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【#004|データが消えた】(2018年09月4日)

「そんな…こんな、こんなことあってたまるか…なんてこった…」

 ほぼ終わりかけた下書き中の記事【猫手】が消えてしまった。

 原因は記事編集画面の途中でスマホの電源が切れてしまったからだ。

 たしかに電池の残量確認を怠った自分が悪かったよ。だけども2時間、2時間かけて書いたんだぞ。それを「あと30秒でスマホの電源が切れます」とか予告なしに突然「電源を切ります」と消えやがった。

 スマホの寿命を縮めるから普段はやらないのだが、緊急だから充電コードを差して再度電源をつけてみた。先ほど居たアプリの「記事一覧―下書き」には…何もいなかった。やはり可愛い我が子は消えてしまったようだ…。

 どうする、どうしよう…。これでは今日の更新が間に合わないぞ。また記事を書き直すのか、だけど脳内で考えた文章は先ほどの記事に全てアウトプットしてしまって、どういう文章を書いていたのか思い出せない。というか残していない。

 わずかに覚えているキーワード数個を頼りに先ほどの記事を再構築するしか今は手段がないのは分かっている。けれど自分なりに面白く書けたと思った記事を今の状態で再現するなど極めて困難だ。

 小ボケの部分なんて書いている瞬間の思い付きで置いていったから記憶など残っていない。あぁ、胃にすごく不快なストレスがかかってるのが直に分かる。気持ち悪くなってきた…。

 とりあえず手近な物にストレスぶつけるか?

 ダメだ、一番手近な物は充電中のスマホだ。こいつが壊れてしまったら本当に終わってしまう…。自分よ冷静になれ。

 思い出せ、思い出せ、思い出したことをポメラにぶつけるのだ。

 そうだ、たしか書き出しは猫手の解説から始めたんだった。そして次はどうしたんだ、数少ないキーワード「料理」「刹那」「こやつ、死角なし…!」「コンビニ」「冬の猫」「あたしンち」が脳内の床に散らばっていて、前後の繋がりが見えてこない。

 とにかく「熱い料理を食卓まで運ぶ刹那的な瞬間」的なことをさっきの自分は言いたかったんだ。そのときの感情を何とか読み解き、「死角なし」で一度ボケて結をつけて…これで「料理」「刹那」「死角」は片付いた。

 あとは「コンビニ」「冬の猫」「あたしンち」だが、話の流れ的に「あたしンち」を後半の急展開部分に置いた覚えがある。ということは「コンビニ」「冬の猫」を使って、そこまで繋げれば良いんだな。

 そういえば猫舌などいないエピソードも書いたな。それに噛みついたことを書いたら「とんち問題」みたいなパワーワードが生まれて「一休さん」というキーワードが思い浮かんだ。 

 一休さん? 先ほどの記事に一休さんのくだりなどなかったぞ。もう脳内のプロットが違ってきたらしい。この時点で完全再現は失敗に終わった。もう開き直ったよ、あとはオリジナルで書くよ。

 悪いが一休さん、一度犠牲になってもらおう…(切られる)。

 おお何とか「あたしンち」まで繋げることに成功したぞ!

 あとは覚えているぞ、ユズヒコの台詞が重要なんだよな。猫手仲間のけらえいこ先生に敬意を向けて、まだ見ぬ新しい仲間に思いを寄せて、最後に読者に訴えて、最後の最後に裏切って…(苦笑)、完成した。

 あああ良かった。完成したぞ。一時はどうなるかと思った。

 あとは【あとがき】でシンクロ率の話をして(たしかここでスマホの電源が切れたんだよな…)、小ボケでハンギョドンを入れよう。

 さてと、これを一旦保存してパソコンにデータ移して記事として再編集だな。

 どれぐらい時が経ったのだろう…。

 あれ、1時間半?

 先ほどの4分の3で事件は終わっていた。

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【あとがき】

 前回の記事【猫手】には、実はこういう舞台裏がありました…。

 一時は青ざめましたが、おかげで今回という新たな記事が生まれたので結果オーライです!笑

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