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『京都線』解説


チャーーーーース!福島カイトです。

今回は『京都線』を解説します。


これも『m7』同様、前身バンドであるトラッシュノイズからある曲ですね。
いやー、このペースで解説していくと、もう再来週初めくらいには全曲解説できちゃいますね(苦笑)
はよ曲書けっちゅうとんやぞ、ヤマトパンクス。

この曲はpkの活動開始直後にアレンジして割と急にレコーディングしたんで、正直今聴くと「ここ、もっとこうした方が良くない?」みたいな部分もちらほらありますね。まあ、シンプル故の良さみたいのもありますけどね。その辺も多少ツッコミを入れつつやっていきます。

ほな、解説始めます。

さて、この曲はPKの中でもかなりシンプルなアレンジになってます。コードも複雑なものは殆どなく、オーソドックスなオープンコードが主です。進行も殆どが4つコードの循環で、Bメロとサビに関しては全く同じ進行です。これに関してはもう、解説することすらありませんね。聴いた通りそのままです。

この曲の異質とも言えるほどシンプルなコード進行の理由は、ヤマトさんがスタジオの休憩時間に15分くらいで書いた曲だかららしいです。なめんな。もっとこだわれ。

この京都線、トラッシュノイズ版(めちゃくちゃテンポ早い)に比べて、PK版はテンポが落ちてますね。それこそ最初はトラッシュノイズ版の形をあまり変えずに、アッパーな雰囲気のまま手掛けようとしてみたんですが、何故かしっくり来ませんでした。ただテンポ早いだけみたいな。

そこで見るに見かねたヤマトさんがキモオタ特有の暗黒微笑で「テンポ・・・アホほど遅くする?(ニチャア…)」と提案して、いざやってみるとこれがハマった、というような感じでしたね。今思えば、アレはカズキさんのドラムプレイ的にスローテンポなアレンジの方がハマる、という所が大きかったかもしれません。

あとはコードの真っ直ぐさを多少緩和するためにバッキングとして1、2弦開放のコードを重ねるだけで、アレンジはかなり納得のいくものになったと記憶してます。

また、テンポだけ落としてトラッシュノイズ版のキー(G)で歌うとかなり緩慢なイメージになってしまったので、ヤマトさんが歌える声域の限界点まで上げました(A#)。

そういやあの人どこまで声出るんだと思ってよくよく考えてみたら、PKのボーカルメロディで今のところ1番高い音程(裏声除く)は神崎川の「あの夜は」の「よ」部分、夜間通用口終盤の「さよなら」「ら」の高さに当たるドの音でした。いや、声高すぎ。

ヤマトさん、ハーマイオニーより高い声出る日と、スネイプ先生より高い声出ない日の2種類しかないんですよね。どちらの日なのかを左右するのが、二日酔いの有無です。レコーディング、ライブ等歌唱力が問われる日は大概スネイプヤマトが来ます。帰れ。

あと、イントロのギターフレーズはよく、これプリンセスプリンセスの『M』やんけ!!と言われます。俺も指摘されてから内心「確かに『M』やな・・・」と思ったものですが、そもそもこういう半音下降フレーズって古今東西色んな曲で使われてるものなんで、当時の自分は「たまにあるやつ」くらいの感じで弾きました。例を挙げるなら奥田民生さんの『さすらい』の最後のフェードアウト部分のギターとか、パスピエの『△』のサビで鳴ってるシンセサイザーとかも同じような半音下降フレーズです。

というか実際の所、スタジオで何の気無しにこの半音下降フレーズを弾いてみたらところ、ヤマトさんが「ヘイYou、それやっちゃいなYO!」と言ってきたのが始まりです。なんやその口調。しかもつい先日のスタジオで京都線の練習してる時に「その最初のやつさあ・・・要る?」って言うてきたし。鬼畜野郎。それならそれで早めに言えや。俺はもう、ライブであのフレーズを弾く度に絶頂するカラダになってもうてるのに。

さて、部分部分で見ていくとするならば、1サビでボーカルとベース1本だけになるアレンジは面白いですよね。サビに入る直前と、サビ2回し目のバンドイン直前に入ってるカズキさんのドン!!!(迫真)は笑いそうになりますけど、結果としてサビ入り直前ではその後の静けさが、バンドイン直前ではその後の爆発力が上手く強調されつつ、対比を産んでます。レコーディングすら数年前のことなんで、何故こんなアレンジになったのかは明確には覚えてないですけど、曲にメリハリがついてて良いと思います。

というかこの1サビのサブドミナントマイナーの部分で、またにしけんが代理コードをルートにして弾いてるな。抹殺したろかな。確かにええ感じやけど、それにしても我々に無許可で代理コードをルートにすんな。コンセンサス取れ。PKカースト最下層のくせによ。

〈PKカースト〉
王・ヤマト
王妃・カズキ
王室護衛騎士・俺
タガメ・にしけん

PKカーストはともかく、ラスサビ前のBメロ、歌詞で言うと「あの塔よりも高い場所へ」部分のコード進行に注目。お気付きの方もいらっしゃるでしょう、この部分のコード進行は前々回の『君の秘密になりたい』でも軽く解説した、半音ずつ下がっていくコード進行、クリシェですね。ドラマチックなんだよなあ、マイナーコードのクリシェ。

というかここ、それまでに比べて明らかにテンポ落ちすぎ。緩急つけすぎ。アホや。笑い止まらん。

直後のブレイク部分のドラムフィルもマジで笑う。おっっっそ。まあ、これも味といえば味ですね。このブレイク部分はヤマトさんが「アーメンブレイクみたいな事をやろう!」と提案して入れたのを覚えてます。まあ結局、全く違う激遅ドラムフィルになりましたけど。へへ。

ちなみにアーメンブレイクってのは、The Winstonsの『Amen Brother』って曲に入ってる短いドラムソロのことを言うらしいです。なんかこれ、世界一サンプリングされた曲だとか。この「Amen Brother』、想像以上にノリノリで楽しい曲です。特にイントロの「プァー!!!!!(迫真)」がめちゃくちゃ陽気です。アーメンブレイクは1分25秒から。聴いてみてね。

さて、その後大サビ、その後は静かめなCメロに入りますね。ヤマトさん、最近ここのコード進行がシンプルすぎるのが嫌らしくて、ライブでは二回し目をようわからんコードに変えてます。確かにここはよう分からんコードの方が良いですね。

そしてアウトロはアホみたいなユニゾンチョーキングから始まるパワーしかないギターソロを弾いて、その後はイントロのリフとMの繰り返しです。イントロではM→リフだったのが、アウトロではリフ→Mに帰ってくるのが、阪急京都線みたいでしょ(大阪から京都へ行き、また大阪へ戻ってくる)。沿線に住んでる方は、ベロベロの時に大阪と京都を何周も往復してたことありますよね。え?ない?

【まとめ】
はよ曲書けタコ

〜おわり〜

さっき二次先行始まりましたね。ほれ。

https://w.pia.jp/t/pkshampoo/

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