俺と林太郎② 太陽編

いきなりだが俺は友達がいない。


多分友達が少ない方だと思う。

ここで言う「友達」というのは気軽に「どっか遊びに行こうぜ」とか「飯食いに行こうぜ」とか「飲みに行こうぜ」とか誘える仲の事を指す。

というのはまず自分が人見知りなのとFullmember(と地元の仲間達)の存在が原因だと思う。

ジュコとイガとは小学三年生からの仲だし大志さんは中学校の先輩だ。
高校は俺とイガが同じ高校でジュコと大志さんが同じ高校だった。
勿論高校で知り合った友達もいたがラップをし始める位の高校三年の頃はほぼ毎日イガと一緒に帰っていたし地元でジュコ、大志さんと合流して遊んだりしていた。
大学生の頃に至っては友達は3〜4人しかいなかったしそもそも行ってなかった。サークルなんて入ってなかったし一般的にイメージされる輝かしいキャンパスライフとは程遠いものだった。なんとか卒業は出来たがいまだに単位が足りなくて留年する夢をよく見る。

つまり地元の仲間達とつるんでいるのが楽しくて積極的に新たな友達を作らなかった(作れなかった)のである。
それは今もそうなのかもしれない。

なので慕ってくれる後輩がいると耐性がなくデレデレになってしまう傾向がある。

前置きが長くなったが林太郎と月一で会うようになって向こうが積極的に絡んでくれたので自然と仲良くなった。将軍とはいまだに大して仲良くないので林太郎とはフィーリングが合ったのだろう。

そんな中Gangerが2018年にEPを出す。

俺がラップをし始めた頃はライブで普通にラップが出来ていない人もちらほらいたが今やラップが上手いなんてのは当たり前の時代である。
全員ラップがうまいのでそうなるとどんな内容をラップしているのか、リリックに注目がいく。
月一でGangerのライブを見ていて感じていたが作品を聴いて林太郎、将軍のリリックはかっこいいと思えるものだった。ライブも当時からFullmemberよりもガンガンやっていてもはや上から物を言えるような立場ではなかったしピュアプレでの俺の立場も窓際へと追い込まれていくばかりであった。そんな状況でも林太郎とは会えば相変わらずふざけた事を言い合って楽しく接していた。将軍とは大して仲良くならなかった。


時は大分進んで一昨年?だか去年?の事である。

林太郎がソロアルバムを制作するとの事で自分を客演に誘ってくれた。客演に誘われるという事がほとんどないので素直に嬉しかった。 

林太郎ととうとう曲をやるのかというワクワク感と作品内で負けてられないという想いが交錯しつつリリックを書き上げブルペンラボへと向かうのであった。

そして次の曲が始まるのです。


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