HBO Maxは低調な滑り出し
AT&T Inc.の新しいストリーミング・プラットフォーム、HBO Maxに大きな投資をしている。これは既存のHBOサービスから同じ価格でコンバージョンするだけではなく、あたらたな顧客を獲得しようとういう同社の強い意欲が背景にある。
アプリ分析会社SensorTowerによると、初日の水曜日には約9万人が月15ドルのHBO Maxモバイルアプリをダウンロードしたという。
この数字は、SensorTowerによると、11月のリリース日に400万人のモバイルユーザーを集めたウォルト・ディズニー社のDisney+と比べると物足りない。また、4月に配信開始した短文ストリーミングサービス「Quibi」も30万人以上がダウンロードしている。HBO Maxを運営するAT&Tのワーナーメディア社の広報担当者は、この数字は正確ではないとBloombergの取材に語っているが、正しい数字は開示しなかった。
競合他社の輝かしい数字を見る点ではいくつかの注意点がある。通常は月5ドルかかるQuibiは、90日間の無料トライアルを提供していた。Disney+は1,900万人ものVerizon Communications Inc.の加入者が、通常は月7ドルかかるDisney+を1年間無料で利用すできる特典を得ていた。こうしたアプリダウンロード数は各社のマーケティング戦略にも依存するため一概に比較することは難しいだろう。とは言えQuibiのような新興勢にも大きく遅れをとるダウンロード数では順調な滑り出しとは言い難い。
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