みんなあの素晴らしい番組を忘れていないか?

 読者の皆様には「復活してほしい番組」があるだろうか?
 笑っていいとも、トリビアの泉、めちゃイケ、スマスマ、謎解きバトルTORE、シンパイ賞、ケータイ大喜利 etc…
 挙げれば枚挙に暇がない。今年3月にタモリ倶楽部とセブンルール、そしてこの9月でLovemusicとトゲトゲTVを失っている私にとってこの議題はとても重大なのである。
 しかし皆様、あの番組を忘れてはいないだろうか?私も正直忘れかけていた。でもあの素晴らしい番組を風化させるわけにはいかない。故にここで思い出してみようではないか。

 『オモクリ監督』はフジテレビ系列で日曜の21時台に放送されていた番組で、一流の発想力を持つ芸能人が監督となり、毎回テーマに沿った面白いVTR「オモブイ」を作成し、「MOV」(最も面白いVTR)を審査員によって決める。
 この番組はパイロット版や深夜での放送を経て、2014年10月にゴールデンに昇格、レギュラー監督を千原ジュニア、バカリズム、劇団ひとりが務め、審査委員長をビートたけしが務めていた。
 しかし、すぐに視聴率は低迷、特番やMr.サンデーの拡大版により休止されることが多々あり、僅か1年で終了してしまった。だが、この番組はこんなに早く終わるべきではないと熱弁させていただく。

 この番組の素晴らしいところは、名曲が2曲も生まれていることである。
 1つ目はロバート秋山の「TOKAKUKA」。東京にあるあらゆる施設が都立なのか区立なのかというだけの曲だが、もしかしたら番組よりも有名かもしれない。
 2つ目は高橋優の「明日はきっといい日になる」。今や高橋優の代表曲となっているが、この曲はこの番組の為に制作され、MVは高橋優が監督となり、レギュラーの千原ジュニア、バカリズム、劇団ひとりが出演している。
 このインパクトの強い2曲がこの番組から誕生したということを語り継いでいきたい。そして今、この番組が復活すべき理由がある。

 レギュラー放送時代は、レギュラー監督の他にピース又吉、シソンヌじろう、ロバート秋山などしか脚本や監督の技術のある芸人がいなかった。
 しかし今は、Aマッソ加納、ハナコ秋山、男性ブランコ平井、空気階段かたまり、ザ·マミィ林田、かが屋加賀、ダウ90000蓮見など、脚本や小説でその才能を発揮している数多の芸人がいる。
 今、『オモクリ監督』があれば絶対に面白いに違いない。どうか復活してくれないか。

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