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話しが上手くなるコツ②

僕はマツコ・デラックスが好きだ。

毒舌で過激な言葉を操り、的を射た発言をする。
そして熊のように大きく、丸いフォルム。
子どもから大人まで幅広い人気の女装家だ。

マツコが何故、話上手なのか?を
僕は他のコラムで書いているので
是非、読んで欲しい。
https://note.com/wataru4775/n/n2cd196837480

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会いたいって言ったら終わりよねぇ~
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昔、とある番組を家で観ていて、マツコの言葉が妙に心に残った。
若干、記憶が薄れている部分があるので思い出しながら書く。

「西野カナの【会いたくて会いたくて】って歌あるじゃない?」

「私、あの歌聞いて、思ったことがあるの」

「歌詞に“本当に会いたい気持ち”を“会いたい”って言っちゃダメよ」

その話を聞いたときに僕はハッとした。

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マツコは続けて話す。

「西野カナちゃんは会ったことあるの。本当に良い子だった」

「若くて可愛いくて礼儀正しいいの。歌も上手で私大好きよ」

「でも、歌ってさ、“好き”とか“愛してる”を言わないで表現できるから素敵なのよ」

「昔の歌謡曲とかはさぁ、聞いてる人に想像させる歌詞だったのよ~」

「例えば、“ちあきなおみ”の『喝采』なんて最高よ!」

「あの歌、めちゃめちゃ悲しい曲じゃない?」

「内容が《恋人が死んでしまったのに悲しみをこらえて、ステージで明るい恋の歌を歌い続けている》って歌詞なんですけど」

「あの歌に【悲しい】とか【寂しい】って言葉が一言も出てこないのよ」

「でも、悲しいが伝わるのよ」

「私、これが本当の歌だと思うのよね」

「でも、この歌の良さを感じられるようになるのに年齢もあるわよ」

「若い子は恋愛経験がまだ少ないから、少ない表現になるし、円熟した人が作れば深い表現になるしね」

「西野カナちゃんは同世代の子たちに向けて作ってるから正解なの」

「若い子達が受け取りやすい歌詞だし、共感できるから売れるわよ!」

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西野カナ 【会いたくて会いたくて】
https://youtu.be/nySJWJJLqEs

ちあきなおみ【喝采】
https://youtu.be/WsAYvdcwYjU

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言葉はプレゼント
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このマツコのエピソードは“話し方の核心”を話している。

実は、どんなに名言や格言・きれいな言葉を並べて、上手い表現を使っても人には伝わらないのだ。

なぜか?

それはさっきマツコが言っていた

「若い子へは若い言葉で。大人には大人の言葉で伝える事がもっとも素晴らしい表現」

“言葉はプレゼント”

“そのプレゼントは人によって変わる”

受け取りやすい言葉で相手に伝える事が一番大切なのだ。

それをマツコ・デラックスから学んだ。


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