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「線スケッチ」の立場で美術展を鑑賞してみた

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訪れた美術展の感想文です。ただし、美術展全体の紹介や感想ではなく、「線スケッチ」の視点で鑑賞した内容に焦点を絞っています。視点としては、モチーフ、構図、線描、筆さばき、配色など技…
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#スケッチ

<発見された日本の風景>日本橋高島屋:やっと出会えた幕末・明治の絵;やはり明るか…

 本記事は感想の前に背景説明をいたします。これまで考えていたことを一つの記事にまとめたの…

<アンディー・ウォーホル・キョウト展>京都市京セラ美術館:思いもかけずウォーホル…

はじめに 昨年末、関西の実家に行ったとき、京都を訪れました。街歩きスケッチのためですが…

<木島櫻谷ー山水夢中展>泉屋博古館東京:とにもかくにも写生帖の樹木表現に注目! …

記事(その1)から続きます。 (2)感想:「山水画」と木島櫻谷  前回の記事の「はじめに…

<木島櫻谷ー山水夢中展>泉屋博古館東京:とにもかくにも写生帖の樹木表現に注目! …

はじめに 実は日本画家の木島櫻谷(このしまおうこく)の名前は完全に忘れていましたが、作…

<佐伯祐三展>大阪中之島美術館:湿り気の無い日本風景画は「街歩きスケッチ」のよう…

はじめに 表題の佐伯祐三の美術展を大阪中之島美術館で観たのは4月27日でした。  佐伯祐三展…

<ヴァロットン 黒と白展> やはり行くことにしました:黒と白はどこから? 肖像画…

(前回の記事から続く)  今回の記事で最後になります。 ヴァロットンの卓越した分野に肖像…

<芸術×力 ボストン美術館展>「平治物語絵巻」の何たる近代性!「吉備大臣入唐絵巻」の僅か100年後なのになぜ?

はじめに 表題の美術展に行ってきました。目的は「平治物語絵巻」と「吉備大臣入唐絵巻」を見るためです。  正確に言うと、「平治物語絵巻」と「吉備大臣入唐絵巻」を「線スケッチ」の立場から比較検討してみようということなのです。  ですから美術展全体の訪問記ではありませんので、その点ご了解ください。 実物をみて何を感じたか平治物語絵 三条殿夜討巻(部分)について  海外流出した超1級の美術品の一つと云われているにふさわしい作品でした。  長さ7,8m程度でしょうか、平日でしかも予

「ピーターラビット展」訪問記

はじめにこのような観点で出かけました。  先月の下旬に「ピーターラビット展」が開催間近な…