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watawta_bousi
2024年8月30日 19:46
1日目、朝から熱っぽかったそれでも仕事に穴を開けるわけにはいかないから市販薬を飲んでしのいだ2日目、更に悪くなったそれでも仕事に穴を開けるわけにはいかないから市販薬をのんでしのいだ3日目、心臓が止まったそれでも仕事に穴を開けるわけにはいかないから市販薬を飲んでしのいだ
2024年8月30日 19:45
生目神社というのがある。なんでも目の病気を治す神様がいる場所だという。幾つもの病院が匙を投げた妻を連れて男は急ぎ向かった。着くと男は妻の眼玉をくり抜いて捧げ、この眼を治してくださいと祈った。
2024年8月30日 19:44
近所にカッチンおばさんという人がいた髪の毛にいつもカッチン止めをしているからそう呼ばれるようになったいつも眉を釣り上げた顔でなにやら喚いているので誰も彼も見て見ぬふりである気になって何を喚いているか耳を澄ますと一部だがこう聞き取れた「シンデマデツキマトウンジャナイ」
私には夏のこの時期にだけブロックを解除してくる友人がいるこの時期はX上で怪談話の募集があるのだが、ある時から互いにエキセントリックな怪談話を投稿しあうようになった今では同じ指輪をして並んで暮らしているしかし相変わらず夏のこの時期ならないとブロックを解除してくれないのだ
2024年8月30日 19:43
突然、ダレカが寝ている私を揺り起こした。手を引かれ走り、息せききらせた私は、目の前の焼けに吸い込まれた。あまりにも美しかった。けれど誰も居ないこの空間は、一人ぼっちで金魚鉢の中にいるようでもあった。そういえばもうすぐお盆だ。急に思い出し今年は実家へ帰ることにした。
2024年8月30日 19:42
休みの前日に必ず上司が「明日休み?ゆっくりお休みよ」と言う休みの日の過ごし方に関与されてるようで嫌な気持ちになるどう過ごすなんてこっちの勝手ほっとけよと思いつつ笑顔でやり過ごす翌日僕は、ゆっくり実況を見て過ごしていた上司はこれを言っていたのに気づいて総毛立った
2024年8月30日 19:41
子供の頃太陽の周りを光る何かがヒュンヒュンと動いていたのに驚き、親を呼びに戻ったけど、手が離せないと一蹴された5分程ごねて何とか連れてきたけどその時にはもう見えなくなっていた思い違い、錯覚あの時すぐに来てくれてたら違う未来があったのかもしれないだが私は確かに見たのだ!
某県には妖怪枝毛作りという妖怪がいる。疲れている女性の髪の毛を夜な夜な枝毛していくという奇妙な妖怪でしかしその本質は、頑張りすぎないで欲しいという気遣いの心が産み出した妖怪なのである。貴女がもし、枝毛が増えたと思ったならこの妖怪のせいなのかもしれない。
2024年8月30日 19:40
夏の朝、目覚まし時計が鳴る前に目が覚めるそんな時は決まって冷房が切れていて、タイマーも付けてないのにどういう事かわからないある日、どういう事かと起きてた事がある理由はなんとも簡単だった隣の部屋のリモコンの電波が貫通してこちらのエアコンにも作用していたのだった
2024年8月30日 19:39
家の近くに古い呪いのお墓があって、この夏それを面白がった若者が集まっていた。私はちょっと脅かしてやろうかと、闇に紛れタイミングを見計らい、叫んだ。「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」しかしなんの反応もない。それもそのはず、皆既に呪い殺されていたのだ。私も。
2024年8月30日 19:38
丑三つ時、狸の置物が囁きあっている「今宵も奴が来る」『ああ、恐ろしい…』狸達は息を潜めて怖さのあまり目を閉じているやがて足音が前で泊まり、ガサゴソ音がして、コトンッと音がして足音が去っていく目を開けると足元には饅頭「やはりあった恐ろしい」『これを取りに奴が来る』
2024年8月30日 19:36
迷子の子供がいたので話しかけたけれど人見知りをしているのか全く返事がないというか、見向きもしない生意気な子供だなと舌打ちを抑えながらその場を去ると子供は急にわぁんと泣き出した曰く、幽霊がいたのだというまったく失礼な話だ私は幽霊なんかじゃない私は人肉が好きなだけよ
ばあばが孫に、ノコギリのような葉の木を指さし言った「あの木の木陰で雨宿りをしちゃいけないよ」孫はどうしてか訊くと「あの木は雨の日にだけ大きく開くんだ。雨宿りをしようと足を踏み入れた人を食う為さね」見上げたばあばの首にはギザギザしたノコギリのような痕があった。