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そろそ安い物の裏側に向き合わないか?〜正体を隠す中国産トレンドに騙されるな〜

「え、SHEIN知らないの?」


そうだ。基本ファッションには興味が無い。
どこにでも着ていけるようなシンプルな服を
数セット取り揃えている程度である。
(そろそろ結婚式用のスーツはしつらえる必要がある気はしている。)

知らん、と答えたものの、聞き覚えはあった。
かわいい女の子のインフルエンサーの
インスタストーリーには確かによく出てくる。

異様に安いなとは思っていた。


世の中には「ファストファッション」という
単語がある。

ユニクロやGUを持つファーストリテイリングの
HPによれば、
「「流行の最先端をいち早く取り入れた、低価格で、ほどよい品質」のファッションを言います。」
とのことだ。

実際便利なものだ。
そうでないとここまで世に浸透もしないだろう。

ただ、大抵安くて便利な物には裏がある。

当のファーストリテイリングでさえ、
フランチャイズ先のウイグル自治区での
強制労働者が収穫した綿を
使用しているのではという疑惑によって
フランス検察に捜査されるまで至った。
(もっとも対象はファーストリテイリングだけでは無かったが)


さて、SHEINに話を戻そう。
ユニクロ以上の安さだ。当然裏がある。

・雇用契約書無し
・1日12〜18時間労働
・休みは月1日
・手取りは良くて20万円、悪いとその1/3
(1日1人で500着ほど作るものの、報酬は1着6円程の換算になるという英国メディアの報告もあり)
・ミス1回につき日給2/3没収
・残業代無し
・工場のうち80%以上で火災対策無し
・件のウイグル産綿の使用
etc…

各国メディア(日本にそんな行動力とジャーナリズム精神を兼ね備えるメディアは残念ながら存在しない)
による独自調査が行われており、
上記の他にも様々な問題が浮き上がっている。
売上利益?そりゃあ多かれ少なかれ
中国共産党の運営資金になってるに決まっている。
軍事開発費のいい供給元になっていることだろう。

日本と同様に各国でもSHEINは一躍有名になった。
あの、TikTokと同じように。

両者が持つ問題点はそもそも提供品の分野が
異なるので必ずしも共通しないが、
そんな両者にも共通点がある。

「中国産らしさを隠している」ことだ。

問題点が明らかになる前に
トレンドになってしまう。

Tiktokの運営会社の中に、中国共産党が
特別な部署を設けており、個人情報データベースに自由にアクセスできるようになっている、
なんて、内部告発が出たのはトレンドに
なって随分経ってからだ。
(知らずに使っていたのなら再検討した方がいい。
残念ながら手遅れである可能性は非常に高いが。)

SHEINに関する各調査も、行われた頃にはもう
世界のトレンドになっている。

少し話は逸れたが、
結局のところ目先の魅力だけに
簡単に飛びついてはいけない、ということだ。

日本人はあまりにもそういったリテラシーが
低いし、関心が無さすぎる。
(関心を想起させるのが役割であるメディアが死んでいることの責任も大きいが。)

だからこそ、国際的な立場はどんどん落ちる。

外交の場でいくら中国の脅威を語っても
説得力が皆無である。
「ほんとに脅威と思っているなら、なぜ進んで資金と自らの個人情報を提供して喜んでいるんだ?」
と言われたら返す言葉がない。

みんな、表だけ見ていてはダメだ。
物事の核心を見れる人間になろう。

↓参照元

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