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Basic Channelから考察するDub Techno制作機材

こんにちは~
いつも大した内容を書いてないので、たまには真面目にやってみようと思います。
(ベリのコピペだけの記事が案外伸びて虚しさを感じたのもありますが…)

Basic Channelとは

みなさんBasic Channelはご存じでしょうか。
たぶんこの記事を読んでるってことは説明不要だと思いますが…

Label of the month: Basic Channel

Wikipedia

Moritzの相方、Mark Ernestusの経営するHardwax。こちらもご存じない方は少ないでしょう。いつか自分のリリースを店頭に置いてもらいたいです。
Hardwax

各ジャンル(敢えてジャンルという言葉を使いますが)オリジネーターの制作環境って結構有名な気がするんですが、Basic Channelはトップクラスに謎に包まれていると言われているように感じます。

「Best hardware to produce Dub Techno?」

海外のフォーラムでも憶測はすれど結論は出ず…
国内外問わず多くの人がこれだけ長い間議論して特定できないので、正直個人でサーチするのは非常に困難で(正直数年に渡り探し続けていますが未だにわかりません。)交わされている議論の中でいくつかサルベージしたものを並べてみます。真偽は定かではないプロダクトもありますが、その中でも信憑性の高いものや特定できたものもいくつかあります。

10年以上前のフォーラムもありますが、ここでもBCの音にやられた人たちが議論を繰り広げていますね。激アツです。
これをそのまま入手して再現しよう!という試みではなく、DAWLESSにしてもITBにしてもシステム構築の過程や制作時の発想において得るものはあるのではないかと。
そういった可能性を狭めないために議題に上がっているものも記述してみようと思います。
ではやっていきましょう!

今回はこちらのサイトを軸にサルベージしてみました。
gearspace.com

Moritz Von Oswald Gear

About the Maurizio / Rythm & Sound / Basic Channel Sound

Basic Channel synth

Basic Channel (Octagon/Phylyps) 909

Basic Channel - I Need Convincing...

Chord Sounds - Basic Channel
 ↑はかなり実践的な議論がされています。読み返さねば。

シンセサイザー

1)Moog - Prodigy

話題に上がっています。使っていなかったとしても間違いなく戦力になるでしょう。現行機だとこのへんでしょうか?
moog - Subsequent 37

2)Sequential Circuit - Prophet-5

 これは確定。上記リンクは現行機ですが、[REV]スイッチで切り替えができるのでメンテ等々も考えると現時点で入手するなら現行機がよいのかな、と個人的には感じます。
今ならこの辺がアツいですね。
Sequential - TAKE5

3)Waldorf - Microwave

 これは各所で言われてるので信憑性は高いのではと。
 ちなみにこの方向で追うなら現行機なら断然これでしょうね。
Waldorf - M 

これも十分ありな気が。(というか持ってます)
Waldorf - Blofeld

4)Roland - SH101

 話題には出てますがどうなんでしょうね。とはいえ一家に一台クラスの名機。
 現行であればBoutique、Roland Cloudってとこでしょうか。ベ〇ンガー…?なんかありましたっけ、、、?
Boutique SH-01A
4ポリ鳴らせるので個人的にはオリジナルより欲しいです
Roland Cloud SH-101

エフェクター

1)VESTAX - DDG-1M

 これは間違いなさそう。狙うので皆さん買わないでください。持てて使ってない方は是非ともご一報を。大切にします。

2)Electro Harmonix - HolyGrail


 これも信憑性はどうなんでしょう。
 とはいえ思考停止でMNGしてもよい名機。
 代替わりしつつも現行の様子。

3)Boss RV-5 - Digital Reverb

 これも微妙でしょうか。
 代替案は相当にあるように思えます。
BOSS - RV-6 →これが現行機で合ってますかね?
BOSS - RV-500 →こっちは上位機種という位置づけでいいのでしょうか。

4)Electro Harmonix - Electric Mistress flanger

 これは怪しいです。が、名機なので上げときます。
 こちらも代替わりしつつも現行の様子。
 EHXのプロダクトは息が長いですね~素晴らしい!

