対面作業のメリット#2

リモート期間を経て、改めて認識した協働メンバーとの対面作業メリットについて。前回、以下をメリットとして挙げた。

①同じ空間で仕事をしていると密な連携を取ることが多くなる
②外見・仕草から相手の心理状態を把握しやすい
③相手が忙しい状況か推し量りやすいので、自然と雑談が増える
④協働するメンバーと同じ空間にいた方が、自身が仕事モードに入りやすい

再度これを眺めると、因果が整理されきっていない。実際には、会話が増えることを要因として、作業効率が向上する。
①作業時の外見・仕草が見えることで相手の置かれた状態を把握しやすい
②仕事に関する会話が増える、自然と雑談も増える
③会話の増加により以下を起因とし自身の作業効率が上がる
 ③-1 自身がの脳が仕事モードに切り替わる
 ③-2 コミュニケーションに関する不安が減る
対面の方が、協働メンバーから得られる情報量が多く、状況の更新頻度も高い。話しかけても良いタイミングを細かく推し量ることができ、細かい会話が生じる。その会話は主に業務内容の細かい連携となる。結果、業務上のトラブルが予防される。
また、長期的なキャリアの展望やプライベートの悩み等の雑談の回数も自然と増え、回数が増えれば内容も重みを増していく。結果、話すようになり、協働メンバーとの心理的距離が縮まる。これは、情緒的なトラブルを防止する。
作業効率向上は一般にシングルタスクに集中することで達成される。つまり、目の前の仕事以外のことを考えなければ良い。協働メンバーとの会話の増加により、稼働時間内において仕事に関する会話の量が増える。会話を起因として仕事のことを考える時間が増え、プライベートの悩みやその他の雑念は押し流されていく。結果として仕事のタスクに集中することになる(③-1)。また、会話量と会話頻度の増加により、業務又は情緒的なトラブルが予防されていると感じられることによって、脳内でコミュニケーション懸念に割くリソースを減らせる。結果、目の前のタスクに集中できる(③-2)。
総括として、作業効率向上の原因が「会話量・会話頻度の増加」なのであれば、協働メンバーと会話が生まれない日は僕にとっては出社するメリットが無いとも言える。協働メンバーが出社しているか、していないか(出社する可能性が高いか)で自身の作業場所を決めるのが良いのかも知れない。
また、メリットとして作業効率向上があるから、全員が出社すべきとも言えない。集中力向上のための方策は他にも色々考え得るし、そもそも集中していなくとも作業可能なように仕組み化を進める方が重要という反論も考え得る。その点は、今後も継続して考えていきたい。


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