現代貨幣理論

「目からウロコが落ちる奇跡の経済教室」を読み終わりました。

発想の転換というのか自分の中の考え方が劇的にへんかしました。

とここまでいうのは誰でも言えますが、この現代貨幣理論(MMT)は正直ぼくが大学生だった10年くらい前にもゼミの教授が仰っていました。当時は訳もわからず経済学を専攻して金融論のゼミをとっていたのでちんぷんかんぷんでした。

そんなぼくにもこの本はやさしく日本をよくするための方法が書かれていました。

この辺りを今日はご紹介します。

まずはじめに「現代貨幣理論」とはなんなのかということです。

これは「お金」がどのように作られるか。ということに起因する話です。ぼくたちは小さい頃から「ものの物々交換の手段としての価値を持たせている証書である」といった漠然とした説明をされてお金の価値というものを認識してきました。

ですが、この本では「銀行の貸し出しによる創造」というなんとも端的でわかりやすい説明の仕方でした。

もちろん大昔には銀行というシステムがないのですが、「貸し出しによる創造」というところを切り取るだけで簡単に説明することができます。

お金を借りたいという人の通帳に100万円を銀行が貸し出せばそこには100万円が生まれる。という形です。

これは日銀がマネタリーベースを増減させるという行動でお金の流通量をコントロールするという話ではなく、貸し出しというところでお金が創造されるということです。

意外にもこんな簡単な話でお金をコントロールできるということなのですが、ここで重要な役割を持つのが「政府」です。

一般企業は自分の利潤のために行動します。

しかしながらインフレやデフレ下ではこの適切に利潤を求めることがマクロで見ると悪い方向へ進むことがあります。これを「合成の誤謬」というのですが、この合成の誤謬が起こり日本はバブル崩壊から何十年も不況であり、デフレがおきているという話です。

そこで出てくるのが政府です。

政府主導でデフレをインフレにする。

ただこれだけの話なのですが、2020年現在政府はインフレを起こそうとしているのではなくデフレを継続させる政策しか打ち出せていません。もちろん簡単にはいかないことは百も承知ですが、やることは至ってシンプルです。

この自分の利権を守りながら現代貨幣理論を実践していければ日本は確実によくなっていくことでしょう。

もちろん今まであった理論を全て否定する訳ではないので、より良い理論をベースにより良い日本に向かって行ったらいいなと切に願う今日この頃でした。

それではまた。

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