5)ProCo - Rat

 これはかなり信憑性高そうです。
2022.03.09追記
PROCO - RAT2
 後継機があるのを教えて頂きました。
またRAT狂(誉め言葉)の方のブログを発見したので後で読み込もうと思います。
いろんなRATを比較してみた Part.1

6)Sound Master - Lp-88

 これは間違いなさそうです。
 ちなみに↑を探ってたらやばそうなサイトを見つけました。
SOUND MASTER: MEMORY RHYTHM - SR-88 SAMPLES PAGE:
これも代替機はわかりません!

7)Roland - SRE555

 これは話題に上がっているだけで確定ではないです。
 ぶっちゃけ初めて知りました。めちゃくちゃに高い…代替機はわかりません!

8)Roland - Space Echo RE-201

 これはあまりにも有名。説明不要でしょう。
RE-20がディスコンになり、次世代機としてはこちら。
BOSS - RE-2

個人的にはこっち推しですが。今年中に買います。
Strymon - El Capistan

サンプラー

1)Rossum Electro-Music - SP-1200

 これは「かもしれない」程度で話題に上がっています。
 2400であったり、本家の復刻版であったり割とタイムリーな話題ですね。
Rossum Electro-Music SP-1200® Reissue | 伝説のサンプラードラムマシンの復刻モデル

ドラムマシン

1)Roland - TR-909

 Octagon/Phylypsあたりで使われている…んじゃないでしょうか。
 超名機なので説明端折っていいですよね?
 割と有名な話ですが、TR-8よりはTR-8S、TR-09など後続の方が内臓音源良いらしいです。
 根性ある人はクローンの自作なんかもいいんじゃないでしょうか。
 ベ…なんでもないです。

2)Vermona - DRM-1

2022.03.09追記
タイトルのMoritzの背後に写ってるので(合ってますよね?)追記。
現行機はこちら。つい最近MKⅣになりましたね。MKⅣになってどう変わったのか、恥ずかしながらよくわかっていません。安かったら全然旧世代でいいかなーというイメージです今のところ。
Vermona - DRM1 MKIV Standard

ミキサー

1)Mackie - SR24

 これは使われていたのでは…とコメントがあります(確証なし)
 正直ミキサーはいっぱい買ってお気に入りに辿り着くまでひたすら試行回数重ねるしかないと思います。

2)Speck Electronics - SSM-24

Moritz Von Oswald——モリッツのコンソールがeBayで買える
Moritz von Oswald's mixing board goes up on eBay
 これは割と近年まで現役で使われていたよう。
 ひっくり返りそうなくらいの値段で取引されたようです。
 ↑のリンクはSpeck ElectronicsのSSM-24, SSMex-Mono, SSMex-Stereo, EQ16を組み合わせたシステムのようです。
Speck Electronics
 スタジオクラスのミキサーやAPI500モジュールを現行で生産しているようです。ご興味あれば是非。

まとめ

こんな記事書いておいてあれなんですが、個人的に当時の機材を入手することに意味は薄く、それ以上に彼らの果てしない実験精神こそ見習うべきではと感じています。
ビンテージを追うのもロマンがありますが、現在その精神性を受け継ぐとしたら、M4Lとかユーロラックとかも駆使しながら自分自身の音・スタイルを追及するほうが時代に合っているのかもしれません。
道は無限に広がっているはずなので、一歩ずつ踏みしめていきたいなと思います。

おしまい!

2022/03/09 追記


Borderland: Time Changes
 Juan Atkins&Moritz von OswaldによるプロジェクトでAbletonがインタビューを行ってます。Abletonが特集を組むってことで当然ながらLiveを使っていますが、上記を踏まえたうえでこちらの記事を読むとまたさらに違ったものが感じられるのではないでしょうか。ハード/ソフトの垣根に対する意識をいかに超えていくか、が個人的にも今後の課題の一つになっていくのだろうなと感じました。

2022/06/02 追記

RedBullのインタビューが文字起こしされてたので転載。

https://www.redbullmusicacademy.com/lectures/moritz-von-oswald-early-morning-freestyles


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