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『零点振動』解説


ウッスどうも。福島カイトです。

今回は新しくサブスク解禁された楽曲『零点振動』について解説していきます。元々は2年前のクリスマスに、ヤマトさん、カーミ君、カワノの3人が開催したよくわからん弾き語り企画「3人のおじさん」用に、ヤマトさんがほぼ即興で作った曲だそうです。覚えてるわ。2年前のクリスマス。俺めちゃくちゃ暇やったな。まあそれでも、3人のおじさんは観に行かんかったけど・・・

「三人のおじさん」の際に配布された弾き語りver.の音源と比べ、PKでのアレンジはメロディや展開が大幅に追加されてえらいことになってますね。コードとかも追加された部分ほど面倒くさいです。クソが・・・

一応曲のリンク貼っときます。

ほな、解説始めます。


この曲はヤマトさんの歌い出しで始まります。ここで見られるギターと歌だけのシンプルなサウンドは、弾き語り用の曲として作られた時の名残りですね。

「手を繋ぎ歩く」以降は、控えめながらベースやドラムが入ってきます。実はここ装飾に装飾を重ね、結構な本数のギターが入ってます。ちなみにこの冒頭部分の音作りでヤマトさんとめちゃくちゃ揉めて、バスドラムの音のアタック感についてあーだこーだ言う喧嘩を2時間やりました。結果的に良いアタック感になってますね。2時間かけて。

バンドイン時のコードは進行は最早おなじみっすね。m7の解説の時にも出てきた奴です。ええ。そんなこと言われても覚えてないですよね。Cの形のままズラしてくヤツです。めんどい!これで分かってちょうだい!

さて間奏です。コード進行は前半イントロのものと同じで、後半は「二人を照らす」以降のものと同じです。リードギターはトレモロアームを使ったフレーズ。曲名が曲名なのでやってみました。なんかにしけんがここのギターソロ好きらしいです。俺はにしけんのこと嫌いですけどね。いや、"俺ら"か・・・フフ・・・

間奏終わってCメロ。ここは弾き語りver.にはなかったメロディですね。スタジオで制作中、「Cメロ作るゾ」と言ったヤマトさんが一人ギター片手に喫煙所へと向かい、帰ってきたらできてたメロディです。ずっと一人でタバコ吸っててほしいですね。そういやあの人最近軽く禁煙してるらしいな。終わった。

コードはいつも通り、IV△7から降っていくものに近いですが、特徴的なのはIIIm7部分で1、2弦を開放弦にしている点ですね。これでグッと浮遊感が出て、なんとなく冬っぽい雰囲気になってませんか?

零点振動は全体を通して意味のわからん本数の楽器が鳴っていますが、特にこのCメロは何の楽器が何本なってるか全く覚えてません。とりあえず凄まじい本数のギターとボーカルコーラスが入ってます。ヤマトさんが7回くらい「隠し味として〜」とか言いながらギターを入れてた気がしますね。どんだけ隠すねん。ノイズギターを隠すなら、ノイズギターの中・・・

さて問題のアウトロに入ります。3分26秒のこの曲の中で、アウトロが1分20秒。実に1/3以上を占めます。もはやご愛嬌、PKあるあるのクソ長アウトロです。これは実は、いつも曲作りの終盤、アウトロに辿り着いた時にヤマパンが「よ〜しアウトロをクッソ長くするゾ」と意気込むせいでこうなってます。アウトロって大体ギターソロになる上、正直長ければ長いほどフレーズ考えるの難しくなるんですけど、アンドレも「パン君に逆らう奴は、皆殺しだ!」と賛同するし、にしけんはケータイ見てるし。なんでスタジオでケータイ見るんやろ。

あと、ヤマトさんは隙あらば転調しようとします。アンドレもそれに賛同します。にしけんはケータイ見てます。結果この曲のアウトロも3回転調します。王の命令は絶対です。まあ残念なことにというか流石というか、ちゃんと理にかなった素晴らしい転調ですね。クソが。

はい、まずアウトロに入った瞬間にキーがA#から→G#へ下がります。下がる転調はPK初。コード進行もここだけにしかないもの使ってます。簡単なんで逆に書きません。ちなみにこのキーは、神崎川や星と同じものです。個人的には非常に冷たい質感のあるキーだと思っています。伝われ・・・

次に、目が覚めるようなドヤ顔ユニゾンチョーキングを皮切りに、キーが1音上がってG#→A#に戻ります。ギターソロってリードギターのフレージングやニュアンスも勿論大事ですが、その後ろで鳴ってるコードやら、叩いてるリズムやらが案外めちゃくちゃ重要で、こことか特にヤマトさんが弾いてるコード進行(IV△7から始まり、半音ずつ下がっていくもの)がかなりイケてるのでとても気持ち良いです。前に歌の話で書いたことと同じですね。メロディをキャッチーにするよりも先に、コード進行をしっかり練れ!にしけんはケータイ見るな!

そして後半のコード進行はIV#m7-5から始まります。これも気持ちいい!サブドミナントの代理のハーフディミニッシュだ!知らん人はググれ!にしけんはケータイ見るな!

そして最後の転調、キーがさらにA#→Bへと半音上がります。他の曲で言うなら、3D/Bielaのキーですね。PKって何気に半音上がる転調をしたことは一回もなかったんで、これまた珍しいですね。リードギターは転調に準じたものを弾きながら切り替えたかったので、分かりやすく1度(A#)でハーフアップチョーキングしました。これも半音上げ転調というギミックがあってこそできることです。

ちなみにこのアウトロのノイズギターは、G#キーで2本、A#キーで3本、Bキーで4本鳴ってたと思います。ノイズギターだけでこれですからね。バッキングギターも合わせるとマジで・・・マジで何本・・・ヤマパン・・・


全体を通して言うなら、音圧感や煌びやかさを助長する為に、バンドイン以降にシンセサイザーを入れてます。勿論絶対に聴こえません。音量が控えめなのもそうですが、音色自体も頭が割れるような怪音なので、聴き取りやすいような心地の良いものではないです。例えるならナウシカに出てくる蟲の鳴き声みたいな音です。そういやあの蟲の鳴き声、BOOWYの布袋がギターで出してるらしいですね。中学の時友達にこのことを教えてもらったんですが、友達は「あの鳴き声、布袋がやってるらしいで」としか言わなかったんで、俺はそこからしばらく「布袋声キモ!」と思ってました。何の話やねん。

【まとめ】
布袋はマジですごい

【告知】
直近のライブはコレ。
元フィッシュライフ、ハヤシさんの新バンドと。
俺の元カノが2人住んでいる呪われし街・江坂にて。

↓チケットこちらから↓
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2119386&rlsCd=001

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あと勿論コレ。マジ大事。マジ。

来てね。

https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=IB260015

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