創戎騎キューティーベル
編集更新(2024/07/25)
あらすじ
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創戎騎(そうじゅうき)キューティーベルとは、魔術呪文(通称:プロンプト)から生成され生まれ落ちた美少女たちが、巨大ロボット(創戎騎:通称キューティーベル)を駆使して戦う愛と友情の物語である。彼女たちは己の信念と仲間への思いを胸に、絶え間ない戦いの中で成長し、絆を深めていく。死に戻りを経験し、最初からスタートとなる理不尽な中、記憶だけは経験値として積み重なっていく事に混乱しているものの、徐々にキューティーベルの世界の在り方が分かっていく。力尽き、全てを失ったとしても諦めなければ何度でもやり直せる。そんな中、今回はミサという一人の女子高生がキューティーベルの世界で奮闘を重ねる。死に戻りをするたびに増える数値これが何を意味するか。ミサがその真実を知る、その時に運命の岐路に立たされる事となる。
最終的に三択が提示され、ミサは何を選ぶのか。
物語の背景
遠い未来、人類は異次元から現れた脅威「アビスの寄生獣による創戎騎獣(そうじゅうきじゅう)。通称:アビス」によってキューティーベルの世界は存亡の危機に瀕していた。創戎騎獣は強大な力を持ち、人間の兵器では歯が立たない。そこで、神様は「魔術呪文(プロンプト)」で、美少女たちに特別な力を与え、彼女たちが操縦する巨大ロボット「創戎騎キューティーベル」を新たに与える事で均衡が保たれるように世界調整を行い、この惑星の成り行きを見守ることにした。人々はキューティーベルを駆使し、アビスの蔓延る世界を救う事ができるのか。
終わりなき戦い
彼女たちはそれぞれの試練を乗り越えながら戦い続ける。創戎騎獣との戦闘は激化し、仲間の絆が試される場面も多いが、彼女たちは決して諦めない。戦いを通じて成長し、絆を深めることで、彼女たちはさらなる力を手に入れ、人類を守るために戦い続けるのだった。
創戎騎キューティーベルは、勇気と希望を胸に、彼女たちが描く未来への軌跡を追い続ける。彼女たちの戦いはまだ始まったばかりであり、未来にはさらなる試練と冒険が待ち受けている。
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**Scene ■: LAST GAME**
私に残された残機はあと一回。
OS『マスター、選択を。残り30秒程で敵のミサイルが直撃します』
選択肢は3つ用意された。
①リスタートして、自ら再戦に挑む。
②元の世界に戻り、日常を取り戻す。
③ミサ自身の命を対価にしてこれまでの仲間を全て復活させる。
自分で決めなければならない。
この命が尽きるまで、もう然程残されてはいないだろう。
敵の攻撃を避けるほどの余力も残されていない。
これまでの痛覚記憶や仲間との思い出が走馬灯の様に過ぎ去っていった。
薄れゆく意識の中、私はモニターの選択肢をタップしたーーー
**Scene ■: 投下**
暗闇の中、ミサは意識を取り戻した。まばゆい光が彼女を包み込んでいたが、その光景は彼女にはまるで夢のように感じられた。しかし、次第に彼女の周りの景色が変わり始める。暗闇が退き、彼女の目の前には広大な宇宙空間が広がっていた。
同時に彼女の記憶がフラッシュバックした。
ー間違いない。あの時、私は間違いなく自爆した。激痛の中、為す術もなくアビスに殺された。
ミサは驚きながらもその美しい光景を見つめ、周囲の様子を探った。そして、彼女は自分がまるで宇宙空間を漂っているような感覚に陥っていることに気づいた。何が起こっているのかを理解した。
ミサはこれまでの痛みと恐怖に恐れを感じながらも、ミサは自らがその創戎騎に搭乗していることに気づく。彼女は機械の操縦桿(ハンドル)を手に持ち、周囲の光景を見渡しながら、その機械の操作方法を探った。まるで彼女がその機械を最初から操ることができるかのように、彼女の手は自然と装置を操作し始めた。これまでに手に入れたアイテムは全ロストしたが、諦めなければ何度でもやり直せる事も思い出した。
突然、彼女の目の前に巨大な惑星が現れた。そして次の瞬間、その惑星・アルカディアの表面に彼女の搭乗する創戎騎が急速に接近していく様子に、彼女の心臓は激しく高鳴った。彼女はアルカディアの大気圏に突入しつつあり、そのまま地上に降り立つことになるのだ。
創戎騎は急速にアルカディアの大気圏を突破し、その圧倒的なスピードで地上に向かっていった。ミサはその機械を操ることに集中し、地上に安全に降りるための準備を整えた。彼女の心は興奮と緊張で一杯だったが、彼女は自らの力を信じて地上への降下を続けたのだった。
ー今度こそ、負けないー
**Scene1: プロローグ/海孵りの日**
深い青に染まる大海原。そこは美しい波の音と穏やかな風が心地よく調和する場所だった。海岸線には大勢の人々が集まっており、彼女らは皆、一つの伝統的な儀式を祝っていた。
その日は海孵り(うみがえり)の日、つまり新たな命がこの世界に誕生すると言われている祭りの日だった。古くから続くこの儀式では、海から産み落とされた赤ん坊が、その家族や仲間によって祝福される。この海孵りの日が、この地域の人々にとっては大切な行事の一つだ。
海岸線には鮮やかな装飾が施され、色とりどりの旗や幕が風になびいていた。人々は笑顔で集まり、楽しいひとときを過ごしていた。その中には、ミサという若い女子高生もいた。
ミサは大きな家族や友人たちと一緒に、海岸で楽しい時間を過ごしていた。彼女は海孵りの日のことを楽しみにしており、その喜びを胸に抱いていた。海から産み落とされた赤ん坊を見るのは初めてだが、彼女はその神秘的な瞬間に心躍らせていた。
そして、陽が沈む頃、海岸に一風変わった現象が起こった。空中から突如として巨大な渦が生まれ、その中心に何かが現れようとしているようだった。人々の興味が一気に高まり、驚きと期待の声が沸き起こった。
ミサも興奮した様子でその光景を見つめ、嫌な予感がした。彼女はこの神秘的な出来事が、彼女の人生に何かの新たな変化をもたらす予兆だと感じていた。そして、渦の中心に現れたものを見て、彼女の予感は的中したのだった。
突如として現れた渦の中心には、ひとつの球体が存在していることを目視できた。それはまるで宝石のような輝きを放ち、人々の目を惹きつけていた。そして、その球体は徐々に大きくなり、最終的にはミサたちのいる海辺に向かって移動を始めた。その姿はまるで流星のようだった。
人々の興奮が高まる中、ミサも興奮の中で球体が海岸に近づいていく様子を目で追っていた。その瞬間、彼女の心臓が高鳴り、何か重大な出来事が起こる予感がした。そして、球体が海岸に到達し、大きな衝撃音の瞬間、ミサの世界は一変することになるのだった。
その衝撃音と共に、ミサは突如として無数の光の粒子に包まれるような感覚に襲われた。まるで虹色の煌めきが彼女を取り囲んでいるかのようだった。彼女の周りが光に満ち溢れ、それが彼女の意識を包み込むように広がっていった。そして、ミサは次第に意識を失っていくような感覚に襲われ、最後には全てが暗闇に包まれた。
**Scene2: キューティーベルの世界へ**
暗闇の中、ミサは意識を取り戻した。まばゆい光が彼女を包み込んでいたが、その光景は彼女にはまるで夢のように感じられた。しかし、次第に彼女の周りの景色が変わり始める。暗闇が退き、彼女の目の前には広大な宇宙空間が広がっていた。
ミサは驚きながらもその美しい光景を見つめ、周囲の様子を探った。そして、彼女は自分がまるで宇宙空間を漂っているような感覚に陥っていることに気づいた。何が起こっているのか理解できないまま、彼女はただその場にゆらゆらと浮かぶデブリのように浮いていた。
ミサは自らがその創戎騎に搭乗していることに気づく。彼女は機械の操縦桿を手に持ち目標を設定する為にOS(オペレーションシステム)を起動させなければならない。そしてこれから向かうであろう惑星・アルカディアに降り立つ事も思い出した。
「OS、起動」
ミサの声に反応するように創戎騎の全てのユニットが再始動し始めた。
OS「おはようございます、マスター。全てのシステムは無事に起動しました。指示をお願いします」
「目標座標をアントワに設定をお願い。」
「イエス、マスター。目標座標地点を設定しました」
「いつもは毎回ランダムだっていうのに寄りにもよってまさかの最初からだなんて・・・」
そして、そのアルカディアの惑星表面に彼女が急速に接近していく様子に、彼女の心臓は激しく高鳴った。彼女はアルカディアの大気圏に突入しつつあり、そのまま地上に降り立つことになるだろうと彼女は推察した。
創戎騎は急速にアルカディアの大気圏を突破し、その圧倒的なスピードで地上に向かっていった。ミサはその機械を操ることに集中し、地上に安全に降りるための準備を整えた。彼女の心は興奮と緊張で一杯だったが、彼女は自らの力を信じて地上への降下を続けたのだった。しかし重力の急激な負荷の為にミサの意識は遠のいていった。
**Scene3: 新たな世界への降下**
轟音と共に、ミサは意識を取り戻した。目を覚ますと、彼女は高い空から地上へと降り立っていた事に気づいた。
「いたた…、毎回これだと骨が折れるわね・・・」
身体が揺れる中、彼女は周囲を見渡した。そこには彼女が見たこともない光景が広がっていた。
「目標座標を間違えた?」
降り立った地はミサの知る景色ではなかったものの、妙な既視感・違和感を覚えた。
OS『いいえ、この座標で合っています』
空を覆う雲の切れ間から差し込む陽光が、青い大地を照らし出している。眼下には広大な草原が広がり、その向こうには森林や山々、崖が連なっているのが見えた。しかし、その美しい景色とは裏腹に、彼女の心には不安と疑問が渦巻いていた。
この世界に降り立ったばかりのミサには、この創戎騎キューティーベルの使命や存在意義がまだ思い出せずにいた。しかし、周囲ではそれどころではない騒動が巻き起こっていた。
突如、草原の向こうから異様な轟音が響き渡った。その音に呼応するように、地面が揺れ動き、煙と塵が舞い上がった。
赤文字で「CAUTION」とモニターに表示され、そのターゲットを映し出すサブモニター。ミサに危機が訪れるアラームが鳴り響いた。猛烈なスピードでこちらに迫ってきていた。
ミサはサブモニターに映し出された目標の攻撃に対して防御行動をとろうとしたが、あまりにも素早い一閃に、防御行動が間に合わないとミサは察した。
擦れるような金属音のぶつかり合いの音が激しく鳴り響いた。
ミサの視界に新たな機械が飛び込んできた。それは彼女がキューティーベルと呼ばれる同系統の創戎騎の一つだとすぐに理解した。まるで人間のような曲線フォルムを持ち、鮮やかな金色のボディーカラーで彩られている。その姿勢は戦いに備えたものである事はこの惑星に降り立ったミサでも理解できた。
謎の機体は敵の攻撃を着地と同時に地面に踏みつけ、刀を首筋に差し込んだ。
その奥から何体もの怪物のような姿形をした生物機械たちが、草原から現れ出した。そのモンスターの目は謎の創戎騎とミサの創戎騎に向けられているのは数多の「CAUTION」反応から一目瞭然だった。まるで敵意を露わにしているかのようだった。ミサの心臓が激しく鼓動し、彼女は戦いの始まりを感じた。
**Scene4: 謎の創戎騎との邂逅**
モンスターの攻撃がミサの創戎騎にダイレクトに当たろうとしていた。謎の創戎騎によって一命を取り留めた。謎の創戎騎は、美しくも荘厳な姿を誇っていた。その創戎騎は、どこか懐かしいような雰囲気を纏っており、ミサは初めての遭遇に戸惑いを隠せなかった。
?『そこのあなた!何呆けているの?!戦って!死ぬわよ!』
突然、通信サブモニターに映し出された彼女はそう告げた。
「ええ、分かっているわ!ありがとう!」
モニター越しの彼女はミサの返事を待たずに次の敵の攻撃を弾き返した。
・・・待って。この人今、銃弾を切った?
