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直腸癌と診断されて ー受診のきっかけー
私がクリニックで大腸検査を受けるきっかけになったのが、便をしてトイレットペーパーで拭いたときに血がついていたことだった。生理でもないのに、なぜ?といつもはそのまま流していたが、その時は気になってトイレの中を見てみた。
便に小さな血の塊がいくつか埋まっている。
お腹が痛いわけでもない。
何だろう?
健康だけが取り柄の私だっただけに、この血便はちょっとしたショックだった。
けれど、それ以外に体調が悪いわけでもない。
大したことはないんじゃないか?と勝手に思いながらも、違和感を覚えたので近くのクリニックを受診することにした。
毎年職場で健康診断は受けて、乳がん検診も受けているものの、大腸の検査は受けたことがない。受診したクリニックから大腸の内視鏡検査を勧められ、8月に検査の予約をとった。
検査を控えたある月曜日。肺癌を患っていた父の容態が悪くなり、入院となった。父は肺炎を起こしていて、主治医の先生からも今日、明日が峠だと説明を受けた。少しでも父のそばにいたくて、私の大腸検査を一度キャンセルし、改めて検査予約をとることにした。
その後、父は驚くほどの回復を見せ一度退院できたものの、10月には癌に倒れて74歳で亡くなった。
それから、父の葬儀や法事、子どもたちの学校行事や柔道の大会、私のフラメンコの発表会などバタバタと新年を迎え、人間ドックを受けた。私はその結果を見て自分の状態のことを思い出す。検査前に取った便で2日とも血便が+(プラス)。結果用紙には「要精密検査」と書かれてあった。
まだ血便が続いてた・・・
一時的なものではなかったんだ。
職場が医療機関であったことから、医師に相談し、やはりなるだけ早く検査を受けた方がいいともアドバイスを受け、クリニック受診、大腸内視鏡検査を受けることになった。
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