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IK Multimedia ARC Studio【実践・比較編】

こんにちは~
建築士試験終わってようやくいろいろとできるので早速ARC Studioセッティングしてみました。

導入した経緯はこちらから。

さっくり行きましょう。

この辺も参考にしました。

セッティングで感じたこと

ARCもソナワと同じく走らせるのと解析ソフトは別々らしく、ARC 4 Analysisてやつがそれに該当します。

測定した感想としては「めちゃくちゃ適当だけどこんなんでいいの!?」という感じ。ちなみに僕は3レイヤー21ポイント計測でした。
ソナワは左右からピンポンで音を出してかなりシビアにマイク位置を指定してくるんですが、ARCは置いた場所はもう完全にこちら任せでこの辺のラフさは正直疑問に残るところです。

測定した結果がこちら。

ARC4

ちなみに比較としてソナワも置いときます。

SoundID Reference

「かなり差が出るな」という印象です。特に120Hz以上の中低域と、ローエンドに顕著に差が出ているように思えます。
グラフを観察する限りではソナワの方がよりシビアに測れてる感じがするのですが、これはソナワが同一平面37点の計測に対してARCは同一平面では7点の計測でしかないのでその差なのかなーと考えています。

ちなみにここには表示していないのですが、ソナワでは位相差も計測結果が出るんですがARCでは表示されないのか測ってないのか出ないんですよね。この辺はもう設計思想レベルの差としか言えない気がします。

どうでもいいんですが結構熱がでます。UCXⅡやSiXと同じくらい。
Arc Studioそのものに電源はないのですが、友人はタップ側でスイッチで入り切りしてるとのこと。正直この運用は大正解だと思います。この温度で電気代が高いこのご時世、無視できる気がしません。

Natural / Linearモードの比較

Naturalモード
Linearモード

画面左上のボタンでモードを切り替えることができます。ちなみにARC Studio単機ではモード切り替えができないので導入検討されてる方は要注意。
Naturalモードではレイテンシーが少ない(スペック上1.4ms)一方で、Linearモードではレイテンシーとトレーオフにする代わりに(スペック上42ms)補正がよりシビアである、とのことです。
まず視覚的な比較ですが、特にローエンドの40-50HzあたりがLinearだとより急峻なカーブとして評価されています。
正直聞いた感じはあんまり変わらない…敢えていうのであれば、NaturalよりLinearの方がちょっとのっぺりしている感覚がするかも?という感じ。あくまで僕個人の感覚なのですが。
友人曰く、ハードを鳴らすならやはりレイテンシーの少ないNatural一択では、とのことでしたが実際聴き比べて音質面にLinearにそれほど優位性も感じなかったので、よっぽどのことがない限りNaturalで運用していこうと思います。

Default / Flatモードの比較

Defaultモード
Flatモード

スピーカーアイコンのに挟まれた3つのプルダウンの真ん中でこのモードが選択できます。
ちなみに他にもいくつかモードは選択できます。これはマニュアル読まないとサイトでも何があるかまでは書いてないんじゃないかな?一応画像載っけときます。

絶対こんなにいらん

体感としては、Defaultモードの方がより身体にズシッとくる音になるなという感じ。もうこの辺は好みの差では?という気もします。たったこれだけの数値の差でこんなに変わるもんかと結構びっくり。
友人数人の意見を聞いてみたのですがほぼほぼDefaultモードでの運用一択という意見が強かったです。僕はFlatモードの方がいいのかな?とも思ってたんですが、友人の意見を受けてDefaultモードで運用していくことにしました。
ちなみにこれもARC Studioスタンドアロンでは切り替えができません。

一応他の機能も確認

測定データを選ぶやつ

これは測定データを選ぶタブ。
持ち出して幾つかのスタジオ行き来するような人向けの機能かな、、、僕はもう固定で使わんなとしか思いませんでした。

1/2
2/2

これは有名なモニスピだったり、TVとかスマホをエミュできるよってモードなんですが、正直使わないと思います。
そもそもモニスピ買うのにどんなけ吟味したと思ってんだって感じするし、カーステレオなりスマホなりはやっぱり面倒でもちゃんと実物鳴らした方がいいに決まってる。
あと知識ないので表現ボカされるとモニスピエミュの元ネタ全然わかりません。やりとりしてる相手の環境に合わせられるよーってのが売りなのかもしれませんが、正直こんな昨日より相手との信頼関係の方が圧倒的に大事だと思います。ぶっちゃけこの機能いらんからその分値段下げて欲しかったくらい。

リファレンス音源での比較検証

ということでエア録りですがいろいろと鳴らしてみました。

リファレンスとしては、マスタリングでお世話になってるMoss氏のEP「EN」よりBanter03をチョイス。クッソかっこいいのでよかったら聴いてみてください。

一曲目のやつです。

まとめ

iPhoneエア録りなんでまあそれなりなんですが、体感としてはARCが圧倒的に良かったです。
ARCバイパスにして補正無しだと「こんな中低域モコモコだったんだ」と愕然とします。
ソナワと比べると、感覚的な話になっちゃうんですがソナワの方が芯が抜けたように感じます。よく言えばどフラット。
ソナワをミックス/マスタリングに使うデメリットとして、かなりゲインを下げられてしまうというのがあるんですが、ARCはメーター目視する限りではそれがないのも好感触。ソナワをバックグラウンドで立ち上げるとどうにも不安定で、マスターにVST挿して運用してたんですが、あるあるの話でバウンスするときにいちいちバイパスにしなきゃいけない…(一応警告がでる設定も可だけど正直鬱陶しい)ので、その事故のリスクがないってのも当たり前ですがいい点だと受け取っています。

もうソナワお払い箱でいいのでは?と感じるくらいにはよかったです。
特に僕の場合PC使わずにライブの仕込みやるので、レイテンシーが1.4msとほとんど無視できると言えるNaturalモードでの運用は非常にアドが高いなと感じています。マシンライブ勢は全員買え!とまでは言うつもりないんですが、あれも実機でミキシングしてるようなもんなんで音で悩んでる人は導入を検討してみてもいいのでは?と思います。

とりあえず以上!追記するかもしれません!


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