極寒神戸体験記~前夜~
まだ東京にいます、ごめんなさい
もちろん週末片づける気でいっぱいだった日曜提出のレポートをMAX全開フル加速モードで片付け、旅支度に入った。
正直、ほっともっとフィールドは行ってみたいけど縁がないだろうな…
なんて思っていた球場なので楽しみな気持ちも1割くらいはあった。
もちろん気持ちのあと9割は山本宮城への恐怖心。
改めて調べてみるが、山本由伸の成績えぐすぎて何度見ても引く。
5月以降負けなしとは?防御率1点台18勝?こちとら最多勝9勝ぞ?「全員で勝つ!」とか言ってるけど「山本で勝つ!」じゃん…オリックスさんの嘘つき!
そんなことを思いながらTwitterでほっともっとフィールドについての調査を進める。親切なオリックスファンの方の書き込みがたくさん見つかる。
近くにお店はない。三宮で買い込んでいけ。きれいだから堪能してくれ。
それでもやはり大多数を占めるのは「寒い、覚悟していけ」だった。
なんとも「六甲颪」が吹き付けるというのだ。1か月前に神宮レフトスタンドに吹き荒れたあの六甲颪だけで十分だというのに…
この寒さについてのツイートを見るたびに、荷造りした荷物から選手タオルが減り、その代わりに防寒具が入っていった。結局追加の服やらブランケットやらがバックの半分くらいを占めていた。
というか、寒いのに「ほっと」が球場名についているのはおかしいよ。
「ほっともっと」の名を冠すならあったかい弁当くらい売ってくれよ…
そもそもなんで京セラドームちゃうんや…
AAAのライブ???
まあヤクルトもオリックスもBBAだからAAAよりは下ですね。
大人しく引き下がりましょう。
結局出発前には寒さとオリックスへの恐怖が気持ちの9割9分を支配するようになった。
そんな憂鬱な気持ちを吹き飛ばすように電車内でファンモンの「ちっぽけな勇気」をエンドレスリピートして、バスが発車する池袋に向かった。
この
「きっといつか何かを掴むんだ」という歌詞を
「きっと明日日本一を掴むんだ」
そんな気持ちで聴いて自分の気持ちを奮い立たせていた。
普段行かない池袋の街に戸惑いつつもギリギリでバスターミナルに到着し、
ほどなくしてバスが発車、首都高に乗って名古屋への旅路と向かった。バスの思い出は横の人がなんだか怖くてなかなか寝付けなかったことくらいだ。まあそもそも夜行バスに思い出がたくさんある方がおかしいが。
時計の針が6時を回る頃、バスは名古屋へとたどり着いた。
まもなくして日が昇る。
長い長い勝負の一日が始まった。
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