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Early Reflection レーベル名に込めた思いなど

こんにちは〜
来る12/3(土)、僕の主催する「Early Reflection」のレーベルショーケースを渋谷noteにて開催いたします

既にいろんな方から「遊びに行くよー!」と嬉しい反応を頂いております。ありがてぇ…

Early Reflectionというレーベル名、決めるまでに実に半年くらい構想を練ってました。被らないかはもちろん、一番大事にしたのは自分が飽きないかどうか。まず「○○Records」ってのは直球で悪くないんですが、もうちょいひと癖欲しいなと。あとEcho〜とかDeep〜とか〜Spaceとか、もう老舗レーベルのn番煎じになるんで避けたかったんですよね〜

そこで降りてきた「Early Reflection」というワード。制作やってる皆さんならご存知と思いますが、reverbの初期反射音のことですね。
わからない方はこちらを読みましょう。

音ってが物体表面で反射することでその空間なり場なりの性質を否応なしに反映してしまうんですよね。そこからいくつもの反射を繰り返して測定点に帰ってくることで直接音との到達時間の差が生まれる…と。いやこれなんかに似てない?と思ったわけです。
話はぶっ飛びますが、生きてるといろいろなことを見たり聞いたり感じたりして、ただ自分が純粋に感じたこと以外に先入観だとかバイアスがかかって感じたことってどんどん変わっていっちゃうんですよね。純度が下がるというか。でもいろんなバイアスがかかる程に自分自身が見えなくなって、それで自分自身もわからなくなって。何回も反射して帰ってきた音ってその空間の性質をどんどん含んで原音からかけ離れていって、まさにこの状態だなと。そういうのに流されずにちゃんと自分の思いや感じたことそのものを大切にしたいという願いを込め、「Early Reflection」というレーベル名にしました。

普段僕は音楽を聴く時と自分がフィルターのような感覚になって、音源と自分の一対一の関係にあんまりなれなくて。音の壁が押し寄せて、そこにできる流れの乱れみたいなざわめきに自分自身の存在や生の実感を感じて。同時に虚無感や虚脱感も同時に感じて、生と死の両極端へ感情の針が振れまくってる感覚になって。生への執着を無くしてた時期に、感情の奥底を揺さぶって生の水際で踏みとどまらせてくれたこともあり、自分にとっては生きる意味そのものを見つめ直す機会を与えてくれた音楽でもありました。その初期衝動を忘れたくないという思いも込めています。

多分、というか間違いなく初めて聴いたダブテクノがPorter RicksのBiokineticsでした。

初めての人は虚無の感情で部屋を真っ暗にして爆音に包まれてくれ!大好きな人はもいっかい聴き直してくれ!

ご存知Basic Channel傘下Chain Reactionの1番、CR-01なんですよね。このChain Reactionに若干語感が似てるってのもレーベル名を「Early  Reflection」にした理由です。自分なりの最大限のリスペクトを込めたつもりです。
どうでもいいんですが僕の持ってるのは再発版の雲海のやつなんですが、これも高騰してますもんね…缶ケース欲しいですが再発ジャケも思い入れあって大好きです。

今回のレーベルショーケースのゲストShinichi Atobe氏は日本人で唯一(!)Chain Reactionからリリースした経歴を持ち、恥ずかしながら僕にとっては生きる伝説みたいな人です。正直気軽に話せる距離感の人じゃない…のでDMする時はマジで手が震えました。

Chain Reaction時代のShip Scopeがないので僕の一番好きなEP(アルバム?)貼っときます。一曲目のRegretが一番好きです。

技術的なことは全然わからないんですが、Atobeさんの作る音って物凄い感情揺さぶるんですよね…結構こっちも身構えないと簡単に大きな渦に飲み込まれる感覚。

実はご本人本番が近づくにつれて「unreleased  track」って言って度々Twitterで流してて、もしかしたらこれが聴けるのか…?と今から非常に楽しみでなりません。

というわけで「Early Reflection」とはは僕の生きる意味や思い、オリジネーター達へのリスペクトを込めた名前ですよという自分語りでした。ぶっちゃけ名門レーベルに負けないめちゃくちゃかっこいい名前だと思ってます。

東京での開催、正直人来てくれるのかな…と不安で仕方ないですが、来てくれた方が何人であろうと全力でパーティやらせて頂きます。

いつもの方も初めましての方も、この機に是非に。以上!

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