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孤独でいることは「健康リスク」なのか?

人との繋がりと健康リスクとの関連を調べた数々の研究をまとめた報告によると、
孤独・孤立はタバコの害悪に匹敵するくらいの健康リスクがあると見積もられているらしい。
それはどのような理由なのか調べられる範囲で調べてみた。

私のように「孤独(ひとりで生きること)」をポジティブにとらえている人間でもリスクがあるのかというのは気になるところである。

なお「私の言う『孤独』とは何か」は、以下の記事にも軽く書いた。

調べる限りは
①何かあった時の支援の求めづらさ
②孤独でいることについてのストレスから来る健康の悪化
あたりに集約される。
大抵は「ほんの少しでも普段から社会的な繋がりを作ることを促す」という支援・対策をとるべきとのことで締めくくられている。

①については事前に困ったときの窓口などを知っておき、備えておけばよいと思う。
チャットボットによる案内の拡充なども今後進められるようだし、アクセスもしやすくなるだろう。
元気なうちなら比較的対策(備え)をしやすいのではないだろうか。

②については、むしろ「無理に社会との繋がりを作るとストレスを感じる者」については無いものとされているように見える。
「自覚がなくても孤独になっただけでストレスはある」と言いたいのだろうか。
そういった決めつけによって悪化することもあると思うのだが、私がまだ若い世代だから実感できないのだろうか。

そもそも孤独によって感じるストレスには、気質的なものもあるが、同調圧力的なものもある。
例えば、漠然と「孤独ではいけない」という空気が悪いようにも思う。
私のような神経の図太い人間は別だが、その空気のせいで追い込まれる方もいらっしゃるだろう。

また、救いを求めて、「孤独」を良いものとして勧めるような本を読んでも、実際読み進めてみればその著者には信頼できる方がいる等「持てる者の孤独」である場合も散見される。
切実な孤独を抱えて、共感を求めたのに逆にコンプレックスを植え付けられてしまう人もいるのではないか。

気質として「ひとりがどうしても無理」な方はもちろんいる。
しかし、そういった気質ではないのに悪いものと思い込んでストレスを抱えている人はいないだろうか。
こういったことが「健康被害」を生じさせていることは無いのだろうか?

ということで、私は「友人もいないがポジティブにひとりでいることを楽しんでいる」ということを積極的に発信したいと思っている。
後出しで「実は信頼できる人がいます」という発言はないので安心してほしい。

また、私のように自覚なしでも健康被害が本当に出るのかを自身の経験を使って実験したいと思っている(現状調べる限りは主観的な話が多く、根拠が乏しかったので。例外を許さないような内容ではなかった)。
気質として「ひとりが無理」な方を私が救うことはできないが(残念ながら私には共感も難しいので)、こちらは支援が今後行き届いていくだろうと思う。

また孤独は認知症などの原因にもなりやすいとのことで、以下の本も読んでみたが、どちらかというと「ストレスを少なくする」方が大事とのことである。
会話が少ないなら音読、人の役に立ててる実感がなくてもガーデニング等で「仕事」を作り出すだけでも脳力には効果があるとのこと。

今回の話とはずれるが、ひとくくりに「認知症」としている病気の種類や、防げるもの治せるもの、治せないため遅らせるしかないものなどがクリアになるような記載があり、とても勉強になる本だった。

また以下のページを見ると、
・過去には孤独=死を意味してきたので、孤独を忌避する遺伝子の方が残ってきた。
・そのため、現在生きている人間の多くが、孤独に対して本能的にストレスを感じる。
という説も書かれている。しかし、冒頭に「断言できない」と書いている通り、「証明された事実ではない」ことに注意が必要である。
『ストレス脳』という本の一部を抜粋した内容らしいので、この本はいずれ読みたいと思う。


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