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彼がいるのは町田という街でしてⅡ

※この記事は熱意と衝動のみで書かれているため、いつも以上に読みにくいことをご了承の上お進みください。
※野球の話ではない。

 タイトルからお分かりかと思いますが、前にも書いた「町田の推し」の話。「お前の推しって誰だよ」と思われた方は前回の記事をお読みください。名前は出してないんですけども。
 前回のはこちら↓


 はい。お疲れさまです。

 …………で、だ。
 町田に行きたい。
 困ったことに前回の記事以降、町田へ行く機会がまったくないのだ。そもそも、推しの店に初めて行ったのは今年だろと言われればそこまでなんてすけど。それにしても、今年はそこそこ店には行っている訳でして。
 思い返せば3月4月の頻度がちょっとおかしい。ライブがあったといえばそれまでですが。「件のライブが延期してなかったら、その時に推しの店に行って、それ以降行かないという展開になっている」だけなのでは、という。そうなると今度は行かない時期もっと長くなってますね予定通りだと。

 だが、われわれはこの流行病という過酷な状況の中で力強い味方を得た。

配信

 である。
 いや、昔からパブリックビューイングとかあったけれども。野球なら広島で行われる試合をハマスタでやります(BAY LIVE VIEWING)というイベントに参加したこともありますけれども。
 それでも、人を1か所に集めるといったことがNGとされる状況になってしまったからか、今までパブリックビューイングしていたジャンルだけじゃなくてもっと小さい規模であっても配信という形でライブを提供するようになったかな、と。配信のプラットフォームめちゃくちゃあってえらい数登録した記憶ありますけど。最近はだいぶ限られているような気もする。淘汰されたのかもしれんが。
 思えば去年の夏なんかガチのマジでそれしかなかった。この記事に挙げている推し以外にも好きなバンドとかいる訳ですが。多分生でライブを見るっていうのが半年以上空いたのなんてなかなかない。大学受験の頃くらいか? その頃は音楽より演劇に夢中で、センター試験が近かったから冬の公演は流石に行けなかったってのはありましたが。ちなみにその舞台は再演されるんだけど今度は就職活動真っ只中だったからやっぱり(ry

 そんでもって、今年から推しの店行きますわとかなったら同時にライブの配信もするからってアーカイブ見るためにそっちも買うとか結構やっている。想像以上に金をかけているな、リアルのライブより安いことが多いから余計にホイホイ出してしまう。多分それは彼らの掌の上なんでしょうけど。
 配信の場合、「クオリティ低かったらその先買わないわ」みたいなこともあるから、ねえ。今のところ気持ちよくお金を出していけている状態かな。

 本題に戻りましょうか。

 推しと言っている彼はまあ、前にも書いたがフロントマンじゃない。けど、所属しているバンドだって好きな訳でね。というか、そのバンドがなかったら自分が彼を知る機会なんて多分なかった。他のメンバーみたいにサポートアーティストとしての活動が皆無とは言わんが、少ない方だし。

 で、件のバンド、今年がいわゆるアニバーサリーイヤー(なお半分くらいは活動休止期間)ってやつで、メジャーデビューが10月。それに合わせてそれなりに活動すると。ただ、落ち着いてきたとはいっても、そしてバンドの規模も考慮したりすると、やれ新作だの全国ツアーだの大々的に動くというのは厳しく……。(あと単純に推しの店はキャパシティが少ない)(全国からファンが集結したらとても入りきれん)
 そんなこんなで、アニバーサリーライブは推しの店から配信のみという形になったのであった。思えば自分はメンバーをバラバラのタイミングで見てはいるのですが、「バンドとして」は生で観ていない。こればっかりはファンになったタイミングの問題なので仕方ないのですが。不可抗力。そりゃ「いつになったら生で観れるんだよー!」とは思ってるけどな?

 ちなみにベイスターズは予備日だったけど、結局その日は試合がなく、かなり安心していた。なお同日のフェニックス・リーグ以下略。

 結論から申し上げれば、やっぱり彼らは恰好よかった(またか)。

 セットリストも「こうきたか」と唸ってるんだけど、一曲だけやるとは思わなかった曲があって。
 それは休止前最後に発表された新曲。ライブで披露されたのみで、正式なスタジオ盤というのは存在しない。内容としては当時ソングライターが思っていることを書いている。その歌詞は絶望なのか、それとも希望なのか。メンバーも言っていたけれど、時期と状態が違うと曲の聞こえ方がまったく違うものになるね、という。
 個人的にはつくづくフルメンバーで戻ってこれて良かったね、と。私はその時点(10年以上前)ではファンではなかったので、その本人やファンが感じた絶望的な状況を、映像を見て想像するしかないのですが(時折映るファンの悲痛な表情が見ていてしんどい)。皆さんその10年で色々あったのね、と。これも想像するしかないけれど。

 自分がその感情を追体験するのは難しいと感じている。どうしても、その10年ほど前の出来事は「ものすごく近いんだけど自分がファンになるより前の過去に起きた歴史の事象」と捉えてしまうのだ。昔のことを知りたくて(楽曲の解説とかあるし)雑誌の切り抜きとか集めてみたりするけれど、下手すりゃ歴史の勉強をしてる感覚に陥ったりもする。
 この辺り、自分はまだ全員揃ったバンドとしての姿を生で観ていないことに起因しているのかもしれない。リアルタイムの配信は一定の没入感はあるのだけれど、物理的な壁が妙な冷静さを生み出している可能性があるから。 
 だが、「やると思っていなかったその曲」の衝撃は、「歌詞と活動再開後最初にこの曲を演奏するタイミングは此処しかないんだよ!」という衝動の入った感情によって導き出されたような気もしていて。
 「歴史の事象は独立したものではなく、現在まで繋ぐ物語である」という大切なことを思い出させるには充分すぎた。そこに物理的な壁によって生じる妙な冷静さはもはや存在しない。

 ……と、非常に長々と読みにくい文章を書いてしまった訳だが、アーカイブ期間終わったら、まさかの有観客開催が決まっていた。町田じゃないけど。まあ、かれらの原点といえる場所だし全然オッケーよ。

 推しへ。
 いきなりの発表は心臓に悪いです。あと貴方がデザインしたTシャツの受注生産はいつになりますか。多分複数枚買うと思います。

 そして。
 貴方は「フツウの人」と称されるけれど、ファンにとっては「特別な人」です。
 いつもありがとう。


さて、チケットとれるのかね……(自信ない)。