奢られたくない女、初めて奢られてみる

年明けからお金の出て行くことばかり起こるのだが、また…起こった。(他の出来事はブログを参照)


ジーンズの購入

長く愛用していたジーパンがとうとうダメそう…。先日はいて出かけたのだが、帰ってきてトイレに行ったらファスナーが壊れて全開になってた。ずーっとその状態で外をウロウロしてた訳。幸い上着の丈が長くてファスナー部分は見えなくなってたけど…。

ファスナー部分だけ直すという手もあるけど、全体的に古びてヨレヨレになってる。実は外出している時にお店の鏡で自分の姿を見て「このジーパンももう寿命かも」と思っていたとこだった。スボンは他に数本あるから1本くらいなくなっても…とは思う。しかし冬は下に1枚下着をはくので、ゆとりのあるズボンでないとキツくて入らない。ダメになったのは3本の冬着用可ズボンのうちの1本だった。


相方に買ってもらう

「あー、ズボンダメになった。買わないと困るけど、またお金が出ていく〜」と言ってたら、相方が「今回は私が買ってあげるよ」と言う。「えー、それは悪いよ〜」と遠慮したら「あなた、私が奢るとか言うといつも断るけど、たまには受けてみたら?」と相方。

私も相方も基本「奢られたくない女」。今までどちらかが理由もなく(誕生日とか)奢ったり物を贈ったりしたことがない。お互い今の相手以外にも、そういうことを誰からもされたことがない(会社の上司とか先輩は除く)。

今回は私の支出が重なったので、悪いと思いながらも甘えてみることにした。「今回試しに奢られてみて、どうしても気になるようなら後でお金くれればいいし」と相方に促されたのだ。どうもありがとう、この恩は一生忘れません…(そういうとこがダメだと思う私)。 無事昨日のうちに相方の支払いで購入した。


初めて「奢ってもらった」かも

今回相方にジーンズを買ってもらったのは、私にとっては「初めて奢られる」行為であった。相方に聞いても「そう言えば恋人とかに奢られた経験って私もないね」だって。世の中には、理由もなく奢られても平気な人がいる。私の妹や友人は、恋人でもない男性に奢られても平気らしい。私や相方からすれば、そういう風に出来る人って羨ましいかも。

上司とか先輩とか、なんとなく「明らかに立場が自分より上で、甘えても大丈夫な関係性の人」なら奢ってもらったこともある。しかし「恋人とか友達とか立場が対等な相手」からの奢りを、どうしても受け入れることができない。「今回はこちら、次はあちら」みたいに、全体としてトントンならまだしも、「いつ相手に奢り返せるか分からない」状態では絶対に無理。


なぜ「奢られたくない」のか

相手が恋人であるないに関わらず「常に男が払うもの」と言い張る女性もどうかと思うけど、「どんな奢りも受け付けない」という私たちもなんだかなーと思う。では私たちはなぜ奢られたくないのだろうか?

【奢られたくない理由】

相手に借りを作るのが嫌。 ←同時に相手に「貸す」のも嫌なんだろうな。
懐具合を心配されたくない。 ←貧乏と思われたらプライドが許さない。
(相手が男性の場合)女だからと下に見られているように思う。 ←女だからって馬鹿にすんな!
自分にそこまでされる理由•価値を感じていない。 ←「私、そんないい女じゃないから…」的な。

なんか…これだけ見ると痩せ我慢してる痛々しいアラフォー女の姿が浮かぶね…。でもこれが本音なんだろうな。


「存在給」を上げる

以前に読んだ心屋仁之助氏の本の中で「お金が入ってくるようにするには、存在給を上げる」という考え方が出てきた。

「収入=存在給+歩合給」で「存在給」とは「ただその人であることで入ってくるお金」、「歩合給」とは「頑張って価値を与えることで入ってくるお金」。人の頑張りには限界があるし、頑張ればそれだけ「存在給」が減る。「存在給」に上限はないし、頑張るのをやめればそれだけ「存在給」が上がる。

…ちょっとすんなりとは入ってこないかもだけど、今回の話で言えば「奢られたくないのは、自分の存在給を低く見ているから」となる。 心屋氏の考え方でいくと、「奢られる価値のある自分だと思う」ことでどんどんお金が入ってくるらしい。…やっぱり分からんか?詳しくは著作なりブログなりをご覧あれ。(私は別に心屋氏のファンとかではない)


奢られる作法

今後は年齢も上がっていき、人から奢られるような機会もなくなっていくだろう。しかしもしそういう機会に遭遇したら、「強情に断る女」より「スマートに気持ち良く奢られる女」になる方がいいのでは?と今回ちょっと思った。

「存在給」云々の話もあるが、相手との関係性を考えて自分で「OK」が出せる相手なら、相手の好意を素直に受け取れるようにしたい。そして自分が「奢るべき」機会なら、その時も素直にそうできる大人になる時がきてると思う(遅いんだろうけど)。相手が同じかどうかではなく、広い意味での「お互い様」精神かな?お金をスマートに扱えるのが、洗練された大人への第一歩だね。まだまだ修行中。

まだまだ人間として成長が足りてない私。いつか相方とともに「あのレズビアンカップル、なんかカッコいいね」と言われるイケレズ2人組になりたいものだ。

私の文章に少しでも「面白さ」「興味深さ」を感じていただけたら嬉しいです。