日記2024.7.17

 ホームセンターの隅にあるペットコーナーに犬が並んでいて、犬好きの私はじっくりと眺めていた。おもちゃで遊んでいる犬もいれば、豆柴は大人しくじっとしていた。その中でずっと吠えている白い子犬がいた。そいつは私を目線で追いながら、透明な小さい部屋の壁に手をつき、立ちながらワンワン吠えていた。それは運命的な出会いだった。こいつしかいないと思った。こいつが私の相棒になるんだと。私は人にはあんまり好かれないけど、犬には好かれる自負がある。しかし、私に犬を飼うお金なんてないし、そもそも今は団地に住んでいるのでペットなど飼えない。きっとこれが最初で最後の出会いだろう。いつかいい人に出会えるといいな。誰にでも目線を送って鳴くようなヤツじゃなければいいなとも内心思いながら。

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