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【交換日記】秋になるといい香りに包まれたくなる

10月20日 グアテマラ・R・マヤ

あげはちゃんと同じく地方都市に住んでいるマヤです。マルシェがあるなんていいなー!道の駅はたくさんあるけど、そんなオシャレなマルシェなんて全然ないよ!あげはちゃんの住む街より私の住む町の方が田舎なのよ...

一応県で一番大きい都市なので生活に困らない程度にはお店もあるのだけれど、なかなかときめくお買い物体験はできず…ちなみにこの街の規模感は町田や松戸くらい。(調べたら本当に人口も同じぐらいだった)ただ大きく違うのは、町田や松戸は30分電車に乗れば新宿でも東京でも都会に行けるけど、私が住んでいる街から2時間半特急に乗らないと大都会博多には辿りつかない点。ときめく買い物体験は博多まで行かないと難しいのが辛い!

先日も結婚式と仕事の大きなパーティーのどちらにも着ていけるワンピースを探したけど、なかなか見つからず結局ネット通販で買うことになった。いい服に出会えたから結果オーライだけれど、非日常でちょっと贅沢な服がリアル店舗では全然見つからず悲しかった。こんな時は、近くに新宿伊勢丹があればと無理な夢を描いてしまう。

と言いつつ普段は郊外型ショッピングモール(イ○ン的なやつ)や通販で十分なのだけれど、唯一実店舗で買いたいのが香水やボディクリームなど香り系商品!普段はマツキヨコスメだが、香り系アイテムだけは安いものだと頭が痛くなるので、それなりに質の良いものを試してから購入したいと思っている。

こだわりがない性分なのに香りにだけはこだわりを持つきっかけになったのは、おそらく初めて付き合った高校時代の彼氏の影響だと思う。その彼はいつもブルガリ・プールオムという香水を身に着けていて、私はその香りが大好きだった。自由すぎる高校だったのでクラスの三分の一は香水を付けていて、ツンと鼻をつくようなちょっと粋がった香水をつける男子が多い中、彼のブルガリは嫌味がなく落ち着いた香りに感じた。彼の近くの席になって、仲良くなって初めて気づいたその香水は、きっとつける量もちょうど良かったんだと思う。プールオムという香水は定番中の定番商品なので時々使っている人に出会うが、その度に今でも彼や高校時代を思い出すから香りの記憶は不思議なものだなぁ。

大学時代の彼氏も香水のチョイスが上手だった。ユニセックスの「ロードイッセイ」というイッセイミヤケの香水を付けていた。ロードは道ではなくフランス語で水を意味する「L’EAU」らしく、本当に水のようなイメージの、それでいて主張がある香りだった。

そういえば香りにまつわるエッセイやエピソードも好きだ。例えばマンガ「ハチミツとクローバー」の金木犀にまつわる話。他にも雨宮まみさんの「東京の女王」という文章の中に出てくる表現が大好きだ。松任谷由実さんの香水について書いた一節があって、その箇所自体は短いのにすごく記憶に残っている。それは多分香水についてのやりとりから松任谷由実さんの人となりや美学までも伝えてくれるからだと思う。


そんな訳で、「素敵な香りのする人」にずっと憧れている。香水を買っては失敗したり、ボディクリームを色々試してみたりして、試行錯誤しながら楽しんだ。しかし結婚し子供が生まれると大好きだった香りアイテムもすっかり使う機会がなくなってしまった。なんとなく乳児に人工的な強い香りはよくない気がしたのだ。

そんな香りに飢えた私に知り合いの方がお土産でくれたのがJo Maloneのボディクリームだった。ロンドンのブランドらしく(店舗は見たことがあったが全然知らなかった)「ライムバジル&マンダリン」という名のクリームは、甘ったるい香水とは一線を画す、スパイシーでそれでいて落ち着く香りで、なんとなく都会の綺麗なお姉さんが付けていそうだなと思った。こってりとして濃厚なクリームで、これで脚をマッサージするとむくみまくった自分の脚も少し好きになれるような気がする。香水よりも強すぎず香りを長時間キープしてくれる点も気に入った。子供も2歳になり、強すぎなければボディクリームぐらいなら使ってもいいのかなと思うようになったのもある。

すっかりJo Maloneの気になったので是非他の香りも欲しくなったのだが、ここで問題になるのが地方都市在住だということ。大都会博多まで行かないとJo Maloneの店舗がない…しかし値段が張るので試さずに通販で買うのはリスキーすぎる。こういう時に地方住みの悲しさを感じる。

結局夫が海外出張に行くので、その時に免税店で買ってきてもらうことにした。香りもよくわからないので、夫が好きな香りをチョイスしてもらうこととする。今まで好きな人の香りを追いかけてばかりきたが、好きな人に身に着けてほしい香りを選んでもらうというのは新鮮でわくわく感があっていいなと思った。

夫が選んだのは一番人気という定番の花の香りだった。看板商品とも言える香りなので意外性はなかったけど、実際に使ってみると寝る前にクリームを付けても嫌味にならない優しい香りで気に入った。毎日ではないが、余裕がある日にこのクリームを塗ってから寝ると幸せな気持ちになれる。

美容もファッションも適当な私だが、香りという好きなものに囲まれている時は、余裕がない日々の生活から離れてちょっとだけ自分を取り戻せたような気がする。

さて二周目が終わったので、またテーマを変えようかな。次回は「音楽」!ざっくりしすぎだけど、その分幅広い話が聞ける気がして楽しみ。学生時代から音楽に囲まれている伏見ふしぎちゃんにお願いします!二回目の先頭打者で申し訳ない!

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