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自律神経失調症

自律神経失調症とはストレスや疲労によって自律神経が乱れる病気です。
自律神経とは、体温の上げ下げをしたり、集中したり、リラックスさせたりなど、体の調子を整える神経系のことを指します。自律神経系は交感神経系と副交感神経系に分け、交感神経系は体を活発化させる力があり、反対に副交感神経系は体をリラックスさせる力があります。
交感神経系を刺激する薬として、コカイン、覚醒剤、カフェインなどが挙げられます。反対に副交感神経系を刺激する薬として、アルコールやベンゾジアゼピン系の抗不安薬や睡眠薬などがあります。

このバランスが乱れてしまうため、動悸がしたり、疲れやすかったり、便秘下痢、立ちくらみやめまい、ほてりや冷え、イライラや不安などの様々な症状が現れます。
検査では異常が見つからず、臓器別の疾患が見つからない場合、自律神経の問題だと診断されます。

治療法として、ストレス解消や疲労をとることが重要です。
入浴や親しい人と会話、愚痴を聞いてもらう、趣味をするなどが有効です。
また、長時間労働やパワハラなどストレスの原因を解決していくことも重要です。
お酒はストレス解消にはならず、疲労を溜め込んでしまうのでお勧めしません。断酒が無理なら、週3で1日3杯、1杯1時間以上をかけるという節酒を心がけましょう。カフェインも控えることをお勧めします。
また動悸に対しては抗不安薬、不眠に対しては睡眠薬、便秘や下痢については整腸薬などの対処療法的な薬物治療も有効です。
またストレスを溜め込まないよう、しなやかな思考を身につけるために認知行動療法などのカウンセリングも有効です。

自律神経発作という言葉もありますが、精神科ではパニック発作と呼びます。パニック発作が続くと外出が苦手になったり(広場恐怖)、また発作が起きるのではないか(予期不安)と考えるようになります。
この状態をパニック障害と呼び、SSRIなどの抗うつ薬が有効です。


【参考】
厚生労働省 Eヘルスネット 自律神経失調症 (2021/6/4)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-082.html

自律神経失調症とは? https://www.japha.jp/doc/byoki/019.pdf

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