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「祭」の女神は僕達に微笑まないのだろうか。④

今日はコロナ下における組織ガバナンスの低下について綴っていきたいと思ういます。

組織ガバナンスの低下

この課題が恐らくコロナウイルスによる最大の障壁として運営スタッフに降りかかると考えています。

まず大きな課題として、各種ミーティングのオンライン化及びに会議コミュニティのオンライン化が挙げられます。

各種ミーティングのオンライン化に関しては、フェイスtoフェイスでの議論や企画の推敲によって部署及びに組織運営が担保されていました。

それらの開催が禁じられることによる不利益は以下があると考えられます。

①各部署及び会議コミュニティでの進捗把握の複雑化
②活動報告の形骸化による他部署理解の難化
③部署間での適宜調整やコンセンサス把握の難化
④新規メンバー及び2年目育成といった組織成熟の難化

①各部署及び会議コミュニティでの進捗把握の複雑化
この部分に関しては、オンライン化によって各部署もしくは会議における議長といった役職者によるトップダウンでの進捗把握が必要不可欠になると考えられます。
しかしながら、部署単位で考えても最大で50人弱の部署を治める立場の役職者はそれら個人の一人ひとりに対して進捗の把握を試みないといけません。そのコストは非常に高く、その行動を行うことは非常に困難になると容易に想像が可能です。

②活動報告の形骸化による他部署理解の難化
これらに関しても同様であり、オンラインによるミーティングが多発されることにより各個人のスケジュール管理能力は著しく低下すると考えられます。
そして、それぞれの部署内並びに会議コミュニティにおいて行われる活動報告の確認並びにそれらの更新の義務性が弱くなることは歴然です。
こういった組織マネジメントの基礎的部分が疎かになることは組織の根本的な統治制度に多大なる損害を与えることは言うまでもありません。

③部署内及び部署間での適宜調整やコンセンサス把握の難化
これらは帰属意識の部分でも述べましたが、組織自体が膨大化しているかつ縦割り形態を取っている事に起因する部分でもあります。
良かれ悪かれフェイスtoフェイスでの調整文化が強く根付いた組織にてそれらが全てオンライン上にて賄われることは非常にリスクを伴うと考えられます。
運営スタッフでは、年度毎にて全部書の活動の根本から見直す時期が設けられています。
その時期は、早稲田祭に訪れる来場者や参加される参加者参加団体のニーズを踏まえた上で「祭」を次のフェーズへと昇華させる為に必要不可欠な時期です。
これらの時期により、前年度より大幅に変更となる点について調整を行う場がオンライン化される事は調整の脆弱化を招き、部署間での齟齬の頻発を誘発する可能性が大きくなります。

④新規メンバー及び2年目育成といった組織成熟の難化
これらはオンライン化で最も大きな障害となる部分です。
運営スタッフは歴代の先輩方により、組織体制が高度化しており小さな揺らぎやスケジュール遅延では壊れる事のない組織として成立しておりました。
しかしながら、それらの根底を支えていた部分はスタッフの入れ替わりが激しい組織でも確固たるものとして引き継がれてきた育成体制です。
それらがオンライン化することにより、既存メンバーのポテンシャルの差が新規メンバーの育成に多大な影響を与えるということです。
また、2年目のメンバーは実働を行うにはワセダサイに関する知識やトラブルシューティングのキャパシティが拡充されていない為、その為の育成部分は高度かつ複雑となってしまう為どうしてもフェイスtoフェイス且つ様々なコミュニティにて知識補填を行なった腕多大な時間を要する必要性があります。
そして、彼らが3年目代となり私のポジションといった役員クラスの役職に就くことは現状下では想像をしたくもありません。

これらを改善する為に考えられる策は以下です。

①組織内に新たなグループウェアを導入
②育成体制の徹底及び管理の強化
③次期幹部代の育成

①組織内に新たなグループウェアを導入
こちらに関しては、部署内及び部署間で行われる調整やスケジュール管理を一括で管理し
全部署が把握できる体制を築くことです。
これらは大企業等で用いられてるグループウェアを導入する必要があると思います。
それは、調整による齟齬やスケジュールの見落としといった組織的課題を減少する為に必要不可欠です。
こちらに関しては、未だ公表は出来ないのですが新たなグループウェアの試運転を役員で行っています。
そのグループウェアの盤石性が担保できれば組織ガバナンスは飛躍的に向上できると確信しております。

②育成体制の徹底及び管理の強化
これらに関しては、簡潔であるが3年目の育成コミュニティの体制強化でしか成すことができません。
その為に、新規育成コミュニティの統括陣では必要過度なマニュアルを作成し、2年目メンバーに対する講習会の徹底を決定しました。
そして、各部署内の育成担当者に対しても同程度での育成体制の強化を図っていく義務付ける必要があると考えております。
こちらに関しては、各部署の担当者及び統括者の意識に大きく依存する為とても困難であると考えられます。

③次期幹部代の育成
こちらに関しては、幹部代の活動が可視化に欠ける部分が大きいと思います。
しかしながら、次年度以降にて幹部を目指す者に対して僕たちがアプローチを行うことは不適切且つ思想の植え付けを行うことになる為、避けなければなりません。
その為、一人ひとりの意識に依存してしまいます。
ですので、この文章を読んでくれた且つ次年度で上のポジションを目指すことを潜在意識下で有してる者は組織ガバナンス向上のためにアクションを起こして欲しいです。
僕からはそれだけしか言えません。

この様に、対抗策はありますがどれも全て一人ひとりの意識に依存してしまう部分がとても多いです。
その意識こそが組織ガバナンスの向上に最も大きく作用する部分となる為、この文章を読んでくれた運営スタッフは組織について、自部署について、そして運営スタッフの活動について真剣に向き合って欲しいです。

#早稲田祭2020まであと217日

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