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「線スケッチ」の立場で美術展を鑑賞してみた

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訪れた美術展の感想文です。ただし、美術展全体の紹介や感想ではなく、「線スケッチ」の視点で鑑賞した内容に焦点を絞っています。視点としては、モチーフ、構図、線描、筆さばき、配色など技…
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#美術鑑賞

展示「国宝 松林図屏風」(東京国立博物館)その1:知識、経験が変われば見方も変わ…

はじめに 昨年東京国立博物館で開催された<やまと絵>展を訪れた時に、博物館の広報を読ん…

「江口寿史展 ノット・コンプリーテッド」(世田谷文学館)その2. 漫画・イラスト両…

はじめに 1月21日に投稿した江口寿史展の記事、その1では、「線スケッチ」に役立つ江口氏の…

「小村雪岱」展・補遺2:泉鏡花「日本橋」の装幀画は仏画の三部構図だった?

はじめに 本稿は、昨年訪問した清水三年坂美術館の「小村雪岱」展の記事の中の、小村雪岱の…

<木島櫻谷ー山水夢中展>泉屋博古館東京:とにもかくにも写生帖の樹木表現に注目! …

記事(その1)から続きます。 (2)感想:「山水画」と木島櫻谷  前回の記事の「はじめに…

<木島櫻谷ー山水夢中展>泉屋博古館東京:とにもかくにも写生帖の樹木表現に注目! …

はじめに 実は日本画家の木島櫻谷(このしまおうこく)の名前は完全に忘れていましたが、作…

<新版画展>千葉市美術館 その2. それは無名の外国人作家の抜擢から始まった! 起…

はじめに この記事は訪問した美術展に対して「線スケッチ」の立場から気づいたことについて書…

<新版画展>千葉市美術館 その1. なぜ「新版画」?、なぜ異国の作家なの?「新版画」と私

 表題の美術展に先月末、駆け込みで行ってきました。「新版画」の美術展は可能な限り見ることにしているのですが、この美術展は、チラシにエリザベス・キースの作品が取り上げられていることから、日本人画家だけでなく外国人作家を意識しているように見えたからです。  事実、本展と並んで、ヘレン・ハイドとバーサ・ラムの特別展が併設されていました。  ですから、これは出かけなければと思ったのです。  参考までに、チラシのエリザベス・キースの作品を下に示します。  なぜ、外国人作家なのか? 

「ピーターラビット展」訪問記

はじめにこのような観点で出かけました。  先月の下旬に「ピーターラビット展」が開催間近な…