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2/15 小山卓治 x 佐藤亙 阿佐ヶ谷ハーネス

とても特別な1日だった。

シンガーソングライターの自分として、とても楽しみにしていた日。人生の中には後々になってターニングポイントだったと気がつく出来事が時々あるけれども、まさにそんな風に思い出しそうな一日。そこに寄り添ってくれていたのは、小山卓治さんの歌だった。

朝からちょっとありえないくらいの予約キャンセルが続いて、ほとんどの人が来られなくなった。(それぞれ人には事情があるから、キャンセルした皆様を責めるつもりは毛頭ありません)

打たれ弱いシンガーソングライター、かなり落ち込んでいたのだけれど、心を決めて会場に着いて、2マンライブを企画してくれた卓治さんとハーネスの鎌田さんに事情を話す。「そんな日もあるよ!」と、明るく励ましてもらって、今日は良いライブにしなきゃと心をもう一度奮い立たせる。大袈裟だけれど、ライブ当日というのは結構いろんな感情が渦巻いているものなのである。こんな自分でも。

ライブはあたたかく真剣に音楽を聴く雰囲気の中、とても良い時間になった。自分はできることを精一杯。そして卓治さんのライブを聴く。淡々と進んでいくのだけれど、歌の中に物語がたくさん詰まっているから、そしてそれを伝える歌がまっすぐで力強いから、子供の頃に絵本を読んでもらった時のような、心の底から満足する、そんな充実感でいっぱいになった。あー、こんな風に、聴く人の心にそっと寄り添える歌を作れるように、そして歌えるようになりたいなぁと心から思った。

セッションでは交互にお互いの曲を。「RAINとPAIN」「種の歌」「君がいない」「傷だらけの天使」。

卓治さんが自分の曲を歌ってくれている。まるで卓治さんのオリジナルのよう。ああ、ここにすごさがあるなぁ。

どこかのビールの宣伝みたいに、エレベーターに乗って自分が憧れる大人に会いに行くことができた気分。終演後、40代の頃はこんな感じだったとか、ライブに対する心構えとか準備とか、いろんな話を聞かせてもらった。ここには書かないけど。自分の胸にしまっておきます。


帰り道、この言葉がぐるぐると頭を回った。

"続けていくことはいつも難しく、投げ出すことはいつも簡単だ"

どちらを選ぶ?

そんなことを突きつけられた一日。

聴きに来てくれた皆さん、本当にありがとう。


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次回の阿佐ヶ谷ハーネスは4/4 弾き語りワンマンです。

佐藤亙 弾き語りワンマンライブ
“Story Teller” Vol.02

2020年4月4日(土)
open : 16:00 / start 16:30
前売り3,000 当日 3,500

チケットのご予約はこちらへ。

https://tiget.net/events/81975

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