OJT社員になるってよ

正直な感想を言うと、「いや、2年目に任せるなよ」という心境である。同期の中では自分だけだろう。同時に管理職が抜けた分を新入社員で穴を埋めるのは非常に難易度が高い。と言いつつ、これは現実なので受け止めるしかない。(ただ、内心気持ち半分やってみたい)


※OJTは新入社員の業務指導や面倒を勤務時間中ずっと半年間世話する役目なのである(弊社では)。ストレートに言えば、良くも悪くも現場任せなので、体系だった教育システムは弊社にはない。すなわち教育システムを決めるのはOJT自身なのである。

普通なら3年目以降の方に任せるのが弊社では通例ではある。ちなみに自分のOJTの方は25年目の大ベテランさんであった。

4月から新入社員の皆様に向けて正直な感想を述べるならば、OJTは「楽しみ半分不安半分」という心境である。OJTは新入社員の皆さんと同じくらい緊張したりしている(笑)むしろ、皆さんの人生の第一歩をサポートする側なので、責任重大である。

まず、不安なのは自分の教え方(伝えると伝わるの違い)である。一年前新人であったことを鑑みると、仕事を教えるのは教えるのも教わる側も非常に難しい。知識0の新入社員の方に、何からスタートさせるべきか色々と悩ましい。また、OJTは見えない業務なので、それを計算に入れた上で自分の業務を逆算しなければならない。

同時に、弊部の場合だと半年の間で戦力に育て上げる必要性がある。自分がこの一年間で経験してきた地獄の案件もこなせるようになってもらうことが前提となる。如何にして本人の心を折らず、戦力へと育て上げるかが鍵となる。社会は残酷なので、むしろ自分が守ると言う気概でいたい。

ただ、自分としてはまずは本人が「仕事にやりがいを見出し、やりたいことをきちんと主張してくれる」ことが大事だと思っている。何よりも、新入社員がミスをしたら、それは全てOJTの責任(教え方、考え方)である。なので、むしろこれを読んでいる4月からの新入社員になる皆様は「自分がミスしても、OJTにも責任がある」くらいの気持ちでいてほしい。むしろ悩み事や疑問があれば、積極的に声をかけてほしいくらいだ(どんなに忙しくても、一回手を止めて話を聞くスタンスでいるつもりだ)。あまりびびり倒す必要はないと思う。

なにより、「〇〇やってみて」というスタンスはとりたくない。まず自分がやってみせて説明をし、その後やってもらうというように丸投げだけはしたくない。


楽しみなことは「自分に立ち止まる機会を与えてくれる」ことだ。自分もまだ所詮2年目なので、むしろ一緒に進んでいきたい。一緒に業務に取り組むことで、自分にはなかった目線、考え方、そしてある意味自分の原点に立ち返る機会でもある。すなわち、一生に成長する機会なのでもある。と同時に自分の腕を試す機会でもあると思っている。

あえて願望を書くなら「目的意識を持っている」「自分の課題を認識している(現状把握)」「教えたことを自分の言葉で置き換え、言語化できる」子が来てくれたら万々歳だ。この3つさえ、抑えておけば、ある程度業務は行えるようになると思う。

とOJTの心情をつらつらと書かせていただいた。皆さんが思ってるよりはるかに会社は常識ある人が多いし、あまり不安がることは「最初は」ないと思う(時がたつに連れて色々と知っていくことになります)。社会人最初は研修だらけで、正直楽だし、あまりびびり倒すことはないだろう。慣れてきたところでまた色々学べばよいと思う。

私たちOJTの役割は業務のサポートだけではない。自分のように楽しく会社に来てほしいし、何よりも馴染んでほしい。やりがいを見出してほしい。

そのために自分は心中する覚悟でなんだってするつもりだ。一番近くでみているのは自分でもあるし、ほんのちょっとの成長も受け止め、褒め、上司に伝える。

もうすぐ4月である。

4月から新入社員の皆様はOJTの人ってこういうこと考えているんだと心のうちに留めていただければ幸いである。4月以降もOJTの日々を書き連ねるつもりだ。


でも一番難しいのは指摘の仕方かもなあ、とも。入ってくる子は女の子。。


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