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本日は梅雨をテーマにお話ししようと思います。

このテーマを選んだ理由。YouTuberの会の企画です…



梅雨の時期になると調子が悪くなります、と訴える患者さんは多いのですが、医学的には原因もわかっておらず、研究も盛んではありません、おそらく。

Googleトレンドでも、うつ病や精神科という単語の検索数は増えていません。

臨床の件数として、ドタキャン率は雨の日だと増えますが、それは梅雨の時期に限った話ではないかな、と思います。

なので、個人の意見としてはなんとなく関係しそうだけれど、データやサイエンスの世界では関係性を見出せていない、というのが常識的な意見かなと思います。



雨季よりも日照時間の方が研究が盛んです。

しかしこれもまぁ、あまり分かっていないというのが実情です。日照時間については関係ありそうだけれども、臨床的に治療方法を変えるということもないので、関心が薄いのかなと思います。
天気は身近なものなので、研究テーマとしてアイディアが浮かびやすいのですが、成果は出にくいようです。そもそもデータ上、特に大きな差はないですからね。

光治療についても治療効果がはっきりせず、一部の人(季節型うつ)にのみ有効とされています。

季節性うつ病という病名があるように、高緯度の地域に住んでいる人にうつが多いのは事実です。

人類はアフリカで生まれたと言いますが、遺伝子的に大きな変化もないにもかかわらず、雪の降る地域に進出し、適応しているのだから、まぁ、すごいなと思います。そんな動物いないですからね。

情報処理のための臓器である脳に異常をきたすのも、こんなにも生活形式が違うにも関わらず、ほとんど誤差の範囲みたいなものなので、改めて人間の脳の適応力の高さに驚かされます。



そもそも、コロナが流行し、生活スタイルがこれだけガラッと変わったにも関わらず、多くの人はそれなりに順応しているわけですしね
そこについていけない人もいて、でも、その方が普通じゃないか、というふうな気もします。人間は不思議です。

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