早稲女×坂口安吾 ——「白痴」/あべえみ
ここから先は
4,549字
おわかれ致します。私は、貴方のふつうさが眩しくて、貴方という人間の横で、真っ直ぐな人間になろうと思ったのです。然し洋服箪笥いっぱいのワンピースたちを、或いはダンエレクトロのギターを、私は捨てられなかったのです。この世では、何かを捨てないままでは何も得られない取り決めができていて、そのことが私にはわからないのです。(『いばら道vol.2早稲女×文豪』所収「早稲女×太宰治」より抜粋)
いばら道 vol.2 特集:早稲女×文豪
300円
歴史に名を刻む古今東西の文学者へ……早稲女からの挑戦状(ラブレター)♡ 文芸同人サークル「早稲女同盟」の機関誌『いばら道vol.2』(20…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?