『戎玉(じゅうぎょく)!目の前にあるでしょう!それを使って戦うの!早く!』
ミサは訳がわからなかったが操縦席を見回し、目の前にそれがある事を理解した。
OS「こちらです、触れてください。」
サブモニターに設計図のようなグリーンワイヤーの立体図が表示され、対象物が赤く光っている。
ミサがそっと触れるとオーラが拡散された。気持ちの良い朝を迎えた感覚に近いものを感じた。一先ず立ち上がらないといけない。
突然、空から襲撃者の影が現れ、ミサの前に立ちはだかった。惑星への着陸で多少の損傷はあったものの、全て回復するのを感じ、辛うじて回避行動をとれた。
OSがタッチパネルを表示した。
謎の創戎騎は増える敵との交戦に苦戦しているようだった。
?『【アビス】めっ!』
創戎騎獣、姿形は創戎騎と似て非なるものである事も思い出した。
彼女らはアビスと呼ばれる邪悪な創戎騎獣によって歪められ、敵対心に囚われているのだ。
謎の創戎騎は手を挙げ、創戎騎の武器を起動させる。ミサも彼女に続き、創戎騎の操縦を始めた。彼女たちは共闘し、一糸乱れぬ動きで敵に立ち向かった。
というものの、今のミサの創戎騎では近距離攻撃しか選択肢がなかった。
やってみるしかない。私だってパンチやキックで戦えるはず!
うすらうすら思い出されるこの世の理よりも今は目の前の敵を何とかしなくてはならないのだ。
創戎騎の武器が轟音を響かせ、空を切り裂く音が戦場に響き渡った。
謎の創戎騎は、優雅な動きで敵の攻撃をかわし、その間にも的確な反撃を繰り出していた。ミサは彼女の操る創戎騎の力強さに感銘を受けながら、自らも必死に戦い続けた。ブースト機能も使えるようで上下左右に回避行動が可能な事も思い出した。
激しい戦闘の中、謎の創戎騎とミサは息を合わせ、敵を次々と撃破していった。彼女らの連携はまるで一つの魂が共鳴するかのようであり、その結果として敵の抵抗は次第に弱まっていった。
最後の敵を倒し、戦場が静寂に包まれた時、ミサと謎の創戎騎は互いに微笑み合った。これからも彼女たちは共に戦い、創戎騎キューティーベルの未来を守り抜いていく決意を新たにした。
???『良かったわね、今回のアイテムはあなたに譲るわ』
OS『経験値を取得しました。
アイテムを入手しました。
・ライトソード
・ロングシールド
ストックします』
Scene5: 創戎騎との共闘からアトランティスへの道
戦闘が終わった後、ミサは彼女とサブモニター越しで挨拶を交わした。
???『あなた、中々やるじゃない。上から落ちてきたけどどこからやってきたの?』
「え?あの・・・」
死に戻りが私の能力だと悟られるのはまずい。
「宇宙から・・・あぁ、、、着陸に失敗して少し意識が…」
『まぁ、宇宙?!大変だったでしょう?ここはアントワよ。私はニアム。操作できてたから別の国からやってきた人かと思ってたけど、一度キューティーベルを診てもらった方がいいわね。損傷しているわ』
「ミサと言います。キューティー…ベル??」
『そう。この創戎騎。私たちが操作しているメカの事よ。よろしくね、ミサ。さあ、行きましょう。グズグズしてるとまたアビスが攻め込んでくるわ。操縦は戎玉(じゅうぎょく)のコアに触れればいけるから、分からない事は大抵OSに色々と聞くといいわ』
着陸時のショックで軽い脳震盪を起こしているためか、聞いたことがあるキーワードの数々が何を意味するのか、まだ思い出せずにいた。混乱しているミサであったがニアムの後に続いた。よく分からないながらも創戎騎を操縦できている事に驚きを隠せずにいた。前に進めと念じるだけで動くのだから現代技術ではない事は間違いない。
「OS、アビスについて教えて」
OS
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『イエス、マスター。
【アビス】とは我々の敵。正式名称【寄生魔術団体アビス】の略称。我々の”キューティーベル”に寄生し創戎騎獣として転生させ、世界征服を企む悪の組織集団です。
アビスは、創戎騎キューティーベルを殲滅し、世界を征服する野望を秘める悪の組織です。
その名は、深淵の底から湧き出るような恐怖と混沌を連想させ、彼らの存在は人々に恐怖と不安をもたらします。
========
OSによると、
全国各地に巣食うアビスのリーダー達は、自らの支配巣を強固にするために、戎玉に似たクリスタルの卵を所有している。
これらの卵は、創戎騎獣の活動を支える重要な要素であり、破壊されると、アビスたちは機能停止する。
寄生魔術団体アビスは、暗黒の影に潜み、恐怖と混乱をもたらす組織である。
彼らは数の暴力を用いて、創戎騎キューティーベルを強奪し、創戎騎獣に進化させ、世界を支配しようと企む。
その手段として、寄生の術を駆使し、創戎騎獣の仲間を増やし、創戎騎とそのパイロットを侵食する。彼らの野望は巨大であり、このままでは彼らの手によって世界は混沌と絶望に包まれるだろう。
アビスの暗黒の影に立ち向かう勇敢な戦士たちが立ち上がり、愛と勇気に満ちた闘いを繰り広げることになる。
その戦いは、絶望の中からも希望の光を見出し、世界を救うために奮闘する壮大な物語となるだろう。
ニアムによると、アントワの町までの距離は100kmほどあり、創戎騎での移動が必要だった。ミサはニアムの後ろに続き、アントワの町への帰投を手助けすることになった。
創戎騎は滑空飛行し、風を切って進んでいった。ミサはコントロールパネルを操作し、創戎騎の動きを調整した。彼女は多少困惑ながらも直感でどうすれば動くのかを思い出しつつあった。
途中、ミサとニアムは様々な話題で会話を交わした。彼女らは創戎騎の窓から見える風景を楽しみながら、過去の思い出やこの世界:惑星アルカディアについて語り合った。ミサはニアムの生き生きとした話し方に魅了され、彼女の人柄にますます惹かれていった。
やがて、彼女らはアントワの町に近づいていった。
『ミサ、あれが私の住む町、アントワよ』
町の景色が見えてくると、ミサは興奮を覚えた。彼女は初めて訪れるこの町で、新しい冒険が待っていることを感じた。
創戎騎は町の上空に到着し、着陸の準備が整った。ミサは操縦桿(そうじゅうかん)をしっかりと握りしめ、創戎騎を滑らかに着陸させるために全力を尽くした。
町の人々が創戎騎の到着を歓迎する声が聞こえてきた。ニアムも興奮しており、ミサに感謝の言葉を伝えた。歓迎する声に違和感を覚えたが一瞬の事だったので、気に留める事はなかった。
ニアムは先に創戎騎から降りた。今のミサには創戎騎から降りる事すら思い出せずにいた。
「これどうやって降りるの?」
『サブ液晶に降りるボタンが表示されているはずよ』
ミサはそれを見つけ、タップした。
機体が前屈みになり、ハッチが開いた事で外に出れるようになった。どうやらコックピットは球体であり、別のパイロットへの換装する事も可能なのではないかとミサは思った。
オーブに包まれたミサはゆっくりと地面へと降りていった。
ミサが降りると同時に創戎騎は戎玉の首飾りへと姿を変えた。
『ありがとう、ミサ。助けてくれて本当に嬉しい』
ニアムは改めてミサを抱きしめて感謝を告げた。
「いいえ、こちらこそ。色々教えてくれてありがとう。これからもよろしくお願いします」とミサは笑顔で答えた。
聞くところによると、キューティーベルへの搭乗者は搭乗コードを付与され管理しているらしく、これから巨大都市【アトランティス】へと足を運ばねばならないとのことだった。
そこで適格テストが行われ、ギルドに参加してミッションをクリアし、報酬を得る事を繰り返し、ギルドランクを上げていく流れとの事だった。ニアムは自身の所属するギルド【マーセナリーズ】のメンバーに会うために向かう事になっているらしい。いずれにせよ、これからの戦闘には必ず必須とのことで翌日向かうことになった。
二人はアトランティスへの冒険を始める準備を整えた。彼女らの旅はまだ始まったばかりであり、新たな出会いや経験が待っていることを感じた。彼女らは共に未来への一歩を踏み出し、新たな冒険へと向かっていった。
**Scene6: 奇襲と助太刀**
ミサとニアムは、前日の出来事の余韻に浸りながら、巨大都市「アトランティス」への旅路に着手した。彼女らは未知の冒険への興奮と同時に、目的地への緊張も感じていた。
道中、ギルド【あくのそしき】と名乗るメンバー5人組の創戎騎達が、突如として彼女らの前に姿を現した。
その5人組はクリシア、フランソワ、サーシャ、ナミア、リリアと名乗り、堂々とした立ち振る舞いで二人の前に立ちはだかった。彼女らの姿勢は自信に満ちており、ミサとニアムに対する挑戦状のようでもあった。
「我々は【あくのそしき】のメンバー、クリシア、フランソワ、サーシャ、ナミア、リリア。アトランティスへの道を行くがよい。ただし、我々が許すまでだ!」クリシアが宣言し、仲間たちもそれに呼応する。彼女らの声は荒々しく、決意が滲み出ているように感じられた。
ニアム「そこをどいて頂戴!私たちは進まねばならないの!」
ミサとニアムは戦闘を避けるつもりでいたが、5人組はそれを許さなかった。2対5という戦闘の数値的不利を感じながらも、彼女らは決して逃げるわけにはいかないと決意した。
リリア「闇夜の灯火に身を投げた者がいた!」
フランソワ「どんな困難が待ち受けようとも!」
サーシャ「どんな結末が訪れようとも!」
ナミア「あくのそしきの命に従い!」
クリシア「戦い抜いて見せますこの命!」
激しい戦闘が始まった。戦況的にミサとニアムは絶体絶命の危機に瀕しながらも、自分たちの信念を貫くことを決意した。しかし、戦局は彼女らにとって極めて厳しいものであり、窮地に陥った彼女らに意外な助けの手が差し伸べられた。
スナイパー弾があくそのしきの一員の腕に一発ずつ着弾した。
あくのそしきの一人『誰っ?!今日のところは許してあげるわ!覚えておきなさい!』
あくのそしきは早々に立ち去っていった。
・・・何をしに来たんだろう・・・
?「ちょっとちょっと、遅いと思ったら何か面白いことになってんじゃん🎶」
?「いけませんわ、お姉様。独断先行作戦無視!懲罰モノですわよ!ですが、流石はお姉様。」
サブモニターが2画面増えた。
ニアム「二人とも来てくれてありがとう、助かったわ」
その助けの手を差し伸べたのは、ニアムと同じく「マーセナリーズ」の一員のメンバーのようだ。名前はアリアとセリア。超長距離スナイパーライフルで狙撃したのはアリア、セリアはその側近とのこと。
彼女たちは元々はアトランティスでニアムと合流する予定だったが、彼女らがまだ到着していないことに不安を感じ、ニアムの様子を見にやって来たのだ。
セリアは戦闘狂な性格で、常に周囲を巻き込んで突っ込んでいくスタイル。
明るく、積極的で、いつも仲間たちを励まし、団結させることができるリーダーシップを持ち合わせている。一方、アリアはセリアとは対照的な性格を持っている。彼女は状況を冷静に分析する。彼女の言葉は厳しいが、それは彼女が仲間たちの安全を最優先に考えているからだ。アリアはセリアの言葉を受け入れつつも、ニアムとミサに対して助言を与え、彼女らの行動をサポートした。
セリアとアリアの登場によって、ミサとニアムの旅は一層固く結ばれた。彼女らは一体となって困難に立ち向かい、共に成長していくことを誓った。
セリアの厳しい口調にもかかわらず、アリアは彼女を抑え、より建設的なアプローチを提案した。ミサを護衛するミッションが始まり、ニアム、アリア、セリア、そしてミサの4人は、巨大都市アトランティスへの旅に出発した。
アトランティスへの道中は長く、多くの困難が待ち受けている。しかし、彼女らは団結し、困難に立ち向かう準備ができていた。セリアのリーダーシップのもと、彼女らは協力して進み、互いを支え合っていくことを決意した。
「自己紹介がまだだったね、私はセリア。一応マーセナリーズのリーダーをしている」
「私はアリアですわ。セリアお姉様に従える一番の側近ですの」
ニアムが口を開いた。
「こちら、宇宙からやってきたミサ。これからアトランティスで搭乗コードの登録、適正試験を受けてもらいます。アトランティスに到着するまではミサを護衛する緊急クエストを開始します」
「オッケー」「わかりましたわ」
「よろしくお願いします」
ミサも一通りの流れが済んだ事を確認し、挨拶を済ませた。
道中、彼女らはさまざまな試練に遭遇する。セリアの明るさとアリアの冷静さが、彼女らの進む道を照らしていく。ニアムはミサを護衛するために全力を尽くし、ミサ
は彼女らの努力と情熱に感謝の意を示す。
そして、長い旅路の末、ついにアトランティスの壮大な姿が彼女らの目の前に広がった。巨大な都市は彼女らを歓迎し、新たな冒険と挑戦を待ち受けていることを示唆していた。
彼女らの旅はまだ終わっていない。彼女らはアトランティスで新たな仲間に出会い、新たな冒険に身を投じることになるだろう。しかし、彼女らはもう怖れることはない。彼女らは友情と団結の力を信じ、前に進んでいく覚悟を持っているのだから。
これからも、彼女らの物語は続いていく。新たな挑戦に立ち向かいながら、彼女らは成長し、絆を深めていくことだろう。そして、いつか彼女らの冒険は、美しい結末へと導かれることだろう。
**Scene7: ギルドとクエスト**
ミサは長い間、ギルドへの入隊を勧められアトランティスのマップデータを共有してもらった。彼女は戦いを好み、冒険を求めていた。ギルドは冒険者たちが集う場所であり、そこで仲間と共に様々な任務に挑むことができると聞いていた。ある日、ミサはついにその夢を叶えるためにギルドへの入隊試験を受けることに決めた。
入隊試験の日、ミサは意気揚々と会場に足を運んだ。会場は多くの冒険者たちで賑わっており、緊張と興奮が入り混じった雰囲気が漂っていた。試験は様々なスキルや知識を問う問題からなり、ミサは全力を尽くしてそれに挑んだ。挑んでいる内に創戎騎の明確な操縦方法を思い出してきた。
最後はミサと創戎騎に備わっている特殊能力の解析が行われた。
【dice(サイコロ)を使用した出目による効果特性】という結果だった。
出た目によって能力が変化するランダム性の高い能力のようだ。
敵の
試験の結果、ミサは見事に合格した。彼女の戦闘技術や知識、そして冒険への情熱が評価され、ギルド【マーセナリーズ】の一員となることができた。ミサは入隊の証としてギルドのマークが刻まれたバッジを手に入れ、その光景に心躍らせた。
ギルドへの入隊が決まったミサは、新たな冒険への準備を始めた。彼女は仲間たちと共に様々な任務に挑み、冒険者としてのスキルを磨いていくことを決意した。そして、ギルドでの新たな生活が始まった。
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ミサはギルド【マーセナリーズ】に入隊してから間もなく、初めてのクエストに挑むことになった。彼女は興奮と緊張で胸が高鳴り、新たな冒険への期待に満ちていた。ギルドの受付は、ミサと仲間たちに遺跡探査団への追加物資の届けを依頼した。
遺跡探査団へのクエストは、冒険者たちにとっては比較的安全なものであり、初心者にも向いていると言われていた。しかし、ミサにとっては初めてのクエストであり、その任務の重要性に緊張が走る。彼女は仲間たちと共に準備を整え、早朝に出発する準備をした。
クエストの出発当日、ミサは早朝から仲間たちと共にギルドの前に集まった。彼女らは追加物資を積んだ創戎騎に乗り込み、遺跡探査団がいる場所へと向かった。途中、ミサは仲間たちとの会話や景色を楽しみながら、新たな冒険の始まりを感じていた。
数時間後、彼女らは遺跡探査団のキャンプ地に到着した。そこでは既に探査団のメンバーが活発に動いており、ミサたちの到着を歓迎した。彼女らは追加物資を受け取り、感謝の意を示した。
ミサたちは仲間たちと協力して追加物資を運び、キャンプ地の整備を手伝った。その間、彼女は探査団のメンバーと交流し、彼女らの冒険譚や遺跡にまつわる伝説を聞くことができた。ミサはその中で、冒険者としての自分自身を想像し、新たな挑戦への意欲を高めていった。
夕暮れ時、追加物資の届けが完了し、ミサたちはキャンプ地を後にした。彼女は初めてのクエストを終え、新たな冒険の一歩を踏み出したことに喜びを感じながら、帰路についた。これからも彼女の冒険譚は続いていくのだろう。
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遺跡への遠征は、冒険者にとっては新たな挑戦と興奮に満ちた冒険の始まりである。古代の遺跡は未知の秘宝や謎に満ちており、その探索は冒険者たちの心を刺激する。今回の遠征では、冒険者たちは古代の遺跡を探索し、その秘密を解き明かすことを目指す。
遠征の準備は慎重に行われる。冒険者たちは装備の点検や補給、必要な道具や食料の準備を行い、万全の体制で遺跡探索に臨む。さらに、遠征先の地理や地形、遭遇する可能性のある危険な生物やトラップについての情報収集も欠かせない。これらの準備を行うことで、冒険者たちは遺跡への遠征に備える。
遠征中には、さまざまな発見や出来事が待ち受けている。古代の遺跡から発掘される遺物や文献、壁画などは、冒険者たちにとって貴重な情報源となる。また、遭遇する可能性のある敵やトラップも彼女らの冒険をより刺激的なものにする。彼女らは団結し、知恵と勇気を持ってそれらに立ち向かい、遺跡の秘密を解き明かしていく。
遠征の結果、冒険者たちは古代の遺跡からさまざまな発見をもたらし、その秘密を解き明かすことに成功する。彼女らは探索の旅を終え、その成果を持ち帰る。そして、次の冒険への準備を始める。彼女らの遠征は終わりを告げるが、新たな冒険の始まりを予感させる。
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探索と戦闘は、冒険者たちが新たな領域を探索し、未知の敵と対峙する上で不可欠な要素である。このテーマでは、彼女らが探索と戦闘を通じて成長し、冒険の中での様々な経験を積む過程を探求する。
まず、探索は冒険者たちが未知の地域や遺跡を探索する過程を指す。彼女らは地図や古文書、地元の住民からの情報を頼りに、探検の途中でさまざまな発見をする。探索の過程で、彼女らは地形や環境に対する知識を深め、新たな発見に興奮する。また、遭遇する可能性のある危険やトラップに対する警戒も怠らない。探索は冒険者たちにとって、新たな冒険の始まりであり、未知の世界を探求する喜びに満ちた体験となる。
一方、戦闘は冒険者たちが敵との対決に臨む過程を指す。彼女らは魔法や武器を駆使して敵と戦い、生存を賭けた熾烈な戦いを繰り広げる。戦闘の中で、彼女らは戦術や連携プレイを磨き、危機を乗り越えるための力を養う。また、戦闘の中で彼女らは自らの限界を超え、成長していく。戦闘は冒険者たちにとって、危険と興奮に満ちた挑戦であり、その結果は彼女らの冒険の成否を左右する重要な要素となる。
探索と戦闘を経験することで、冒険者たちは成長し、彼女らの冒険はより深い意味を持つものとなる。彼女らは新たな領域を探索し、未知の敵と戦う中で、自らの能力や信念を試し、成熟していく。彼女らの冒険の旅は、探索と戦闘を通じて新たな局面に進化し、彼女らの冒険の目的を追求する過程となる。
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**Scene8: 絶体絶命**
ミサ達は任務を終え、アトランティスへの帰投しているところであった。
静かな森の中で創戎騎を操縦していた。初のクエスト完了報告ができると胸高々に嬉しさを隠せずにいた。
しかし、突然の轟音が響き渡り、森の中に異変が訪れた。
それはまるで地獄からの使者が降り立ったかのような存在だった。空気中に漂う異臭が、ミサたちの鼻腔を刺激し、不穏な予感が彼女の心を襲った。
創戎騎のセンサーサブモニターが異変熱源を感知し、急速に警告を発した。ミサは瞬時に状況を把握し、仲間達にも警告が発せられたが、その時にはすでに遅かった。突如として、森の影に潜んでいた寄生魔術団体アビスの一団が姿を現し、奇襲を仕掛けてきたのだ。
ミサ「きゃあ!!!!」
ミサの創戎騎は無様にも襲撃を受け、制御を失いかけた。彼女は慌てて反撃を試みるが、アビスの寄生獣たちはその攻撃を容易くかわし、迅速かつ狡猾に襲いかかってきた。
セリアの狙撃によってミサは何とか大きな損害を受けずに済みました。
混乱の中、ミサは仲間たちと共に必死で抵抗するが、アビスの奇襲によってセリアの創戎騎が串刺しとなり犠牲となった。
アリア「お姉様!!!!!!」
続いてアリアの創戎騎も四肢を削がれ瀕死の状態となった。
絶望の淵に立たされたミサは、逃げるしかないと悟ったが、その先にはアトランティスへの長く険しい逃走が待ち受けていることを知らなかった。
ニアム『逃げるのよ!あなただけでも帰投して!!!』
ミサ「ニアム!!!」
アビスの寄生獣たちによってニアムの創戎騎のレーダー画面が真っ暗に消失した。同時にモニターにノイズが走り、通信が切断された。
ミサは逃げるしかないと決意し、踵を返した。
高速移動モードで逃げるもアビスの寄生獣たちのによって捕まってしまった。
「あああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
動けない中で激痛が訪れた。両腕を切断されたと知った。
ミサの創戎騎は仰向けに縛り付けられ死を待つのみとなった。
『縺雁燕縺ッ縺ゥ縺?@縺ヲ縺薙%縺ォ縺?k?』
あまりの痛みで返事ができずにいた。
『縺雁燕縺ッ縺ゥ縺?@縺ヲ縺薙%縺ォ縺?k?』
触手が振り下ろされ、ミサは絶命した。
**Scene 9: キューティーベルの世界へ**
暗闇の中、ミサは意識を取り戻した。まばゆい光が彼女を包み込んでいたが、その光景は彼女にはまるで夢のように感じられた。しかし、次第に彼女の周りの景色が変わり始める。暗闇が退き、彼女の目の前には広大な宇宙空間が広がっていた。
同時に彼女の記憶がフラッシュバックした。
ー間違いない。あの時、私は間違いなく両腕を切断された。激痛の中、為す術もなくアビスに殺された。
ーこれは2度目だ。
ミサは創戎騎のコックピットの中に居る事を理解した。ミサはこれまでの痛みと恐怖に恐れを感じながらも、彼女は機械の制御装置を手に持ち、周囲の光景を見渡しながら、その機械を操ることに集中し、地上に安全に降りるための準備を整えた。彼女の心は興奮と緊張で一杯だったが、彼女は自らの力を信じて地上への降下を続けたのだった。
ー今度こそ、負けない。
**Scene10: 侵食された世界への降下**
ミサは地上へ降り立つ為に創戎騎へと指示を出した。コアである戎玉に触れると彼女の理想となる操縦席へと変化した。
「キューティーベル、投下準備。カウントスタンバイ」
ミサは戎玉に両手を当て、決意とも取れる言葉に呼応するように創戎騎が反応し、モニターにカウントが表示され動き出した。
「今行くわ、ニアム。もう逃げるだけの私は嫌だ!!!」
ニアムを助けなければと今のミサは使命感で胸が張り裂けそうだった。
「目標座標設定、アビス」
地上まで1kmのところまで迫るとメインモニターの補助で目標であるアビスを捕捉した。
轟音と共に、ミサと創戎騎はその渦中の中、つまり地上へと降り立った。
土煙の向こう、空を覆う雲の切れ間から差し込む陽光が、青い大地を照らし出している。眼下には広大な草原が広がり、更にその向こうには森林や山々が連なっているのが見えた。
「ニアムと通信をお願い」
電子音と共にサブモニターにニアムが映し出される。
「大丈夫?怪我はない?」
ニアム『ええ。あなたは?通信できているということは敵、ではないわよね?と言うより、あなた、アビスを一撃で?!』
「私はミサ。敵ではないわ。名前を教えてもらえるかしら?」
『私はニアムよ』
間違いない。今回もアトランティスへ向かう事になるとミサは悟った。
踏んづけたままのアビスの寄生獣から降りた。それが既に絶命していることは一目瞭然だった。アビスの寄生獣を着地の緩和剤として、そして1撃で仕留める為に目標座標を戦闘中のアビスに設定したのだ。
突如、草原の向こうから異様な轟音が響き渡った。その音に呼応するように、地面が揺れ動き、煙と塵が舞い上がった。突如として現れた敵の群れに驚愕した。
「おいでなすったわね」
何匹もの怪物のような姿勢をした生物たちが、草原から現れていた。彼らの目は創戎騎に向けられ、まるで敵意を露わにしているかのようだった。ミサの心臓が激しく鼓動し、彼女は戦いの始まりを感じた。
「次は負けないわよ」
ミサの心の中でそう確信が芽生えた瞬間、創戎騎が一挙に動き出した。彼女の意識は創戎騎と一体化し、戦闘の準備が整った。そして、ミサは遠くから迫り来る敵の群れに立ち向かう覚悟を決めたのだった。
**Scene 11: ニアムとの邂逅**
ニアムの創戎騎は、やはり美しくも荘厳な姿を誇っていた。その創戎騎は、どこか懐かしいような雰囲気を纏っており、ミサは何度目かの遭遇に安堵した。
『今、アビス討伐のクエストを受けているの。助けてくれる?』
「いいけど武器が無いわ。」
『キューティーベルにはそれぞれ特有の特殊能力が備わっているわ。本来ならアトランティスに行き、搭乗コードと適正試験を受ければ正確な能力が分かるのだけれど、とりあえず戎玉に手を添えてみて。何かわかるかもしれない』
ミサは「分かった」と返事をして戎玉に手を当てた。
戎玉が輝き始め、戎玉の中に何かが浮き出た事を確認した。
「これは、サイコロ?」
『それがあなたの能力よ!』
ニアムの創戎騎は敵の攻撃を弾き返した。
ニアム『響け!奏でろ!我が命の名の下に!クレッシェンドファイア!!!!』
心地の良い音楽と共に炎の渦がアビスに向かって渦巻いて行った。
次々と敵を薙ぎ払っていった。
突然、空から襲撃者の影が現れ、ミサの前に立ちはだかった。
ニアムの創戎騎は敵との交戦に苦戦しているようだった。
『呪文を唱えるのよ!早く!!!』
ニアムの創戎騎の言葉にミサは頷いた。「分かったわ!」
「時空の彼方より、我が魂に力を与えよ。運命の糸を操り、未来を紡ぎ出す者とならんことを。時よ、この身に奇跡をもたらせ!空間よ、我が手に導きを示せ!次元よ、我が意志を守りし者とならんことを!パワーオブダイス!!!」
ミサの居る地面に魔法陣が浮き出た。
【3:「力の増幅」(出目: 3)】
モニターにそう表示された。
ミサの創戎騎はアビスの残骸から触手を持ち挙げ、創戎騎の武器として起動変化させた。形状が変化し、鞭へと形を変えた。
『それがあなたの能力なのね』
ニアムはミサが接近戦タイプだと瞬時に把握した。彼女たちは共闘し、一糸乱れぬ動きで敵に立ち向かった。創戎騎の武器が轟音を響かせ、空を切り裂く音が戦場に響き渡った。
ニアムの創戎騎は、優雅な動きで敵の攻撃をかわし、その間にも的確な反撃を繰り出していた。ミサは彼女の操る創戎騎の力強さに感銘を受けながら、自らも必死に戦い続けた。
激しい戦闘の中、ニアムの創戎騎とミサは息を合わせ、敵を次々と撃破していった。彼女らの連携はまるで一つの魂が共鳴するかのようであり、その結果として敵の抵抗勢力は次第に弱まっていった。
最後の敵を倒し、戦場が静寂に包まれた時、ミサと謎の創戎騎は互いに微笑み合った。これからも彼女たちは共に戦い、創戎騎Cutie Bellの未来を守り抜いていく決意を新たにした。
**Scene 12: 一期一会**
ミサとニアムは、激しい戦闘から抜け出し、呼吸を整えるために少し休憩することにした。彼女らは荒野の中で立ち止まり、疲れた体を休めながら、遭遇したアビスの寄生獣との闘いを振り返った。
「あの寄生獣、本当に強かったね」とミサは言った。彼女は創戎騎の中に座り、疲れた身体をリラックスさせた。
ニアムはミサの隣に立ち、深いため息をついた。『そうね。ありがとう。本当に助かったわ』
モニター越しにニアムはミサに微笑みかけた。
『あのようなアビスが襲ってきたのは今回が初めてではないわ。次第に増えている』
彼女らはしばらく静かに立ち尽くし、辺りの風景を眺めた。しかし、その穏やかな雰囲気も長くは続かなかった。ニアムは再び口を開いた。
『ミサ。あの寄生獣の襲撃は今後もっと過酷に増えていくわ。そこで私は寄生獣を殲滅してアビスの勢力を断つ為にギルド【マーセナリーズ】を結成した。ギルドメンバーのセリアとアリアと協力して寄生獣を討伐する為にアトランティスで会う約束をしていたの。」
ミサは興味深そうに彼女の話を聞いた。「ギルド?」
ニアムは頷いた。『そう。この世界ではアビスの勢力がどんどん勢いを増してる。それを防ぐ為に全国各地でギルドが結成されているの。私達のギルドもその内の一つ。今回、新たな討伐クエストが発生したから、新たなクエストを受ける為にアトランティスへ集合しようということになったの。向かっているところにアビスの寄生獣が現れた。ちょうどその時、ミサ、あなたが空から現れたのよ。最初は敵のミサイルかと思ったけど違ったわね』
ミサは考え込んだ表情を浮かべた。「セリアとアリアも大丈夫なの?アトランティスで待ち合わせということはメンバーも向かっているということでしょう?さっきみたいにアビスの襲撃があったら大変じゃない。」
ニアムも同じ心配を抱えていた。『そうね。でも、大丈夫よ。彼女達はいつも2人一組で行動しているから簡単にはやられないわ』
ミサは頷いた。「そうなのね。じゃあ、セリアとアリアのことも考えて、できるだけ早くアトランティスへ向かわなきゃだね。」
ニアムは同意した。『そうね。行きましょう。』
ミサとニアムは再び創戎騎を起動し、力強く前を向いた。彼女らの心には、仲間たちの安否を確認するという強い意志が宿っていた。そして、彼女らの新たな戦いが始まるのである。
ミサとニアムは、仲間を守るために、再び戦場に身を投じる決意を固めたのだった。
**Scene 13: 巨大都市アトランティスへ**
ミサとニアムは戦いを終え、回復アイテムを分け合い出発した。
その間、彼女らはアトランティスへの道のりについて会話を交わすことになる。
ミサは驚きを隠せず、「アトランティスまでの距離は100キロなのね。」と言った。
ニアムは微笑みながら答えた。『アトランティスは私たちの旅の終点ではないのよ。さっきも言ったけど、新たな討伐クエストの為にセリアとアリアとアトランティスで合流しなければならないの』
ミサは興味深そうに尋ねた。「セリアとアリアってどんな人なの?」
ニアムは少し考えた後、「彼女たちはマーセナリーズというギルドのメンバーね。』
セリアはマーセナリーズのリーダーでアリアはセリアの側近のような存在とのことだった。
『私たちが彼女たちと合流した後は、アトランティスの中を案内してくれるはずよ」
ミサは首を傾げた。「マーセナリーズ?どんなギルドなの?」
ニアムは説明した。「マーセナリーズは、さまざまな任務や依頼を受けて戦う傭兵集団よ。報酬と引き換えにさまざまな仕事を請け負い、その戦力は非常に強力ね。他にもたくさんギルドに所属する人達は多いわ」
ミサは納得した表情を浮かべた。「なるほど、サークルみたいなものね。でもどうして合流するの?メンバーなら最初から一緒に行動する方が良いと思うけど」
ニアムは少し悲しげな表情を見せた。「今回は特別クエストの受注でセリアとアリアは、私とは別に行動する事になった。普段なら終了報告を受けるはずなんだけど、アビスの襲撃のせいか、通信障害で連絡が取れないのよ。だから何かあった時は一旦アトランティスへ集合する事になっているの」
ミサは彼女の言葉に共感し、操縦席から見える景色を眺めていた。
しかし、その静寂はすぐに打ち破られる。
『あなたが…【縺雁燕縺ッ縺ゥ縺?@縺ヲ縺薙%縺ォ縺?k?】…ある事なのかも知れない」
突然、ミサの耳に不思議な言葉が響いた。それは、空から落ちてきたかのような声だった。
「え?」
ミサは驚きの表情を浮かべ、ニアムに目を向けた。
『あなたが空から落ちてきた事はきっと何かの運命よ』
聞き間違いか、あの時の違和感かは分からない。今は目の前の事に集中する事にした。
ミサは興味津々の表情を浮かべた。
「私も空から落ちてきた事も何かの運命だと信じたい」
『アトランティスまであともう少しよ』
モニター越しのニアムの笑顔が眩しかった。
**Scene 14: 適正試験**
ミサとニアムは、アトランティスの海上浮遊都市に到着した。その美しい景色に心が躍る中、二人は次の行動を考えることにした。ミサはキューティーベルの一員としての適性試験を受ける必要がある。一方、ニアムはクエスト受付所でセリアとアリアの情報を調査することになった。
ミサは適性試験の場所に向かう途中で、ニアムと別れた。彼女は自分の力を試すために心を落ち着けた。試験場に到着すると、試験官が彼女を迎えた。
「ようこそ、ミサさん。キューティーベルの一員として、この適性試験を受けていただきます。あなたの能力を確認し、我々のチームに適しているかどうかを見極めるための試験です」と試験官が言った。
ミサは緊張しながらも、意気揚々と試験に臨んだ。彼女の能力を証明するため、試験官は様々な課題を与えた。ミサはその課題を一つ一つ乗り越え、自分の実力を示していった。そして、最後の課題が与えられた。
「最後の課題は、あなたの持っている特殊能力を試すものです。私たちはあなたがダイスを使用する能力を持っていることを知っています。その能力を活かして、この課題をクリアしてください」と試験官が言った。
ミサはダイスを手に取り、自分の能力を思い出した。彼女はダイスを振り、その結果によって力を発揮することができる。そんな彼女の能力を試すため、試験官は彼女に特定の課題を与えた。ミサはダイスを振り、その結果によって課題をクリアしていった。
試験が終わると、試験官は微笑んでミサに言った。「おめでとう、ミサ。あなたの能力は十分に証明されました。あなたはキューティーベルの一員として、創戎騎にふさわしい存在です。」
ミサはほっとした表情で笑顔を返し、「ありがとうございます。私はこの世界で力を尽くします」と答えた。
一方、ニアムはクエスト受付所でセリアとアリアの情報を探していた。彼女は受付係に二人の名前を告げ、彼女らのクエストの進行状況を尋ねた。
受付係はパソコンを操作し、情報を調べた。「セリアとアリアは現在、初級難易度のクエストを受けています。任務の内容はこちらです」と受付係が言い、ニアムに画面を見せた。
ニアム「私達と一緒に炭鉱クエストに向かうはずなのに、先にクエストを受注してしまうなんて」
画面には【LOST】の文字。
初級クエストで【LOST】など考えられない。
何か嫌な予感がする。
ニアムは情報を確認し、「ありがとう。二人が安全かどうか、確認する為に私たちも同じクエストへ参加します」と言って受付係に礼を言った。
ミサとニアムは再び合流し、セリアとアリアのクエストを追加受注することに決めた。彼女らは仲間を助け、共に冒険する覚悟を新たにしたのだった。
**Scene 15: クエストの後追い**
ミサとニアムは、すぐにセリアとアリアの安否を確認するための捜索に乗り出しました。セリアとアリアのクエストは初級難易度であり、金策を目的としている単純なものでした。しかし、彼女たちの安否が「LOST」と表示されていたことから、彼女たちが行方不明になっている可能性が非常に高い。ニアムは、二人に限ってそんなことはあり得ないと首を振り、ミサに対してすぐに行動を起こすよう促した。
炭鉱場への到着までの10kmの道のりは、ミサとニアムにとって長く感じられた。しかし、彼女らは焦ることなく進み、セリアとアリアの安全を確保するための決意を固めた。炭鉱場に到着すると、二人はその場所がどのような状況にあるのかを確認するため、すぐに捜索を開始した。
炭鉱場の入り口に近づくにつれて、地面に巨大な穴が開いていることに気付いた。セリアとアリアの消息が【LOST】になったのは此処だ。
それはまるで爆撃を受けたような、それにしては深くまで抉れている。
穴の奥には暗闇が広がっており、その底が見えなかった。ミサとニアムは、セリアとアリアがこの穴に関連している可能性があると考え、決断を下した。彼女らは躊躇せずに穴に飛び込み、その先に何が待っているのかを見つけることにした。
穴の中に飛び込むと、【CAUTION】の文字が表示され、警告音を発した。
同時に受注クエストが高難易度のものに書き換えられた。
ミサとニアムは戸惑ったが、臆することなくそのまま進んでいった。地下深くに降り立った彼女らは、怪しい気配を感じながらも前進した。
すると、突然アビスの寄生獣が現れ、とニアムに襲いかかってきた。二人は迅速に対応し、その場を切り抜けるために力を合わせた。
「時空の彼方より、我が魂に力を与えよ。運命の糸を操り、未来を紡ぎ出す者とならんことを。時よ、この身に奇跡をもたらせ!空間よ、我が手に導きを示せ!次元よ、我が意志を守りし者とならんことを!パワーオブダイス!!!」
【4:「特殊効果の発動」(出目: 4)】
ミサとニアムに襲いかかってきたアビスの寄生獣は混乱し、目標を見失ったようだ。
ニアム『響け!奏でろ!我が命の名の下に!クレッシェンドファイア!!!!』
心地の良い音楽と共に炎の渦がアビスの寄生獣に向かって渦巻いて行った。
ニアム『他愛もないわ。これが高難易度クエストだなんて肩透かしだわ』
ミサ「危ない!」
途端、触手が伸びてきた。ニアムの創戎騎が触手により縛られてしまった。
ニアム『くっ、身動きが取れないわ!』
「時空の彼方より、我が魂に力を与えよ。運命の糸を操り、未来を紡ぎ出す者とならんことを。時よ、この身に奇跡をもたらせ!空間よ、我が手に導きを示せ!次元よ、我が意志を守りし者とならんことを!パワーオブダイス!!!」
ミサが詠唱したにも関わらず、能力が発動しなかった。
どうやらインターバルが必要なのか、MPが足りないのかどちらかである。
「ここでおしまいなの・・・?」
???『凍てつけ、氷牙撃(ホワイトフロストバイト)!』
氷の刃が触手を断ち切った。
**Scene 16: エルザ**
『我が名はエルザ』
突如として現れたエルザ。その姿は優雅で美しく、しかし同時に強大な力を感じさせるものだった。ニアムは彼女と何らかの面識があるように感じたが、その記憶ははっきりとは思い出せなかった。
エルザの攻撃は、まるで氷の魔法のように見えた。その氷の力がアビスの創戎騎獣を包み込み、一瞬で凍結してしまった。ニアムもまた、その攻撃の影響を受け、身動きが取れなくなってしまった。
ミサは驚愕と恐怖に包まれながらも、状況を理解しようと必死に考えた。エルザが突如として現れ、敵対的な攻撃を行った理由は何なのか、その真意を解明しようとしたが、それは容易なことではなかった。
エルザはニアムの凍結を見届けた後、ミサに対して冷徹な宣戦布告を行った。「足手纏いなら生きている理由はない」と言い放ち、その言葉には彼女の意志の強さが滲み出ていた。「氷の王の名において、凍らせよ。絶対零度(アブソリュートゼロ)」
その言葉と共に、エルザの周囲に冷気が渦巻き始めた。ミサは恐怖と無力感に打ちひしがれながらも、彼女の攻撃を受け入れるしかなかった。そして、絶対零度の氷がミサの創戎騎を包み込んだ。
結晶と化したミサと創戎騎は、エルザの攻撃によって破壊され、絶命した。その静寂の中で、彼女らの命は永遠の眠りについたのだった。
エルザの真の目的やその正体については、今後の物語が明らかにすることだろう。彼女の登場によって、ミサとニアムの冒険は突如として暗転し、新たな試練が彼女らを待ち受けていることを感じさせながら命が果てるのを待った。
**Scene 17: 自問自答**
は自分の状況を確認し、その後の行動を考え始めた。彼女は弱いままでは再びエルザに殺されてしまうだろうと悟った。そうならないためには、何か対策を練らなければならない。
まず、ミサは対抗策を模索するためにオペレーションAIを起動した。エルザとの戦いを回避する方法や、彼女を仲間にする可能性についてのアドバイスを求めた。しかし、その答えは容易に得られるものではなかった。
『ミサがエルザに殺されてしまった場面で、もう一度人生をやり直すとするならば、以下の点から新たな始まりを切るのが良いでしょう』
【======================
1、準備と訓練: ミサは、エルザに対抗するためにより強力な能力や戦闘技術を身につけるための準備と訓練を積むことが重要です。過去の経験から学び、自己を強化するための計画を立てます。
2、同盟と支援: ミサは、同盟を結んで他のキャラクターや勢力と協力し、エルザに対抗するための支援を得る必要があります。力を合わせることで、より強力な戦闘力を持つことができます。
3、情報収集と戦略: エルザの弱点や行動パターンを理解し、それに対する戦略を練ることが重要です。情報収集を行い、敵の動向を把握することで、戦闘における優位性を確保します。
4、精神的強さ: ミサは、過去の失敗や挫折から学び、精神的な強さを養う必要があります。困難に立ち向かうための意志と決意を持ち、逆境に負けない精神力を身につけます。
5、新たなアプローチ: ミサは、過去の失敗や誤りから学び、新たなアプローチや戦略を取り入れることが重要です。柔軟性を持って状況に対応し、前回の失敗を繰り返さないよう努めます。
========================】
OS『ミサがエルザに対抗し、運命を切り開くためには、強い意志と決意、そして新たな戦略とアプローチが必要です。過去の経験を生かし、新たな人生を歩み始めることで、より強く成長し、勝利を手にすることができるでしょう。』
「エルザと戦うのが唯一の方法なの?」
ミサは心の中で問いかけた。彼女はエルザの強大な力を目の当たりにし、彼女に対抗することの困難さを感じていた。しかし、同時に、エルザを仲間にすることが不可能なのかもしれないという考えも頭をよぎった。
「あの力、仲間にできるのかしら?」
ミサは疑問を抱きながらも、自分の選択肢を模索し始めた。彼女は、エルザが敵ではなく、協力者として役立つ可能性もあるのではないかと考えた。ただし、その前に、ミサ自身が十分な力を持ち、エルザと対等に立てるようになる必要がある。
「もし、エルザと戦わなくてもいい方法があるのなら、それを見つけなければ…」
ミサは決意を新たにし、再び自分の道を歩み始めることを誓った。彼女は、自らの力を高め、新たな戦略を練り、エルザとの運命的な対決に備えることを決意したのだった。
ミサの未来は不透明だが、彼女は自分の信念に従い、運命を切り開くために努力し続けるだろう。彼女の心には希望があり、それが彼女を前進させる力となることだろう。
その想いも虚しく、ミサは氷漬けになり絶命した。
**Scene 18: 不安**
ミサは意識を取り戻すと、長いこと息を止めていた感覚に気付いた。無意識の間に体が硬直し、生命の危機に瀕していたことがわかる。しかし、呼吸を整えると同時に、まだ生きていることに安堵した。彼女の周りは静寂に包まれており、何も見えない。やがて、視界が開け、ミサは自分が創戎騎ごと宇宙空間に放り出されていることに気づいた。息ができているのは、創戎騎の生命維持装置のおかげだということが理解できた。ということは死んでしまった事になる。
「まだ生きているなんて…」
神様も随分と残酷な能力を寄越したものだな。
セリアとアリアの行方が【LOST】のままであることは、ミサにとって深刻な問題だった。彼女たちの安全を確認せずには、次の行動を決めることができない。そのため、ミサはアントワ経由のアトランティスでの会合を待つことなく、直接アトランティスへ向かうことを決断した。
ニアムはおそらく私が居なくとも創戎騎獣に負ける事はないだろうと判断した。前回はミサが落下した事による想定外の戦闘となってしまった節があった。
オペレーションに行き先を「アトランティス」へ設定し、航行を自動操縦に切り替えた。ミサは操縦席に座り、旅の準備を整えた。心配そうな表情で、彼女は距離がおよそ100kmであることを確認した。セリアとアリアの行方がわからないことは、彼女にとって心配の種だった。
