夏は怖い

今年の夏。
恋した2年間に終止符を打った。一瞬で。


彼の何気なく発した言葉で、糸が切れたように、何かが壊れた。私と彼の間の何かが。

恋というのは儚い とよく聞いてきたが、ようやく理解出来た。
声も顔も仕草も話してくれる内容も、全部凄く好きだったはずなのに、何故だろうか。
本当は好きじゃなかったから?

彼は、自分に似ていた。
価値観も似ていたし、好きな物も一緒だったし、お互いの考えてる事も分かるような関係だった。
高3になって、多忙な時期を迎えると彼の嫌な所が見えてきて悲しくなった。
もっと私を気にかけて欲しかった。見て欲しかった。頑張ってるねって言って欲しかった。
そんな時の彼の些細な一言で、彼への気持ちが一気に枯れた。

期待値が高かった。きっとそう。期待をしすぎていた。彼にも将来にも。

友達は、彼を勧めなかった。
冷めちゃったって話したら、喜んでいた。

夏にした恋を夏のうちに終わらせた。
一気に気持ちが無くなってしまう私が情けない。
やっぱり私ってその程度の人間だった。

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