どらま館放送室(仮) やってみた
この記事の概要
この記事は、2024年5月に2回、テスト版として行った「どらま館放送室」の記録です。4月から5月に行われた早稲田大学演劇サークルの新歓公演について、どらま館制作部メンバーが感想をしゃべっていましたので、その内容を残してあります。
「どらま館放送室(仮)」とは
5/8、水曜日、午後7時54分。
突如このようなツイートが投稿されました。
どらま館放送室(仮)は、どらま館制作部メンバーが最近観た早稲田演劇の感想をしゃべりました。
制作部メンバー、実は、早稲田演劇をけっこう観ています。
感想をあれこれしゃべりながら業務していることも多いのです。
が、しかし、この感想トーク、内に秘めているだけではもったいないのでは…?
聴いてもらうことで、話すきっかけになったり、なんとなく距離のちかい存在に感じてもらえないだろうか…?
そのような発想で、どらま館相談室と同じどらま館部室(学生会館E329)を会場にして、Xのスペースを使って配信してみることにしました。
どらま館放送室(仮)、お試し配信です。
先述の5/8に加え、5/29に2回目も開催。
計8つの公演について、感想を語らいました。
この記事では、話した内容をざっくりと残しておきます。
感想メモ
フラニーの遊び場『麦畑の怪物』
・脚立やロの字の舞台などをうまく使っていた!巧みな演出
・はじめの短編が、続く長編へうまくつながっていて、非常に観やすかった
早大劇研『邂逅』
▹ざざめぎ
・照明、綺麗~
・セリフがもつリズムが心地よい
・客席に俳優が来る演出が、劇場空間に入りこむいい導入になっていた
▹石と花
・俳優がのびのびやっているように見えてよかった
・「走り坊主」のバカっぽさによって、石と花の関係に集中できて観やすい
▹狂愛
・嫌そうな演技、辛そうな演技に思わず共感してしまう
・フェチ(頬骨、長袖)の絶妙なチョイス、誰も傷つかない&ありそうでなさそう
舞台美術研究会『ジェネリック無償の♡』
・照明、舞台美術に潜むこだわりに、これまでのぶたび公演の蓄積を感じる…!
・決してハッピーエンドではない終わり方に、「死にたさ」とか扱うのが難しいテーマに取り組む葛藤や真摯さを感じた
劇団てあとろ50’『できれば笑って』
・人物それぞれにストーリーがちゃんとある
・「夢・やりたいこと」⇆「現実・できること」のいろいろな葛藤について、等身大な感覚で描かれていて、身近だと思える
・舞台デザインがよかった!アクトエリアの使い分けがわかりやすい
劇団くるめるシアター『MANICAL』
・しっかり会話劇で、意外と他では観られないスタイル
・主人公に起こる変化が、いろいろ複合的で「強くなる」一択ではないのがよかった
劇団森『マリ・オ・ネット』
・高低差のある舞台美術が、演出として効果を発揮していてよかった
・書き言葉(タイプした文字)を台詞として言う、のが面白かった
・ちゃんと恋愛的な描写があったのがよかった(最近は激減している気がする)
劇団木霊『飛行』
・過程にある思考や言葉が綿密で、結果起こったドラマが決してハッピーエンドではない、それがいい
・その雰囲気にとてもよくマッチした照明だった
鶴の一声×晩春企画『酩酊、あるいは』
・演出の技がとにかく豊かで、しかもうまい
・アングラ的な方法でしか触れられない、デリケートな話題へも手が届く
録音、置いておきます
よろしければ、気になる部分だけでもお聞きください!
※50分ほどの巨大音声ファイルですのでご注意ください
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