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ビタミンB12と貧血の関係性について

生徒様より質問
3章の貧血の問題で下記の意味合いが、理解できません。

ビタミン12は、胃腺から出る粘液に含まれる内因子と呼ばれるタンパク質と結合する事で、小腸から吸収されやすくなるので、胃粘膜の異常によりビタミンB12が不足する。 手引きにも記載がありました。

これで、巨石芽球貧血になる人いるんですか?

動画化しました!

結論から言うとその通りです。

ビタミンB12は血液を作る過程で必要な栄養素になります。

もう少し詳しく言うと赤血球のDNA(核酸)を作るのに必要で、赤血球が増殖・分裂する際の材料となります。

で、これは記載のとおり胃から出る内因子と結合し、吸収されます。
がしかし、 例えば胃の手術、とくに胃の全摘手術を行うと、半年くらいで鉄の不足(鉄は、胃酸の働きで吸収されやすい形になる)による「鉄欠乏性貧血」が、約5年くらいでビタミンB12不足による「巨赤芽球性貧血」が起こることが多いです。

ちなみにビタミンB12不足に対しては、ビタミンB12を内服しても胃がないと吸収できないため、注射で補う必要があります。



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