てのひら小説26話「道」 1 てのひら小説 ことり 2020年1月23日 19:34 突然道が二つにわかれた。途方に暮れる僕の横を沢山の人が通り過ぎてく。出遅れたのを認めたくなくて方向音痴のせいにして目を閉じて耳を塞いで気づかない振りで時を過ごした。ある日「やっほー」と声がした。顔を上げたら山の頂上に人影が見えた。どちらの道でも良かったんだ。上れば辿り着いたんだ。 1 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート