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iPhoneでNotionを日記帳にする

PostEverというアプリのように、1日分の送信を1つのNotionページにまとめられるようにしました。Draftsというアプリに思いついたことをメモしておき、ボタン一つでNotionのページに投稿します。DraftsからiPhoneのshortcutsを呼び出して投稿します。
まとめたページを本記事ではDailyNoteと表します。またPostEverやDraftsについては最後に記載します。


準備

  • Notion

    • インテグレーションキーの登録

    • 投稿先のデータベースとデータベースIDの取得

  • iPhone

    • ショートカットアプリ

  • Drafts

    • サブスクリプション登録

手順

NotionにDailyNoteを投稿するshortcutsを作り、Draftsから呼び出します。
このshortcutsは今日のDailyNoteがあれば受け取ったテキストを追記し、なければ新規作成してから中身を投稿します。
Notionの準備についてはこちらのページを参考にしています。

DailyNoteを探す

DailyNoteのタイトルは今日の日付にします。DailyNoteのデータベースから今日の日付を検索します。

ヘッダの中身とdatabase_idは変数に設定しています
変数の設定

すでにDailyNoteが作られていた場合はレスポンスのresults内に含まれています。そのため、resultsの数を数えて作られているかどうかを判断します。作られている場合、result内のidをpage_idとして変数に設定しておきます。

日付をタイトルにするとresultsの数は必ず1か0

(まだDailyNoteがない場合)DailyNoteを作る

まだ今日のDailyNoteを作っていない場合は、検索結果のresultsが0件になります。「その他の場合」で新たにページを作ります。ページを作ったらresponseの中に含まれるidをpage_idとして変数に設定します。

まだページの中身は記入されていません

DailyNoteにテキストを追加する

検索結果、もしくは新たに作成した時に設定した変数「page_id」でURLを作ります。また外部入力から受け取ったテキストはすべてブロックとして扱いたいので、テキストを改行で分割します。
Notion APIでNotionページ内に追記する場合、ブロック単位でAPIを呼び出す必要があります。分割したテキスト毎にAPIを呼び出し、テキストを投稿します。

方法がPATCHであることに注意

これでshortcutsを使ってDailyNoteを投稿することができました。

Draftsからshortcutsを呼び出す

それでは、先ほど作成したshortcutsをDraftsから呼び出しましょう。
DraftsのメニューからManage Actionsを選択して新規にActionを追加します。追加したActionを開いたらAdd Stepsで「Run Shortcut」を選択してとなりの「+」ボタンを押してください。そうすると「Run Shortcut」がStepsに追加されるので、この「Run Shortcut」Stepに先程作ったshortcuts名を記入してください。

macで設定。iPhoneからでも設定できますが階層が深いのでわかりづらい

動作確認

Draftsから先程設定したActionをタップします。

本で先程のshortcutsを呼び出します
Notionに投稿されました

アプリについて

Notion

Notionは多機能なメモアプリです。かつてはEvernoteを利用していましたが、どうしても情報が煩雑になっていました。Notionはデータベースという機能が優秀でEvernoteから乗り換えて愛用しています。

PostEver

PostEverとは、iPhoneからEvernoteに簡単に投稿できるアプリです。
Evernoteでメモを取りたい時、目的のページを開くためには数タップ必要で、気軽にメモを取りたい場合には面倒に感じることが多いです。PostEverはテキストの送信に特化したアプリで、予めページ名を登録しておくことで、テキストを書いて送信ボタンを押せば簡単に送信することができます。
特にえらいのが「1日分の送信を1つのノートにまとめて送信できる(通称:PostEverエンジン)」という機能です。一日に何回メモをとってもすべて一つのノートにまとめてくれるため、日記として使えるようになっています。Evernoteを使っていた時には重宝していたのですが、Notionに乗り換えた時に類似のアプリがなかったため困っていました。

Drafts

数年前にAndroidからiPhoneに乗り換えたのですが、ちょうどそのころストアからPostEverが消えていた時期があったようです。
代替アプリを探した結果見つけたのがこのDraftsでした。Draftsは名前の通り文章の「下書き」をするためのツールです。このDraftsのえらいところは、サブスクリプション登録をすることで「Action」という機能を使えるようになるところです。Draftsに入力したテキストは、このActionを使うとEvernoteはもちろんカレンダーやタスク管理ツールなどあらゆるツールに送ることができるようになります。ActionはスクリプトやiPhoneのshortcutsを設定できるため、APIが用意されているツールなら実質何に対してもテキストを送ることができます。
これを使ってPostEverのようにメモを取り、Evernoteを使っていました。

FastNotion

PostEverの類似のアプリを探したら、FastNotionというアプリを見つけました。

これの難点は、データベースに投稿したい場合にサブスクリプション登録する必要があったところです。日記的に使う場合はデータベースに投稿したくなります。一度登録して使ってみたのですが、すでにDraftsをサブスクリプションで使用していたため同じ目的に対して二重で課金している気分になってしまいました。またDraftsはカレンダーやタスク管理ツールなどへの投稿として日記以外の用途でも使用しており、Draftsをやめるという選択肢はありませんでした。
そのためDraftsからNotionに投稿できる方法を模索した結果、shortcutsを使って実現することに思い至りました。

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