政治に興味を持ちたい方へ(日本の野党

「選挙と言ってもそもそも何党があるかわからん」

「野党いっぱいありすぎ」

「自民党と公明党があるのはわかるけど...」

「立憲民主党と国民民主党が合流するって言ってるけど、そもそも両党の関係は?」

等々、日本の野党に関しての認知度は現状こんなものだと思う。コロナの政府台頭を見て、「政治を身近に感じた」という人は結構いるだろうが、おそらくつまずくならば「日本の野党がわからん!」というところだろう。

さて、筆者の推測ではこの秋から冬にかけて、「衆議院が解散する」と見込んでいる。すなわち「選挙」が行われる。

とは言え、自分の選挙区から「野党で誰が候補するか」など大半の人がわかったいないのが現状であろう。いや、というか若者の人でそれを知っていたらもうそれは立派な「オタク」だ。

※ちなみに「オタク」を極めすぎると、「この選挙区は激戦になりそうだな」と開票当日選挙速報に釘付けになるものだ。推奨はしない。

という意味で、今日は日本の野党について「国民民主党」と「立憲民主党」について解説していきたいと思う。この2党を解説する理由として、この2党を知るということは、近年の日本政治の変遷を理解する一助となるからだ。

※なお、この話は正確に書こうとすれば書こうとするほど、小難しい話となるので100%の正確さはないことを承前としてほしい。


1.そもそも野党って?

コトバンクにはこのように定義されている。「政党政治において政権党と対決し,次期政権政党として行動するが,現在のところ権力の外にある政党」。

うん、小難しい。

あえて筆者流の言葉にリテイクするなら「過半数を握っていない各政党をまとめた言葉」である。現在、過半数をもっているのは「自民党」「公明党」なので、それ以外の政党が「野党」と定義される(大雑把に言えば)。

2.昔は一つだった

「立憲民主党」と「国民民主党」という政党名を見て「あれ、後ろ三文字が民主党で一緒じゃん」と勘付いた人には、今度筆者がアイスを奢ってあげよう。ここは非常に重要な示唆ポイントである。

この2つの政党、実は昔は1つの政党だったのである。その政党名が「民主党」である。一度は名前を聞いたことはあるだろう

「民主党」・・2009年、政治の中で絶対的王者で1955年以降、ほとんど政権の座を握っていた「自民党」から政権を奪取できた政党である。なお、政権運営はお世辞にも「うまくいった」とは言えず、約3年半後に自民党に政権を奪回される。

ここで、このような疑問が出てくるだろう。今の野党に「民主党」を名乗る政党はいない。すなわち「その後、あの自民党を打ち破った民主党はどうなったのか?」という疑問である。

3. その後の民主党

詳しくはここに書いてあるが、難しく感じるかもしれないので、筆者語に置き換えていく。

実は、政権を握った後、民主党内では分裂が起きはじめていた。大きいサークルに所属している人にはわかるかもしれないが、集団が形成されると、「物事への考え方が別れる」のである。それは学生であっても、大人であっても、当然政治家であっても、同じことが言える。

ちなみに政権を握っている間、民主党は「民主党」と「日本未来の党」に分裂する(ここら辺書きすぎると頭がショートするので、簡略)。

その後、自民党に政権を選挙で奪取された後、民主党は「民進党」へと名前を変える。とは言え、党内の軋轢は以前生じ始めていた。

そして、民進党になった後、さらに分裂するようになる。そのきっかけが、現東京都知事小池百合子が「希望の党」を結党したことにある。当時の民進党の代表でああった前原誠司は、小池百合子と合流協議をはじめた。

※ちなみに前原誠司といえば「野球ネタ」である。

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この合流の条件として、小池百合子の政策の考え方に合意できる議員のみが、希望の党に合流できるというものだった。

そして、合流できなかった議員は「立憲民主党」を結党したのである。そして、希望の党はその後、党名を再び変更して「国民民主党」となり、現在両党で再び合流協議が行われているのである。

※こんなに政党変遷してたら、そりゃ有権者からすればわけわからなくなりますよね(小言)。

4. 立憲民主党の考え方

政党の代表は枝野幸男である。

東日本大震災で、官房長官として疲労の表情を見せながらも震災の指揮をとったことで有名かもしれない。

ちなみに奥さんとはお見合い結婚で、初めてのお見合いの時は「チェック×チェックファッション」で来たことで有名(?)。※ファッションセンスがほぼ0である筆者もこの格好はしない、多分。

政策についてはざっくり書くと(というか政策の考え方をここで一括で紹介するのは難しいので、本当にざっくりです。一番難しいんだよね、これ)

【憲法9条改正】:結構否定的(全面否定はHPではしていないものの、正直微妙。そもそも憲法改正ってなんやねんって話からはじまりますよね..)

【原発】:全面廃炉

【軸】:多様性あふれる社会の実現!!!(筆者的に)

まあ、自民党を軸に考えれば、考え方は自民党とほぼ真逆の位置にいると思ってください。

5. 国民民主党の考え方

政党の代表は玉木雄一郎。個人的には質問力や切り込み力は抜群だと思う。

あえてネタを書くならば「ジョギング には参加したものの、途中で帰った」という報道がすごくじわじわ来た。


政策についてはざっくり書くとこんな感じ(お察しの方もいるかもしれないが、そろそろ筆者は力尽きてきた)。

【憲法改正】:少し積極的(立憲民主党よりははるかに積極的)

【原発】:徐々に廃炉

【軸】:みんなと一緒に「新しい政治の答え」を作っていく!

ポジション的には立憲民主党と比べるとやや自民党より。


6. おわり

と「立憲民主党」と「国民民主党」についてざっくりと説明してみた。

※いや、結局どんな政治の考え方してるかわからないじゃん!!とかツッコミがあるかもしれないが、甘んじて受け止めます。知識0の人のために、何から説明をしていくか悩んだ結果、何もかけなかったのです、ごめんなさい。最初のゴールとしてはまずは「政党の名前」を認知してもらうことにあると思うので、政策についてはまた機会あります時に。

最後にみなさんに問いたいのが

「考え方が異なる者同士が合流することは良いのか悪いのか」ということである。

政治の世界は「数」である。過半数でなければ、中々自分たちが思い描く「政策を実現することは難しい」。そのためには、大きい政党を作る必要性がある。

一方で「考え方が異なる者同士が合流する」とまた、組織ガバナンスが上手くいかず分裂することも大いにあり得る。

「数を取ってある程度妥協しても政策を実現するのか」

vs

「政策的妥協をせず、政策を実現することは難しいかもしれないが、自らの信念を貫くのか」

非常に難しいところである。ここに両党のジレンマが存在するのである。この世界は奥が深いのだ。

※両党が合流しても自民党から過半数を奪回するのは現状相当難しいだろうが...














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