20220817 Wednesday

20220817 Wednesday


今日はイレギュラー日だった!イレギュラーも連続するとイレギュラーでは無くなる、とか言ってごめんね、イレギュラーよ…。


母が夏休みなのでデパ〜トに行った。遊びというより運動のために行っているのだと思う。私の面倒で家に張り付いているから外を歩く機会が無く体力も筋力も落ちているらしい。あんなに毎日家の中を駆けずり回って忙しくしているのに、運動と労働で使う筋肉は違うのだ。


お土産に五感の黒豆ロールケーキと抹茶プリンを買って来てくれた。両方食べた。美味しすぎ〜☺️ 幸せ〜☺️ 美味しくて綺麗な物を食べている時が一番幸せ。病気のせいで味覚がおかしくなるパターンもあるみたいだけど、自分の場合はそのままでいられて本当に良かったな。いつものフルーツタルトの気分でお腹のスペースを空けておいたらロールケーキもプリンも想像以上にボリュームがあり、お腹がパンパンになってしまった。やっぱりフルーツはかさが低いんだなぁ。


昨日の夜も意味もなく夜ふかしをしてアスカノを読みまくってしまった。アスカノと夜の親和性が高過ぎるのがいけないのだ。無料ポイントでちまちま読んでいたのに、面白いエピソードに突入して息もつかせぬ展開になり気になり過ぎてKindleで単行本を買って目を見開いて読んでしまった。アスカノと夜の親和性が高いのはアスカノに出てくる女性の多くが夜の仕事をしているからである。夜の仕事の話なんだからそりゃ夜のつまみにぴったりだよ。そしてアスカノを夜に読むとかなり追い込まれた気分になってくるので自分には夜の仕事は向いていない事が分かった。


エミは東京で風俗の仕事をしていたが、父が亡くなった事をきっかけに実家へ帰り母と同居する事にした。四十代を越えたが特にやりたい事は無く、恋人や結婚の予定も無い。まともな職歴も無い。美人だし、常に笑顔を心掛けてはいるが、友達もいない。そんな彼女の心の拠り所は占い師のレター先生ただ一人だった。先生の言う「引き寄せの法則」に従って、常に未来の目標を立て、自分が嫌いな自分にならないように、より良い自分になるように、常に笑顔で生きる事を心掛けている。彼女の人生にはこれまでに大きな成功は無く、小さな失敗ばかりが繰り返されていた。十代の頃はヴィジュアル系のバンドにハマり、父親との衝突が増え、東京へ飛び出した。仕事はキャバクラを選んだ。できた彼氏はバンドマンで、彼にはお金だけで無くギターまでも貢いだ。それでもお金が充分では無くなり、キャバクラから風俗へと転身。キャバクラの時は客に触られれば拒むのが普通だったが、いつからか風俗で働く方が楽だと感じるようになった。時だけが過ぎ、25歳になった頃、家に帰ると同棲していた彼氏が荷物ごといなくなっていた。結婚してくれるかな、と思っていた彼氏は年月だけを奪って去って行った。あー死にたいなー、と思っていた時にたまたま通り掛かったのが占いの館で、そこで出会ったのがレター先生である。その頃の先生は館に所属していたので普通の占い方をしていたが、先生はやがて独立し、スピリチュアルな方向にシフトしていき、やがてエミはどっぷり先生にハマってしまう。セッション料だって安くないのに。みたいなところから話が進んでいく。


エミが「若さ」に無意識下でこだわっているのが痛々しくて見ていられない。私もその感覚を知っているのだろうか?「まだ若いからなんでも出来るよ」「まだ若いのに」「やっぱり若い子の方が良いに決まってるよね」「もう若くないんだし」「この時の私、若っ!」こんなセリフが多かった。若さに執着する心理ってなんでなんだろうなー。空白の時を過ごした人特有の感覚なのだろうか?エミは漫然と風俗の仕事を続け、気付けば四十を過ぎていた。思い返すのはいつもバンドにハマっていた頃の事。きっと「あの頃」に帰りたいのだろう。整形もプチの範囲でやっているようだし(アスカノの世界では整形など珍しい事ではないのだが)、いつまでも時を止めておきたいのかもしれない。だけど抗えない時の経過。地元に帰ってバンギャ友達と何十年ぶりに偶然の再会を果たすと、友達には反抗期の娘がいて、飲み歩き好きの夫がいて。キラキラ家族では無くともダメージは計り知れない。友達は昔の人柄と変わらず家族自慢や幸せ自慢をするような子では無かったし、昔話に花も咲いて楽しかったけど、解散した後に友達には合流する家族がいる。自分には誰もいない。就活をしてもどこにも受からない。受かったのは清掃の仕事だけ。それも全く向いてなくて、奥さま先輩達には怒られてばっかりで、風俗の時の給料と比較してしまって。あー思い出すだけで辛いよーーーー!


エミはどうして幸せになれないのだろうか。エミが求める幸せの形とはいったいどんなものなのだろうか。レター先生も客観的に読んでりゃ適当な事しか言ってないのにエミはそれを盲信して、仲良くなれかけた人にもつい先生を紹介しようとしてしまう。そして友達がいなくなる。地元に帰ってもLINEを開けば風俗の時の男性客からのメッセージしか届いていない。いつからこうなっちゃったんだろうなぁ。何かが少しずつ少しずつズレていってこうなってしまったのだろうか。そうして過去の自分も嫌な自分も全部見たくなくなって、封印したくて、幸せが欲しくて、その答えが笑顔。レター先生が言った通りの、笑顔。レター先生が言った通りにすれば幸せになれるのか?そんなわけがないのだ。笑顔でいる事自体は良い事だけど…。でもエミの周りには良い人ばっかり現れて、それは本当に良かったと思う。


過去の自分の過ちとか、自分の嫌なところを見たくないと、極端な善さを求めてしまう心理というものが人にはあるのだろうか。自分の中にあるダメな部分の存在を認識する事から逃げるために。でもそれもまた自分なんだよな。完璧な人間なんているはずないのに、自分がダメダメで嫌だからこそ完璧が欲しくなるのかもしれない。そういう事を悶々と考えながらずっとアスカノを読み、アスカノの事を考え、一日が終わった。そして今めちゃくちゃ眠く、眠くて面白い文章も書けない。面白い文章が書けない自分はかなり自分ランキングで下の方で、これはダメな部分とかじゃなく健康面でダメだ。寝る…


ここから先は

1,601字

特濃ソース

¥198 / 月
このメンバーシップの詳細

HAPPY LUCKY LOVE SMILE PEACE DREAM !! (アンミカさんが寝る前に唱えている言葉)💞