航路上の情報をチェックしながら、ミサは考え込んでいた。出会った者たちの安全を考える気持ちで胸がいっぱいだった。ニアムとはまだ出会っていないが、ニアムはミサとの協力を望んでいた。そして今はセリアとアリアの安全を確認することが最優先だった。おそらくアトランティスの炭鉱場の穴へと向かったに違いない。
アトランティスへの道中、ミサは心を落ち着かせようと努めた。彼女は死に戻りの経験を思い出し、新たな一歩を踏み出す覚悟を決めた。彼女の旅はまだ終わっておらず、新たな試練や出会いが待ち受けていることは確かだった。
やがて、アトランティスの大気圏に突入し、ミサの目には壮大な都市が姿を現した。彼女の目的地に到着すると、次の一歩を踏み出す覚悟を新たにした。
「セリアとアリア、待っていて。必ず見つけ出してみせる。」ミサは心に誓い、彼女たちの行方を追う旅に向かって進んでいった。
ミサはアトランティスへの到着後、適正試験をクリアし、新たなる冒険の幕開けを迎えた。
創戎騎は戦闘モードを解除すると戎玉へと姿を変えた。普段はこのクリスタルの中に収まっているのだ。
オペレーティングシステムへはアクセスできるので、質疑応答も可能である。
そこで、ミサはクエストの受付所に向かい、セリアとアリアの所在について尋ねることにした。しかし、受付所の案内板には依然として彼女たちの名前が【LOST】と表示されていた。この事実はミサにとって少なからずショックだった。彼女がこの世界に到着した時には既に【LOST】であったという事実が、再び彼女の心に不安をもたらした。前回との記憶に乖離がみられた。
次に、ミサは搭乗者コードを検索することに決めた。彼女はエルザについて何か情報が得られるかもしれないと考えたからだ。検索の結果、エルザの搭乗者コードがヒットした。エルザはA級ランクライセンスの持ち主であり、【クエスト受注中】との表示があった。ミサは驚きを隠せなかった。彼女の前に現れたこの強力な存在が、自分たちの未来にどのような影響を与えるのか、ミサは思いを巡らせた。
さらに、ミサはニアム、セリア、アリアの搭乗者コードも調べてみた。すると、3人全員がC級のランクを持っていることがわかった。ミサは彼女らの安全を祈りつつも、自分のランクを確認することにした。彼女のランクはEランクの初級だった。この結果を見て、ミサは少し自信を失ったが、同時に成長するチャンスを感じた。まぁ始めたばかりなのだから仕方がないといえば仕方がない。
ミサはこれからの冒険で、仲間たちと共に成長し、困難に立ち向かっていく覚悟を新たにした。彼女は決意を固め、未知の世界への挑戦に臨むことを決意した。
ミサは新たな世界で超能力や必殺技の使用制限について不安を感じていた。そこで、彼女はオペレーションに尋ねてみることにした。
ミサは真剣な表情でオペレーションに質問を投げかけた。「超能力や必殺技の使用に制限はあるのかどうか、教えてもらえますか?」
オペレーションは少し間が空いた後、答えた。「はい、確かに低ランク帯の時は連続しての使用は制限されています。ただし、ランクを上げれば制限が解除されることがあります。」
ミサは理解したような顔をし、続けて尋ねた。「では、ランクを上げるためにはどのような方法がありますか?」
オペレーションは説明を始めた。「ランクを上げるには、特定のクエストをクリアし、クエストで指定されたアイテムを納品する必要があります。これによって、あなたの能力や技術が向上し、より多くの能力を解放できるようになります。」
ミサは聞き入るようにオペレーションの説明を受け入れた。彼女は自分の成長と能力の向上に向けて、新たなる冒険に挑む準備を進めていくことを決意した。
**Scene 19: 登竜門**
オペレーションの説明はまだ続いた。
【
キューティーベルの世界線におけるランクを上げるシステムは、定期的に開催される公式大会での活躍が鍵となります。このシステムによって、プレイヤーは自身のランクを上げ、より高度な戦闘やクエストに参加する機会を得ることができます。
◎アトランティス
◎ノヴァリス
◎ヴェルダンディ
◎エクリプトン
◎アルカディア
★ソラリス
主要都市以外でも公式戦を受けることが可能です。
まず、プレイヤーがランクを上げるためには、定期的に開催される公式大会に参加し、優勝する必要があります。これによって、プレイヤーのランクは段階的に上昇していきます。ランクの上限はSランクであり、最高ランクに到達することでプレイヤーは世界的な名声と尊敬を得ることができます。
さらに、特別な成果を上げたプレイヤーには、殿堂入りの機会が与えられます。4つの主要な大会を制覇することで、プレイヤーは殿堂入りの称号を手に入れることができます。殿堂入りは非常に名誉な称号であり、そのプレイヤーはゲーム内で特別な称号や報酬を受け取ることができます。
このようなランクシステムは、プレイヤーにとって目標となる競争の舞台を提供し、彼女らの能力とスキルを向上させるための刺激を与えます。また、公式大会や殿堂入りといったイベントは、プレイヤーコミュニティ全体を活性化し、ゲームの盛り上がりを高める役割も果たしています。
ただし、主要都市以外の場合は予めクエスト受付所で確認が必要です。ただし、殿堂入りをかけた公式戦を受ける場合は、ソラリスからの招待状が必要です。公式戦に参加する際には、戦闘の準備を整えておくことをお勧めします。
公式戦はソラリス以外の主要都市で受けることができますが、殿堂入りをかけた公式戦に参加するには、ソラリスからの招待状を持って、ソラリスに出向く必要があるという仕組みです。これによって、ソラリスが殿堂入りのイベントを主催する特別な都市として位置付けられています。
】
ミサは手っ取り早くランクを上げたいと思っている。彼女は創戎騎キューティーベルの世界に飛び込んできた日が偶然にも、ランクEの公式戦が行われる日であることをアトランティスでオペレーションから聞いた。この偶然の一致に彼女は何かしらの意味を見出そうとしていた。ニアムがアントワからアトランティスに到着する時間とミサが公式戦で順調に勝ち進んで優勝するまでにかかる時間を比較したところ、ほぼ同じであるとオペレーションにシミュレートされた結果が表示された。
ミサはその日の出来事が偶然ではないと感じていた。彼女は創戎騎の世界に足を踏み入れ、自らの力を試すチャンスが訪れたことに興奮していた。彼女はランクEの公式戦に参加することを決意し、自らの実力を証明することを目指した。
オペレーションからのシミュレーション結果を受け取ったミサは、公式戦での勝利に向けて準備を始めた。彼女は創戎騎の操縦技術を磨き、戦術を練り、自らの力を最大限に発揮する準備を整えた。彼女は決して手を抜かず、全力で戦うことを決意していた。
公式戦当日、ミサは緊張と興奮に包まれながら会場に向かった。彼女は自分の力を試すこの機会を心待ちにしていた。会場に到着すると、そこには多くのプレイヤーや観客が集まっていた。ミサは熱気に包まれた空気を感じながら、創戎騎の操縦席に座り、戦いの舞台へと身を投じた。
最初の戦闘が始まると、ミサは自らの技術を駆使して戦った。彼女は機敏な動きと的確な攻撃で相手を圧倒し、勝利を手にした。その勝利は彼女に自信を与え、次の戦いに向けてさらに気持ちを高めた。
次々と戦いを勝ち進むミサの姿は、会場の観客を魅了した。彼女の勇敢さと決意に満ちた姿勢は、多くの人々に勇気と希望を与えた。ミサはただ勝利を目指すだけでなく、自らの力を証明し、仲間や観客に勇気と希望を与える存在であることを示した。
公式戦は進み、ミサは次々と強敵を打ち破っていった。彼女の戦いぶりは、ランクEであるとは思えないほどの実力を示していた。観客や仲間たちからは称賛の声が上がり、ミサの姿勢と勇気が讃えられた。
そしてついに、ミサは決勝戦に進出した。彼女の前には最強のライバルが待ち構えていたが、ミサは決して諦めず、自らの力を信じて戦った。激しい戦いの末、ミサは見事に優勝を果たし、ランクEの躍進を達成した。
その勝利の瞬間、ミサは自らの成長と進化を感じた。彼女はランクを上げるために、自らの力と勇気を試し、困難を乗り越えてきた。彼女の姿勢と決意は、多くの人々に感動と勇気を与え、キューティーベルの世界に新たな希望をもたらしたのである。
**Scene 20: ランクEの新米**
ミサは死に戻りを経験しており、その経験によって戦闘の技術を身につけていた。Eランクの試合は彼女にとっては簡単なものであり、たいてい1時間もかからずに終わってしまう。しかし、彼女の心には他に重要な使命があった。
ある日、ミサはクエスト受注所で待っていると、ニアムが突然現れた。彼女はニアムに対して、セリアとアリアを探す手伝いを頼み込んだ。彼女はこの世界で孤独に戦っていることに対して、何か仲間を求めていたのだ。
