見出し画像

わたしがしんでしまったときマニュアル

◯わたしがたまたまビームみたいなものを出してなんかすごい怪獣から国を救ったとしても、国をあげて弔ったりしないでください。

◯「どうしても」とえらいひとが言うときは、なんとかしてその費用を未来の子どもたちのために使ってください。なんとかする方法はわかりません。

◯遺体は、めんどうでも焼いてください。そういう決まりですので。

◯届出も出してください。そういう決まりですので。

◯そういう決まり関係のことは、しっかりやってください。

◯葬儀はわざわざたくさんのひとを呼んだりしなくていいよ。家族も無理せず。なんなら無くてもいいよ。

◯各自、適宜お空にわたしの姿を浮かべて、それぞれのしっくりくる形で見送ってください。

◯ちょっとくらい泣いてもいいよ。泣かなくてもいいよ。

◯泣いててもごはんは食べること。

◯あとは思い出したときに思い出すだけで、忘れてていいよ。

◯わたしの愛するぬいぐるみたちは、説得の上、わたしといっしょに燃やしてください。必ず、説得すること。

◯臓器提供においては、眼球以外提供可能です。おめめは生まれつきなんやかんやあって頑張り尽くしてるはずだからね、持っていきます。

◯遺品は適当に処分していただくと思いますが、あんまりいろいろ見たり読んだりしないように。たぶん死人も恥ずかしいので。

◯もしお供えなどしてくださるなら、スーパーの大学いもがいいです。あるいは、お供えにかこつけて自分の食べたいものを供えるとよいでしょう。

◯天国でも会いたいと思ってくださるなら、あなたが天国に来たときに、公民館の集まりでしか食べないようなお菓子を持ち寄ってまた会おうね。

◯わたしが死んでかなしくてしかたなかったら、なんかいい感じに懐古しつつ、それなりに早いとこ立ち直ってください。

◯とにかくきちんとごはんを食べること。

◯みんなにとって都合のいいときだけ、空から見守っています。(四六時中見られてたらいやでしょ)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?