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香港証券取引所、証券取引所の時価総額で世界最大の座を奪還

Antグループが市内での上場計画を発表した後、HKEXが証券取引所の株式はほぼ10%上昇し、世界で最も時価総額の高い証券取引所の地位を奪還した。


アリババの決済部門Ant FInancial Groupが香港での株式上場計画を発表したことを受けて、香港取引所の株式は5年ぶりの急上昇を記録し、世界で最も価値のある取引所となった。

HKEXの株式は9.8パーセント高い終値で月曜の取引を終えた。

この上昇は、香港が中国本土から流出した取引量の急増の恩恵を受けていた2015年7月以来の最大の1日での上昇だ。

約10%の上昇により、HKEXの時価総額は620億ドルに達し、シカゴを拠点とするCMEを約20億ドル上回り、世界第1位の取引所運営会社となった。香港取引所がその地位を獲得したのは2015年春のことだったが、悪化する香港情勢などを受けて株価は下落基調だった。

火曜日の上昇は、中国で最も人気のあるモバイル決済会社であるAnt Groupが、香港の取引所と上海のハイテク企業であるStar Boardへの二重上場計画を発表したことが原因だ。 

今回の大型上場は中国本土と香港の重複上場で最近の米国・香港の重複上場とは異なる点には注意したい。これは米国での中国企業の上場基準が厳しくなりそうな傾向を反映していると思われる。


アナリストは昨年、中国が上海でテックに特化したいわゆる中国版ナスダックである上海取引所の科創板を立ち上げることを決定したことで、株式、債券、先物、デリバティブ取引とクリアリングを独占している香港の取引所から上場が減るのではないかという推測もあった。

香港に拠点を置くアダマス・アセット・マネジメントの最高投資責任者であるブロック・シルバース氏は、二重上場は「二重の目的を果たす」との見方を示す。Ant Financialは中国の政治的嗜好を遵守しながらも海外で資金調達を行うことができるというわけだ。

参考:日本と香港証券取引所の差(詳細の数字はリンク先よりお読みください)

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