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NLH Study #2 QsQc, Jc2h2d (3BPにおけるPair not connected Rainbow Board)
このnoteについて
このnoteはNLH学習の一環として筆者自身のためにまとめているものです。教材や研究発表としての意図はありません。間違っていることを書いているかもしれません。
学習1サイクルにつき10NL Zoomを100ハンド行い、気になったハンドを選定し、GTO Wizardを用いて分析した内容をここにまとめています。
GTO Wizard設定はPremium Plan, 6max NL 50, GTO, GTOです。
タイトルは記事を全部書いた後に筆者が後で参照しやすいようにつけています。タイトルに書いてある内容と記事が完全に一致するわけではありません。
今回のスポット
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プレイ時の思考
flopまでは特になし。
Turn、J hi pair board をSRPと似た感覚で脳死CBしてしまいました。これはフィッシュ。
考えれば考えるほど絶対1/3のサイズは使いません。反省。
BTN vs BB 3Bet Pot におけるflop Jhi pair board
Preflop(3BP)の復習
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基本事項の復習から。
BTN openに対してBBは40%のハンドでディフェンス、さらに14%のハンドで3bet。
ポケットペアに着目すると99からcallとraiseの比率が五分に近づき、TT+が3Betに回る。
ライト3BetのレンジとしてスーコネやAxsの他にAxo,Kxs、Qxs(9>x)、T6sが広く低頻度で選ばれており、これはカバレッジを担保するため。実践でこれを意識して取り入れられるプレイヤーは相当上手。
![](https://assets.st-note.com/img/1722742398305-QS89kj3BwK.png?width=1200)
BBの3Betに対してBTNは上記のレンジで抵抗する。OPENしたハンドの17%でcall、12%で4Bet。
4Betのうち、純粋に強力なので刻むレンジはJJ+、AQs+。
AJo、KQo、A6s~A8sは3Betにcallするにはやや心許無く、さらに5Betに対しては全くFoldがもったいなくならないハンドであるためライト4の筆頭候補。
TT、AQoはそれらよりは強力だが5Betに対してぐぬぬfを強いられるため、元々持っているハンドのエクイティをさっさと実現させる4Bet ALL INの候補。
Flop Pair rainbow Board (Q hi以下)の全体像
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3Bet potでフロップがペアボードになった場合、やはりオリジナルの3Bet rangeに広く含まれるAやKが落ちているかいないかでBet頻度が大きく変動する。
AやKが落ちていた場合、オリジナル側が大きなレンジアドバンテージを持ったままBetを押し付けられるので、オリジナルのレンジCBが非常に有効になる。
Qhi 以下からは、not connectedかつrainbow の組み合わせに限定すれば実践で意識すべきほどの有意な差はどのhigh cardにも見受けられない。いずれもPairがhi側かlow側かでレンジ構成に分岐があり、 さらにpairがよりlowになればなるほど大きいサイズのbetが好まれる。
J22r(Low pair+Hi Middle)
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J22rというBoardは3betをしたBB側の方に一方的に有利。
このボードでnuts級である2はお互いになく(caller側のBTNの方が2を持っていない)、実質的にnutsのような振る舞いができるJJ+のover pairもBB側がほぼ一方的に持っている(BTN側はこれらのハンドの大部分を4Betに回す)。
BB側のバリューはTT+、Jから全てであり、実質nutsであるJJや2をcheckに回すことでマージナルハンド主体のcheckレンジを守りつつバランスをとっている。
ここでBTN側のJのハンドを考えるとJTs+と一部AJoである。
これを踏まえてブラフハンドのチョイスとしては発展性があるものや相手のJのコンボを抑えているものが望ましい。
発展性があるもの:Back Door Draw
Jを抑えているもの:Kxs、Qxs、AK、KQ、K9o、Q9o 。これらはBack Doorやoverのアウツもある
Kx、Qxの中でもバックドアのつかないssは基本的にはcheckに回るものの、ボードカバレッジの観点から8~6キッカーはssであっても高頻度でbetに回る。
ベットサイズは相手の2overや 1over+Draw(KQo、KTsあたり)をindifferenceに追い込むイメージで75%を選択することが多い。
![](https://assets.st-note.com/img/1722760185059-zCcvsxLOcr.png?width=1200)
これに対してBTNは上記のレンジで応答する。レンジアドバンテージを握られている以上派手なアクションが高頻度で推奨されることはなく、基本的にはcallを選択する。一方でJTs、J9sと66で相手のブラフに向けて反撃をする選択肢が存在する。
JTssは85%、J9ssは100%の頻度でraiseを返す。
raiseをする際は相手のブラフレンジを抑えていないことが重要なので、相手のJを強く抑え、かつ相手のBack Doorを抑えておらず、KやQほどの発展性もないこの2ハンドがピンポイントで利確raiseの筆頭となる。これら2ハンドは相手からのre-raise All INに対してもピュアにcallする。
また、66でもcを持っていない場合は55~60%の頻度でraiseを返す。
callしても3BPであることを鑑みると苦しい展開が予想されるMiddle pocketのなかで、BB側がもっとも(GTO上)ライト3に組み込みやすいJ6sを抑えている66がブラフraiseのハンドとして選ばれている。
J6sをブロックしていることが選定理由であるため、6のうち1枚がcだとその価値は大きく落ちる(相手のJ6sにはクラブが存在しないため)。
…個人的にはJ6sをライト3に回すこと自体実践では超低頻度であるため、77~55のバックドアブロッカーなしで20%ずつくらいの頻度でraiseを返した方がいい気がする。
66がraiseに回る理由はこれで一応説明をつけたもののこれが正解かは正直全然自信ない。誰か教えて。
JJ2r(Hi Middle pair +Low)
![](https://assets.st-note.com/img/1722778282671-RhMSlfJhdC.png?width=1200)
せっかくなのでpairが2ではなくJだった場合も分析してみる。
checkの頻度がやや増加し、メインで用いられるBet Sizeがハーフポットまで落ちている。
この場合BB側のバリューがTT+なのは変わらない。相手のバリューであるJのコンボが減った分、middle pocketの価値がやや上がっている。また、先ほどはnuts級であったOver PairもJを警戒しややcheckに回す頻度を増やしている。
これらのPocket Pairは相手のJをブロックしているか否かで価値が全く異なる。例えば相手のAJsを抑えているAsAdは十分強いValue handとして76.5%の頻度でハーフ以上のbetを選択できるが、両方抑えていないAhAcになるとcheck頻度の方が77.3%になり比率が逆転してしまう。
ブラフの選択は変わらずBack door Drawである。ただしJ22rの時と比べてKやQにオーバーカードとしての価値がなくなってしまったため、Q4sやK5sなどはたとえBack Doorがついていてもブラフに選ぶにもエクイティが低過ぎてcheckに回る。
Bet Sizeは基本的にはバックドアをIndifferentに持ち込めば十分なためハーフポットが多く選択される。
![](https://assets.st-note.com/img/1722779717322-VBZhzKUDG8.png?width=1200)
BTN側はハーフポットのBetに対してこのように応答。
BTNがJを持っていた場合、Turn以降に明確なスケアがあるシチュエーションでもないため、相手からバレルを引き出すcallを選択するのがプレイとして自然であることから、Jを持っていない上で抵抗できるハンド群でもraiseはせず、callを選択する。
ひとこと
J2だったらnutsですね。
あとこのやり方だとだいたい自分が大EVロスキメたハンドが題材になりやすいから冒頭が恥ずかしプレミ集になる。罠。
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