寝台列車

突然ですが、




 

寝台列車に乗りたい!!!!!!

寝台列車に乗りたいので、
寝台列車に乗り上京するわたし想定で一席(^^)







いつもは走って乗っていた終電に、今日はまた違い、落ち着いて乗っている

帰宅ではなくて出発

この街に残っている友人達は昼に送別会を開いてくれた、 


きらいや


送別会にかこつけやがって、集まって酒を飲みたいだけや

それが今誰も隣にいない理由

そんなやつらだけが残る街、早く東京に行きたい

でも18年暮らした街、
小さくて何もないが伊達に18年暮らしていない


何回空を見上げただろう


この街を離れるのはやっぱり悲しい、込み上げてくるものが何回も空を見上げさせてくる


ハンカチとポケットティッシュはキャリーケースの奥に入れてしまったからこうするしかない

キャリーケースを引き終電で夜の駅、寝台列車に乗る予定の駅に向かっている。 

親は、上京を反対した

けどこの街は私の可能性を見つけてくれない

だから寝台列車の切符を取った


もうこの上部だけ明るい、狭くてしんどい土地を離れることができる


いつも在来線が走っているところを、この二階建て寝台列車は走る。

幼い頃に父はよくこの駅に連れてきてくれた

車掌さんに手を振ると汽笛で返してくれた

電車と逆側に手を振ることになるとは、
あの時は一切考えなかった。

いま逆側に手を振っても、何も返ってこない


そんな街がきらい


そんなことを考えていると、寝台列車に乗る予定の駅に着いた。


思い出し、リュックからヘッドフォンを取り出す

東京に行くから、奮発してヘッドフォンを買った


東京に行くから、この街の音や声から耳を背けたくてヘッドフォンを買った


スマートフォンを開き、オーディオを選択する

虫の音より未来を予想するような音を聞きたい



駅のベンチで音楽を聞いていると、ようやく私を連れ出してくれる寝台列車がやってきた。  

キャリーケースと共に乗り込み、
1人が横になれるくらいのスペースに寝転んだ





昼に飲んだ酒はまずかった、ずっと私を薄ら酔わせてくる



しんどいな 



列車が出発する




ヘッドフォンから流れる音楽


私は目を瞑る






やはりハッピーウエディング前ソングはいい







え?





え?




いや






いや


ヤバT聞いてんのか~~~~~い!!!!!




寝台列車では、斉藤和義を、長渕剛を聞きなさいよ!!!!!



キッスキッス!ちゃうよ!!!






でも寝てたら上京できましたわ!

もう東京はいいかな~





マッチャ・グランデ



アリアナ・グランデかと思いましたか????

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