、Snap、AppDynamics、Twitterなどの数々の伝説的なトラックレコードを残している。同社は2015年には元ジュニア・パートナーエレン・パオ(Ellen Pao)氏からのセクハラ訴訟で被告になったことがある。2019年までに、19のベンチャーキャピタルファンドと4つの成長ファンドで合計約90億ドルを調達した。New York Timesは、Kleiner Perkinsを「おそらくシリコンバレーで最も有名なベンチャー企業」と評している。

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