見出し画像

「笑顔を伝染させたい」そう宣言する一人のアイドルに惚れ込んだ

普段は、オタク仲間を作らずに(いや、ただのコミュ障および人見知りなだけ)、ひっそりとSnow Manの宮舘涼太さんを応援している者です。
そんな私も叫びたくなる時はあるわけで。

最近の宮舘くん、最高すぎません?

いや、前から最高だったのですが、最近はそれに輪をかけてイキイキとしていると言いますか、本当にこのお仕事が好きなんだなぁと伝わってくるような、そんな笑顔が増えてきているように感じます。

とはいえ、私もまだ彼のファン歴として2年半ほどでしかないので、Jr.の頃から、それこそSnow Man結成前から応援し続けてきた先輩ファンの方々には頭が上がらない思いです。

で、突然叫びたくなった(好きを吐露したくなった)理由は、先日放送されたNHK BSプレミアム 『レギュラー番組への道 〜魔女のイチゲキ〜』での宮舘くんの立ち位置が、『違和感』と『しっくり』という相反するものが絶妙に混ざり合った、彼にしか出せない稀有なものだとしみじみと感じたからです。

そもそも『宮舘涼太』という存在は、何というかめちゃくちゃ不思議な存在で。

・貴族なのに下町育ち(父サーファー、母レディース総長)
・大人しそうに見えて、テーマパークでは人一倍はしゃいじゃうタイプ
・踊り方優雅なのに、ゴリゴリのHIPHOP育ち
・話す声は低いのに、歌声は高音に定評がある
・話し方ゆっくりなのに、ラップめっちゃイケる
・MCで喋んないのに、曲中は観客煽る
・頭良さそうに見えて、お勉強苦手
・人見知りなのに、初めましての方ともしっかりとコミュニケーション取ろうとする(ジョンでの企画でお会いしたネイリストさんや、それこそ加入したばかりのラウールくんに対して)

挙げればキリがないほどに、彼は『相反するもの』を一つの身体の中に共存させているのです。
だからこそ、『不思議』な生き物に感じてしまう時もあり、「なんや、この人は」と好き嫌いの評価が分かれやすいタイプの人間だと思います。

そんな彼が、10月からTBSの朝の番組『ラヴィット』にメンバーの佐久間大介さんと交互に出演するようになりました。

Snow Manとラヴィットは、21年4月にマンスリーゲストとして二人ずつ交互に出演したことがあるくらいで、突然の起用に驚きを隠せませんでした。
(※振り返ると、隔週ゲスト出演発表前に、佐久間さんが試験的にゲストでよく出ていましたね)

朝の番組は、それこそ他の時間帯よりも好感度の高いタレントさんを起用するものと思い込んでいたので、クセ強な彼の起用に、ファンとはいえ『なぜに?』と思ってしまいました。

確かに、人を傷つけるようなキツい言葉遣いをするような人ではないので、そう言った意味では朝にはぴったりです。
また、落ち着いた声と雰囲気、礼儀正しさ、目尻に皺を寄せて笑う姿は、見ていて嫌な気持ちもしません。

佐久間さんの元気さ・明るさとはまた違った、朝の番組に必要な要素を宮舘くんが持っていたことが、起用に繋がったのかもしれません。

ただね、いい意味でこういうのを裏切ってくるというか、越えてくるんですよ、このお方。

一概に比較はできませんが、私の主観としては、佐久間くんよりボケるし、佐久間くんより大暴れしている。多分、その役目佐久間くんが担う予定だったんじゃない?ってくらい。

出演者総出で「舘様!」とツッコまれている。そして、それに対してすっとぼけた顔をして、そのあとに満足そうにふふっと笑う。
本人もメンバーも「ラヴィットで修行してる」って言ってるくらいだから、本気でバラエティを勉強している感じが見て取れます。
やっぱりまだ修行中ってこともあって、スベる時もあるけれど、バラドルとしては殿堂入り(個人的にそう思っている)の若槻さんや、長年のラジオやバラエティで鍛え上げられた喋りのプロである麒麟の川島さんやビビる大木さんにかなり助けられています。
また宮舘くん本人もそれもちゃんと分かっていて、そういうお三方の懐の深さを肌で感じているからか、人を下げるような変な目立ち方をするような笑いに走らないし、誰かが話している時には余計なガヤを入れないのが良いなぁと思っています。