ニアムはミサの頼みを受け入れたが、彼女にとっては初対面の人物だった。そこでミサは自己紹介を行い、彼女に自分の過去と目的を語った。彼女は炭鉱場の地下での緊急上級クエストについて話し、さらにエルザによって皆殺しにされる可能性もあることを告げた。
ニアムはミサの話を驚きながらも聞き入っていた。彼女はミサの決意と勇気に感銘を受け、彼女の使命に協力することを決意した。二人は手を組んで、セリアとアリアの行方を追うための冒険に旅立った。
旅の途中、ミサとニアムは多くの困難に直面した。しかし、彼女たちは困難を乗り越え、仲間としての絆を深めていった。彼女たちはセリアとアリアを見つけるために、あらゆる手段を尽くした。
彼女たちの冒険は次第に深まり、彼女たちは互いの信頼と絆を高めていった。彼女たちは困難を共に乗り越えていった。
ミサとニアムはセリアとアリアの行方不明について心配していた。彼女たちが「LOST」という状態であることを知っていたミサは、この問題を解決するために何とか手を打たなければならないと感じていた。そして、炭鉱場クエストに存在しないはずの地下が実際に存在していたことも、彼女たちを不安にさせる要因の一つだった。さらに、エルザについてもミサはある程度の情報を持っており、彼女の存在が何らかの形でこの事件に関与している可能性を感じていた。
ニアムはミサの知識に驚き、特にエルザについての情報に興味を示した。彼女はエルザのことを何か知っているような素振りを見せ、ミサにとってもそれは気になる点だった。そこで、ミサはニアムとともに炭鉱場に行ってみることにした。ニアムには、緊急上級クエストにはアビスの寄生獣も出現する可能性があることを事前に伝えておいた。
**Scene 21: PKの存在**
炭鉱場に到着すると、ミサとニアムは地下へと足を踏み入れた。地下には普通の炭鉱とは異なる雰囲気が漂っており、何かが起こりそうな予感がした。彼女たちは慎重に進み、周囲を警戒しながら探索を続けた。
すると突然、暗闇の中から不気味な声が聞こえてきた。ミサとニアムは身構え、周囲を見回したが、何も見えなかった。しかし、その声は次第に近づいてきた。そして、その正体が明らかになると、彼女たちは驚愕の表情を浮かべた。
それはアビスの寄生獣だった。巨大な姿を持つ寄生獣が地下から現れ、ミサとニアムに襲いかかってきた。彼女たちは迅速に対応し、創戎騎を駆使して寄生獣との戦いに挑んだ。しかし、寄生獣は強力で、彼女たちは容易には倒すことができなかった。
ミサとニアムは懸命に戦い続けたが、寄生獣の勢いはますます増していった。彼女たちは追い詰められ、窮地に立たされていた。しかし、そんな中でも彼女たちは決して希望を失わず、互いに励まし合いながら戦い続けた。
やがて、寄生獣に対する彼女たちの努力が実を結び、寄生獣は倒された。ミサとニアムは一安心し、息をついた。しかし、彼女たちはまだ事件の真相に迫るためにはさらなる調査が必要であることを理解していた。
彼女たちは再び炭鉱場の地下を探索し、事件の裏に隠された真実を解明するために努力を重ねた。その過程で彼女たちは様々な困難に直面し、数々の試練を乗り越えた。しかし、彼女たちの意志と勇気を支えに、彼女たちは事件の謎に迫った。
ミサはニアムから「エルザはプレイヤーキラー、通称PKの賞金首よ」と教えてもらった。その言葉がミサの耳に届いた瞬間、彼女の心はざわついた。エルザという名前は以前から彼女の心に畏怖の念を抱かせていた。ニアムが口にしたその言葉は、その畏怖を更に増幅させた。
「エルザがいるところにわざわざ飛び込んでいくとは、飛んで火に入る夏の虫も同然だ」とミサは心の中で呟いた。確かに、エルザの存在はミサにとって脅威だ。彼女はプレイヤーキラーとして恐れられ、その手にかかれば容赦なく命を奪われる可能性があった。しかし、ミサとニアムは行かなければならない。彼女たちはセリアとアリアの安否を確認するため、エルザのいる場所へと向かわなければならなかった。
探索を更に続けると、そこには当然のように更に地下へ通づる巨大な穴が空いていた。その穴は暗黒の淵へと続いており、そこには何が待ち受けているのか、ミサとニアムにはわからなかった。しかし、彼女たちは意を決して穴に飛び込んだ。先の未知へと踏み出す一歩を踏み出した瞬間、彼女たちの運命が変わることを予感していた。
突然、炭鉱場クエストが緊急上級クエストへと書き換えられた。驚きを隠せないニアム。そして当然のようにアビスの寄生獣が姿を現した。彼女らはミサとニアムの前に立ちはだかり、その巨大な姿は恐怖を与えた。しかし、ミサとニアムは恐れず立ち向かった。彼女らは創戎騎を駆り、巨大な寄生獣との戦いに挑んだ。
戦いは激しさを増し、ミサとニアムは汗を流しながらも絶えず寄生獣に立ち向かった。彼女らは数々の技を繰り出し、巧みな戦術で寄生獣にダメージを与えていった。しかし、寄生獣の攻撃は容赦なく、ミサとニアムは次第に追い詰められていった。
そんな中、ミサはエルザの姿を見つけた。彼女は冷酷な表情で創戎騎を操り、寄生獣との戦いに加わった。その姿はミサにとって恐怖の象徴だったが、彼女はそれに立ち向かう覚悟を決めた。
エルザの加勢により、戦いは一気に激化した。ミサとニアムは協力し合い、奇跡的に寄生獣を撃退することに成功した。しかし、彼女らの戦いはまだ終わりではなかった。次なる試練が彼女らを待ち受けていることを知りながら、ミサとニアムは前を向いて進んだ。彼女らの冒険はまだ続いていた。
ミサはパワーオブダイスを手にし、その力を振るってアビスの寄生獣と対峙した。彼女の手には力強い光が宿り、創戎騎の力が彼女の周りに漂っているように感じられた。同時に、ニアムも創戎騎の能力を駆使し、アビスの寄生獣に立ち向かっていた。二人の共同攻撃により、アビスの寄生獣は次第に追い詰められ、瀕死の状態にまで追い込んでいった。
しかし、その時、アビスの寄生獣は咆哮を上げた。その咆哮は洞窟の奥から響き渡り、ミサとニアムの心に恐怖を植え付けた。彼女らは驚きながらも立ち向かい、新たな敵に対峙した。洞窟の奥から現れたアビスの寄生獣たちは、その数と巨大さに圧倒される光景だった。ミサとニアムはその姿を見て、絶望的なピンチに立たされた。
しかし、エルザは冷徹な眼差しでアビスの寄生獣たちを睨みつけ、創戎騎を操って戦いに加わった。彼女の姿はミサとニアムに勇気と希望を与え、彼女らの心に新たな力を湧き起こさせた。彼女らはエルザの加勢を受け、再びアビスの寄生獣たちに立ち向かった。
ミサとニアム、そしてエルザの共同戦線は、圧倒的な力を持つアビスの寄生獣たちに対しても奮戦を続けた。彼女らはそれぞれの能力を最大限に発揮し、巧みな戦術でアビスの寄生獣たちにダメージを与えていった。その戦いは激しさを増し、彼女らの命が危機にさらされることもあった。しかし、彼女らは希望を捨てることなく、勇敢に立ち向かった。
絶体絶命のピンチの中、ミサとニアム、そしてエルザの連携により、ついにアビスの寄生獣たちを打ち破ることに成功した。彼女らの勇姿は周囲の者たちに感動を与え、彼女らの名声は一層高まった。しかし、彼女らはまだ冒険の途中にあり、新たな試練が待ち受けていることを知っていた。彼女らの旅はまだ終わっていない。
エルザは冷たい視線をミサとニアムに向け、通信を介して容赦なく言葉を投げつけた。「このクエストの報酬アイテムは私が全て頂くわ。」彼女の声は創戎騎の通信チャンネルを通して響き渡り、その言葉には強い意志と自信が込められていた。その後、彼女はモニターを操作し、更に言葉を続けた。「ふん、穀潰しにEランクの新米とは。悪い事は言わない。戻りなさい。でなければ生きて帰れなくなるわよ」
ニアムはエルザの発言を耳にし、疑問を口にした。「セリアとアリアの居場所を知らない?」彼の声には不安と焦りが混じっていた。
しかし、エルザの返答はさらに冷酷であった。「さぁ。タダで教えるとでも?」ミサもそれに続き、エルザに問いかけた。「何が望みなの?」しかし、エルザの要求は容易くは叶わないものだった。
「不死鳥の羽。不死鳥の羽と交換条件なら教えてあげてもいい」
彼女らがエルザの要求に応える事はできなかった。「今は持っていない」とニアムが答えると、エルザは冷酷な言葉を発した。「交渉決裂ね。氷の王の名において、凍らせよ。絶対零度(アブソリュートゼロ)」
その言葉と共に、エルザの創戎騎が圧倒的な力を放ち、ミサとニアムは絶命した。彼女らの身体は絶対零度の氷に閉ざされ、動けなくなってしまった。
しかし、ミサとニアムの命が絶たれることはこの物語の終わりではない。彼女らの友情と勇気は氷の中に封じられることはなく、新たな冒険の始まりを告げるのだった。
to be continued.
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