ボケるって行為は、どこか『自分が笑われる』部分もあって、ボケたがらない人はとことんボケたがらないものです。
そこには、ウケてもウケなくても『他人に笑われる』という恐怖があるからだと思います。
それは誰しもが持っている心理なので、ボケたがらない人が悪いわけではありません。誰だって笑われたくはないですもん。
ただ、そこを乗り越えて『ボケる』ことができる人って強いと思うんです。

それをやろうとしている、実際にやっているのが、グループ内では寡黙と評される宮舘くん、という事実に、私はとても驚き、感心し、尊敬しているのです。

20年の年末から21年の年明けにかけ、苦しいことがありました。
その復帰後の雑誌のインタビューで『笑顔を伝染させたい』と語った宮舘くん。
私は、人を笑顔にさせるという行為は2パターンに分かれると考えています。
1つ目は、まずは自分が笑顔でいること。
2つ目は、面白い、楽しいことを提供すること。

世の中のアイドルに求められるのは、1つ目のパターンがほとんどだと思います。芸人さんがやるようなお笑いは求めておらず、にこにこと笑顔でいてくれることで、ファンも嬉しい幸せな気持ちになります。
佐久間くんは常に笑顔で、あの笑顔を見ているとこちらまで笑顔になります。

ただ、宮舘くんは2つ目にいきました。
これは、メンバーの向井康二くんの影響が強いと思います。面白いことをやって、それを見てくれた人が笑顔になれば、という思惑がありそうです。
元々、様々な雑誌で『笑顔が苦手』と話していた宮舘くんが、2パターン目に行くのは、こうして見ると至極普通のことかもしれません。
しかしながら、一見すると寡黙で感情が凪っているような方ですので、「この人こんなにボケるの!?」と、宮舘くんそのものが持っている『不思議』な魅力が、ラヴィット視聴者に届けられています。

スタッフさん達も当初はここまでとは思ってなかったんじゃないかなー、いい意味で裏切られてるのでは?と思うほどに。

それが、今回の『レギュラー番組への道 〜魔女のイチゲキ〜』へのキャスティングにも繋がったのかなと思います。

民放とは違うNHK。しかも一応『教養』バラエティ。そして、レギュラー番組への道と銘打っているからには、結果が求められる現場。
ラヴィットを制作している会社の企画とはいえ、番組の性質上、『人気だから』『トレンド入りの期待ができるから』というだけでのキャスティングはあり得ない。
『教養番組』として伝えなきゃいけない部分はしっかり伝え、『バラエティ』として笑いも欲しい、レギュラー番組に昇格するためにも視聴者からの支持も欲しい。
そこに当てはまったのが、たくさんの相反する事象が絶妙に混ざり合った、宮舘涼太という存在だったのかな?と思ったのです。

こういった類の番組には、今までなら、考える余地もなく阿部亮平くんがキャスティングされていたはずです。

しかし、今回は宮舘くんだった。

『教養』としての部分は、彼の声と話す間でしっかり届けられますし、『バラエティ』の部分は、おっちょこで「次のページ!」と言ったり、エビサンドを「エビカツサンド」と言ったり、ラヴィットで鍛えている大喜利や駄洒落を楽しんだり、演技がかった大袈裟なプレゼンだったりでクリアしてますし、何よりジャニーズ・Snow Manという部分である一定の視聴も見込めます。
(何よりも川島さんのMCスキルがあってこそのことです)

そして、番組の最後。
「いいんですよ、いらっしゃい」
という、宮舘ワールド全開で終わる。

もう、私は夜中なのに笑いが止まりませんでした。なんなら、笑いすぎて目が冴えわたって、なかなか寝つけませんでした。

きっとデビュー当初、事務所は彼をバラエティで売り出すつもりはなかったと思います。

その壁をぶち壊してきた。

多分、ラヴィットへの出演は色んな大人の思惑があってのことだと思いますが、魔女のイチゲキへの起用は、宮舘涼太という一人の人間が勝ち取ったものだと思います。

「笑顔を伝染させたい」言った彼は、この1年間でどれだけの人に笑顔を伝染させたのでしょう。

元々持っていたポテンシャルが開花した、というのもありますが、有言実行で淡々とお仕事をこなしていく、そんな『職人』な彼のバラエティ無双を楽しみにしている自分がいます。

(声のお仕事や演技のお仕事にも繋がっていくと信じております。でもやっぱり、歌って踊っている彼が一番好き)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?